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2013.5.10~5.16 中国ふれあいの場 活性化チーム F活イベント 第四弾 ジャパンフェス ~そうだ!祭りに行こう!~ 青海省各地で交流イベントを開催しました。

「もっと現地(中国)の人と関りたい」がきっかけ

僕たちF活メンバー4期生は今回、青海省内の4つの学校をまわり、交流イベントを開催しました。僕は現在中国に住んでいますが、中国の大学では中国人学生と留学生は全く別の寮に住み、生活スタイルもかなり異なります。有名大学には留学生が多く集まり、留学生は留学生だけの世界を作ってしまいがち。中国に来て約1か月たち、そんな現実に少し焦りを感じていたところにF活参加のお誘いを頂きました。ただ、「もっと現地の人と関りたい」という自己中心的な動機から、F活に参加させて頂くことを決めました。今期F活のメンバーは、北京と広州に留学中の学生10人と、「心連心プログラム中国高校生長期招へい事業」の卒業生4人からなっています。

F活とは

回を重ねるごとに見えてきた課題を改善

余曲折あり、リーダーを務めることになってからは自分の無能さに気付くばかりでした。高校の頃に似たような派遣隊に参加したことがあったのですが、当時は自ら組み立てなければならないことなどほとんど無く、言われたことをこなせば良いだけでした。よって色々な事が未確定な状態で、能動的にプログラムを組み立てていく、というのは私にとって最大の難関でした。具体的には、どんな会場を貸してもらえるのか、対象はどのような人たちなのか、来場者は何人くらいになるのか、様々なことを仮定して一度企画を作ってみて、先方に伝える。これで本当に大丈夫なのかな、と不安になることも多々ありました。

初回イベント 01 西寧第四中学でのイベント

西寧に到着した次の日。1回目のイベントは、西寧の高校生対象に行いました。西寧第四中学校の体育館を使って、クイズ、ファッション&コスプレ、日中文化差異紹介の3つの内容で構成しました。全ての企画には企画の目的や目標値を設け、必ずチェックすることとしました。

13:15~14:20 クイズ

日本の文化に関連したクイズを○×形式で出題しました。途中に問題の解説や文化紹介をはさみ、日本文化への理解を深めてもらえるように考えました。クイズの解答と解説を通して日本の文化に関する知識を深めてもらう。日本文化がすぐ身近にあるということに気づいてもらう。日本文化にはどのようなものがあるかを知ってもらいたかったためです。言語はすべて中国語で行い、最後まで残った人には景品を贈呈しました。

14:30~15:00 ファッション&コスプレ

アニメなどの映像を流しながら高校生にコスプレでファッションショーをしてもらい、そのコスプレの台詞を言ってもらいました。音楽、台詞、衣装を見ることでアニメや日本の日常生活で見る服装(浴衣、制服、メイド服)に興味を持ってもらえたと思います。

15:10~16:15 日中文化差異紹介

動画を通して日中文化の違いを紹介し、日中文化の差異についての理解や、日本の文化に興味を持ってもらおうと、日中文化の違いを動画で紹介しました。

目標
■クイズ
来場率100%を目指す、100%の人が2問以上の問題とそれに関する解説・紹介を理解し、他の人に説明できるようにしてもらう。50%の人に今後日本文化に興味を持つきっかけにしてもらう。
■ファッション&コスプレ
12人の学生に協力してもらう、学生みんなに盛り上がってもらう。
■日中文化差異紹介
来場者の100%笑っていただだく。
反省点・気づき

予想外だったのは、200人来ると聞いていた来場者が、実際は20人程度しかいなかったことです。進行に大きな影響はありませんでしたが、予定通りにはいかないのだということを痛感させられました。

更に、このイベントを終えて学生の意見から分かったのは「今の企画のままではいけない」ということでした。私達はクイズ、日中文化差異紹介、コスプレ紹介の3つの企画を準備したのですが、どれも私達が発表したものを見てもらう、という一方的なものでした。具体的には、クイズは参加してもらうものの、○か×のどちらであるかを問う際にのみ参加してもらう。日中文化差異に関してはただ映像を流し、それを見てもらう。コスプレ紹介では私達F活メンバーや、現地のサポートスタッフがコスプレを着用し、それを元に紹介する、といった感じです。

イベント中、学生たちは楽しそうに見てくれてはいましたが、後々聞いてみると「私達もコスプレ衣装を着たかった」「もっと日本人学生と交流がしたかった」という意見が多く出ました。

この日の経験から、私達は、イベントを成功させることに重点を置きすぎて、交流という真の目的を見逃していたということに気付きました。当日夜、私達は企画にいくつかの工夫を加えました。例えば、序盤にアイスブレークをいれることで双方の緊張をほぐす、文化差異紹介で青海省の例に関しても発表してもらう、コスプレ衣装をより多くの現地学生に着てもらう、などです。

