イベントレポート
「ビジネス日本語に求められるもの」がテーマの交流会
2019年4月27日(土)
済南ふれあいの場で、「ビジネス日本語に求められるもの」がテーマの交流会が開催されました。中国日語教学研究会山東分会秘書長、我が校外国語学院日本語学科副教授の孫守峰先生が発表者として、ビジネス日本語に求められるものについて紹介してくれました。山東師範大学日本語学科の福ケ迫加那先生、山東青年政治学院の山形邦夫先生、和歌山県職員の蒲原大介さん、及び山東師範大学や斉魯工業大学などの学生20人くらいが参加しました。司会を担当したのは、我が校外国語学院日本語学科副主任の崔穎先生です。
交流会の始めに、まず孫守峰先生がビジネス日本語を勉強する重要性を強調しました。ビジネス日本語は言語の応用というだけではなく、ビジネスマナーや人間関係などの常識を含んでおり、ビジネス日本語を勉強することは今後の仕事や生活において大いに役立ちます。それから、孫先生はビジネス日本語の定義について詳しく説明してくれました。ビジネス日本語を学習すれば、国際的視野で日本人との人間関係を重視しながら、日本人と円滑にコミュニケーションがとれます。関係分野の専門知識や用語が分かり、日本のビジネスにおける習慣を理解し、日常の仕事を進められます。ビジネスにおける仕事は1人の力だけで完成できるものではなく、日本の職場において日本人や他の日本企業と業務のやりとりを行うことが重要です。外国人のために設けられたビジネス日本語教育課程を履修すれば、日本で働きたい或いは日本企業に就職したい外国人は、日本語と日本文化を深く理解することができます。
次に孫先生は、日本の企業或いは中国の日系企業に2~5年勤めている中国人を対象に行ったアンケート調査を使って、中国人社員の日本語に対する考えやビジネス日本語への要望、仕事中どのように日本語を使うか、日本人との業務のやりとりで遭遇する問題を紹介しました。孫先生の分析によれば、「ビジネス日本語の基本は日本語であり、会話やヒアリングのスキル向上が重要である」、「ビジネスマナー、仕事のルール、積み重ねた知識や経験など社会人に求められるスキルも、ビジネス日本語の重要な内容である」、「異文化教育はビジネス日本語教育に欠かせないものである」、「就職する分野は人それぞれ違うため、学校で習った知識ですべての専門知識をカバーするのは不可能。そこで、学生の自主学習能力を高めることがことさら重要である」ということです。
今回の交流会を通じて、学生はビジネス日本語の重要性を知ったと同時に、ビジネス日本語教育課程を深く理解できました。視野が広がり、職場に入る自信が高まり、ビジネス日本語の研究に対する積極性も高まりました。
翻訳:済南ふれあいの場スタッフ 邵提