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イベントレポート

第二回日本語『朗読者』大会

2019年10月19日(土)

 広州ふれあいの場は、第二回日本語『朗読者』大会を行いました。本大会の審査員は、日本語学科の謝崇寧先生、徐愛紅先生、中村佳先生でした。
 本大会の応募案内が掲載されてから、広州地区にある各大学の学生および企業勤務の会社員からの応募が相次ぎました。応募した大学生の中には、専攻が日本語の学生の他に、自らの興味で日本語を独学している専攻が歴史やオートメーションの学生もいました。予選の結果、20名が決勝戦に進出しました。中山大学、華南理工大学、華南農業大学、華南師範大学、広州外国語外貿易大学、広州大学、広州大学華軟軟件学院という7つの大学の学生18名と、広州市迅興精密工業と中宝華南電子の会社員2名です。
 本大会はテーマの選定が自由でした。決勝戦に進出した作品は、夏目漱石の『吾輩は猫である』、芥川龍之介の『蜜柑』、太宰治の『人間失格』などの名著によるものもあれば、辻邦生の『海の中に母がいる』、夏目漱石の『夢十夜』などの哲学的エッセイによるものもありました。そして、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』、黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』という児童文学によるものもあり、谷川俊太郎の『生きる』と『泣いているきみ』の詩の朗読もありました。選手たちの素晴らしい朗読や演出に対して、会場から大きな拍手が沸き上がりました。

  

 各選手に対して、審査員が発音、イントネーション、表現力、舞台の背景に使用したプレゼンテーション用資料の完成度、BGMの選択、質疑応答コーナーの回答といった面から採点しました。2時間にわたる激しい戦いの末、広州市迅興精密工業株式会社の陳燕琪さんが『星の王子さま』の朗読で最優秀賞を獲得しました。彼女の絶妙な表現力とパフォーマンス、語学力の堪能さが高く評価されました。

  

 決勝戦終了後には審査員による総評がありました。中村佳先生は、選手たちのしっかりした準備と素晴らしいパフォーマンスを称賛し、「今後の一層の活躍を期待している」と述べました。謝崇寧先生は、「朗読する前に予め文章の内容を吟味し、それを十分に理解した上で朗読に臨むように」とアドバイスし、朗読のテクニックも教授し、どのように作品を選択すれば朗読の表現力がよりアップするかという見解を述べました。徐愛紅先生は、これまでずっと広州ふれあいの場のイベントに支持してくれた方々に感謝の意を表しました。
   この大会を通じて広州地区の日本語愛好者に交流の機会を提供し、日本語朗読の魅力をより多くの人に感じてもらいたいです。日本語『朗読者』大会が今回で二回目を迎えられたことも、イベントが成功したことも、皆さんの積極的な参加があったからこそで、今後も色々なオリジナルのイベントを企画できるよう最善を尽くして頑張っていきたいです。

           

翻訳:広州ふれあいの場スタッフ

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