これにより、以後より多くの学生に、参加している実感を持ってもらうことを目標としました。

イベント2回目 02 海南州第一民族中学でのイベント

13:15~14:20 クイズ

14:30~15:00 ファッション&コスプレ

15:10~16:15 日中文化差異紹介

反省点・気づき

1回目のイベントの経験を活かし、皆で歌ったりという企画を最初に入れたところ、全体が一体感を持ってイベントを開始することができました。他には、積極的に学生達の意見を求めたり、前に出てもらう努力をしました。イベント終了後、現地責任者である先生から盛り上がりに波がある、というご指摘を頂きました。学生達に楽しんでもらえたという実感は確実にありましたが、この指摘が的を射ていたのも事実でした。単に盛り上がりを意識するだけでなく、全体の尺やイベントの組み合わせを調整し、全体の流れをコントロールする、というのが次なる課題となりました。

イベント後 現地学生達との交流会

夜から、現地の学生達が私達の為に交流会を準備してくれました。学生達の多くは昼間とは打って変わったように積極的で、こちらが話しかける間もなく、連絡先を交換しよう、写真を撮ろう、と話しかけてくれました。交流会で最も重要だったのは、恥ずかしがらないこと、だと思います。現地学生は、話しかけると大抵は興味津々な様子で応じてくれます。素直な方が多く、最初の壁さえ超えてしまえば簡単に仲良くなれます。結局、会が終わってからも30分は、写真を撮ったり連絡先を交換したりと大忙しでした。高度3000メートルの地でソーラン節を踊るなど、体力的に辛い局面もありましたが、ここで培われた友情はかけがえのないものです。

交流会は、学生達と密な交流ができる最高の場でした。

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イベント3回目 03 海南州第二民族中学でのイベント

3回目のイベントは、貴徳にある学校で行いました。2回の企画改正を経て、かなり自信を持って臨みました。

13:15~14:20 クイズ

14:30~15:00 ファッション&コスプレ

コスプレ企画はどの都市でも特に反響が大きく、自分も着てみたい、写真を撮りたい、という声が多かったです。

15:10~16:15 日中文化差異紹介

反省点・気づき

イベントは大成功でした。

前の2回から学んだ経験を存分に生かし、学生にも喜んでもらえ、私達も存分に楽しませてもらいました。

夜の交流会も前日以上に盛り上がり、かなり密な交流ができたと感じます。嬉しかったのは、F活メンバーが積極的にステージに上がり、我先にと出し物をしてくれたことです。こういった姿勢は、交流に対する意識がこれまで以上に高まったことの表れであったのだと思います。

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イベント4回目 04 西寧ふれあいの場でのイベント

最後のイベントは西寧にある青海民族大学ふれあいの場を利用した、大学生との交流イベントでした。これまでの高校生向けのステージイベントとは違い、開会式とクイズ大会を終えた後に、俳句書道、折り紙、コスプレ、縁日、日本紹介の5つのブースを出す文化祭形式です。F活のメイン事業である「ふれあいの場の活性化」のために、メンバーと青海民族大学側のボランティアメンバーが一丸となり、水風船を膨らますなどの準備に取り組みました。これまで、準備はメンバーのみで行っていましたが、現地のボランティア学生達と共に取り組むことでより一体感を感じることができました。しかし準備を楽しんでしまったせいで時間がずれ込み、開始を少し遅らすなどしてしまいました。イベントが始まってからは、ブースに多くの学生が訪れてくれ、大忙しでした。

13:15~14:20 クイズ

14:30~16:30 ・折り紙教室・ファッション&コスプレ・日本産業紹介・縁日・俳句

反省点・気づき

学生達のみならずたまたま大学を訪れていた方などにも企画に参加してもらうなどして、大いに盛りあがりました。

F活メンバーのほとんどは、担当外のブースの様子を見る暇も無いほど忙しかったです(幸せなことですね!)。

イベント後には、現地学生とF活メンバーがかるたをして遊んでいる姿が見られ、早くもイベントの成果が現れたかのように見えました。ふれあいの場を通じて、日中間の相互理解が更に深まることを切に願います。

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イベントを終えて

今回、訪れた場所

  • 北京早稲田事務所:F活メンバー全員集合
  • 西寧市第四中学校:イベント開催
  • 海南州第一民族中学校:イベント開催
  • 海南州第二民族中学校(貴徳):イベント開催
  • 青海民族大学ふれあいの場:イベント開催

4期生のF活活動

1週間で青海省内4箇所をまわり交流イベントを開催するという日程は、正直かなり大変でした。
それでも最後まで頑張れたのは、参加者の喜ぶ顔が見られたこと、そしてメンバー同士で励ましあえたことの2点に尽きると思います。
イベント後、たくさんの学生から「楽しかった」「もっと日本のことを知りたい」といった意見を多くもらうことができました。日本に対する知識が全く無い学生もいましたが、このイベントを通じて日本への理解を深めてもらえたと感じています。僕たち自身も交流を通じ「友情」という最高の土産を持って帰ることができました。本当に良い経験をさせて頂き、ありがとうございました。

メンバー紹介

日本人学生8人と中国人学生6人の合計14人

学校での交流イベント以外にも、晩ごはんを食べながらの交流会やホームステイなどの貴重な経験を通して、現地学生との距離を縮めることできました。

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