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イベントレポート

講演会:中国「改革開放」の中の“草の根” ~日中開発協力の「記憶」~

2019年12月27日(金)

中山大学外国語学院にて、広州ふれあいの場が主催の講演会『中国「改革開放」の中の“草の根”~日中開発協力の「記憶」~』を開催しました。講師は、拓殖大学国際学部教授の岡田実先生です。日本語学科長の徐愛紅先生が講演会の司会を担当し、日本語学科の江晖先生や李栄先生、日本語学科の大学院生や学部生ら約20名が聴講しました。

2018年は、日中関係にとっては日中平和友好条約締結40周年、また中国にとっては改革開放政策のスタートから40周年という記念すべき年にあたりました。しかし、この40年来に日本の民間人が中国の基層レベルでどのような交流や協力をしてきたか、どのような成果を挙げ、中国の改革開放に貢献してきたか、一般的にはあまり知られていません。実際には、寒冷地の黒龍江省方正県で稲作技術を伝えた藤原長作氏、中国全土における水稲畑苗移植技術の指導によりコメの増産に貢献した原正市氏、スイカの品種改良に心血を注ぎ北京の人気銘柄に名前の一文字が採用された森田欣一氏、地域開発の理念と実践である“一村一品”運動が中国でも広く受容された平松守彦氏の事例があります。今回の講演会で岡田実先生は、改革開放の初期にあたる1980年代から90年代に中国の農村の現場で中国人と共に汗を流した日本人4名にスポットを当て、知られざる中日技術交流・協力の事例を紹介してくれました。

講演終了後、先生と学生らが感想を述べたり、ODAや青年海外協力隊のことをめぐって質問をしたりしましたが、岡田先生は皆の質問に丁寧に答えてくれました。今後10年、20年、日中間でどのような“記憶”が作られていくのかを大いに考えさせられた時間でした。

翻訳:広州ふれあいの場スタッフ

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