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イベントレポート

山口県萩市の紹介と和菓子作り体験

2019年3月30日(土)

   山東師範大学千佛山キャンパス図書館内にある済南ふれあいの場で「山口県萩市の紹介と和菓子作り体験」を行いました。済南外国語学校の藤田雄一先生が萩市の概況と和菓子の製作工程を紹介した後、実際に和菓子を作ってみるというイベントで、山東師範大学日本語学科の福ヶ迫加那先生、山東青年政治学院の山形邦夫先生、済南外国語学校の山関新先生、和歌山県職員の蒲原大介さん及び山東師範大学、山東青年政治学院、済魯工業大学の学生40名が参加し、済南ふれあいの場の担当者である山東師範大学日本語学科の崔頴先生が司会を担当しました。

   前半部分の講義は、萩市の紹介から始まりました。まず、ドキュメンタリー映像や質疑応答の形式による、萩市の風土や人情についての説明です。萩市は、日本の中国地方に位置する山口県の北部にある都市です。400年以上の歴史を持ち、現在でも江戸時代の町並みの景観が残っています。敵の侵入を防ぐためにつくられた「鍵曲」という道、吉田松陰が幕末の志士を育てた松下村塾、萩城などです。また萩市は、明治維新の精神的リーダーである吉田松陰や幕末から明治初期に活躍した政治家である木戸孝允など、多くの偉人も輩出しています。ドキュメンタリー映像を通じて、四季の景色、特産など萩市の文化への理解が深まりました。次に、吉田松陰の“至誠”思想と孟子との関係についての説明です。吉田松陰は“至誠”を主張し、誠実に人と向き合い、真心で人と接すれば、必ず成功すると信じていました。この“至誠”思想は、孟子の『離婁上』という文献中の「至誠而不動者、未之有也」から来ています。最後に、茶道文化の説明です。茶道の世界では、茶碗の格付けとして「一楽・二萩・三唐津」という言い方があります。この「二萩」が指す萩焼きは山口県萩市で焼かれており、茶碗の高台に切り込みが入っていたり、表面の細かなヒビや梅花皮(かいらぎ)と呼ばれる見た目に特徴のある陶器です。藤田先生は、自身の経験をもとに、茶室でのマナーと茶具の使い方を教えてくれました。写真や映像を使った和菓子の作り方の紹介を、みんな興味津々で聞きました。

   後半部分の実演は、藤田先生が用意してくれた道具と粘土を使って和菓子の食品サンプルを作りました。藤田先生の指導の下、唯一無二の和菓子の食品サンプルが完成しました。時間としては30分程度でしたが、多くの生徒が簡単な和菓子の作り方をマスターし、綺麗な作品に仕上がりました。

   今回のイベントでは、手作りの能力が向上しました。そして、萩市に対する印象や日本の伝統文化に対する理解も深まり、日本文化をもっと知りたい気持ちになりました。

 

 

翻訳:済南ふれあいの場スタッフ

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