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【15期生エッセイ Vol.4】日本での初めての冬

日付:2024.02.07

日本に来る前に北海道の雪がすごいという話をよく聞きました。インターネットとか、周りの日本に行ったことがある人から、すべて「北海道の雪世界一!」と言われ、中国の東北地方に生まれた私はそれを鼻であしらいたかったです。同じモンスーンに恵まれた地域なのに、なぜ隣の雪が私たちのよりいいと言うのだろうと思ったのです。

地球温暖化によって今年北海道の雪が遅くなりました。びっくりしたことに、瀋陽の雪より降る時期が早いことです。ある日の夜、私はスクールバスに乗った時、外の写真を撮って、「君(北海道よ)なぜ雪降らさない」とSNSに投稿しました。北海道の雪、本当に美しい。

「神山や霽れ雲うつる雪げしき」という俳句を聞いたことがあります。私はこの句を詠んだ後パソコンをバッグに入れて、バスに乗ろうと思い外に出た途端、急に降り出した雪にかかえられました。

それはひどい雪でした。

雪の花はナイフみたいに顔を切りつけてきました。その後は、まるでお母さんのハグみたいに私を包み込んでくれました。街灯の黄色の光の下で飛んだ雪が私の髪を真っ白に染めて、知らないうちにまつげまで真っ白になりました。

久しぶりにあんな大きな雪に遭いました。

今は私にとってこれまでで最も孤独な瞬間と言っても過言ではないと思います。一人で留学生活をして、周りによく知っている人もいなくて、毎日微笑んでは頷いて、頷いては微笑みます。心底疲れました。が、大きな雪で私の心地が知らないうちに静かになりました。雪は人を問わず全ての人を抱き、平等に人々に自分の恵みを与えます。同じ街でお互いに全然知っていない人びとが同じ雪の下にこの寒さ(雪景色)に恵まれていました。

北海道の雪は、シベリア寒波が日本海を経てその水蒸気を吸い込んでひどい雪を北海道にもたらしました。ちなみに、北海道の雪は、その前の日は故郷の瀋陽の人びとにも雪の恵みをもたらしたようです。

中国では、「今人不見古時月,今月也曾照古人」ということわざがあります。年代が違いますが、今の人と古い時代の人が同じ月光の下で生活しているのです。そうすると、私も古人にちなんで、このような詩歌を詠みたくなりました。

千里青雲金日熏,六出飛花入戸門。

遊人不認故郷雪,遊雪也曾惠郷人。

千里のかなたまで連なる青い雲が覆いかぶさり、金色の太陽の光がくすんでいる。雪の結晶である六出花が戸口に舞い込んできた。

旅人は故郷に降る雪のことを知らないが、旅先の異郷に降る雪はかつて故郷の人々にも恵みをもたらしたのだ。

 

15期生 Sさん

(北海道留学中)

2023年12月15日

現役生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。

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