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イベントレポート

[レポート]広州ふれあいの場:第三回日本語“朗読者”大会

2021年12月11日(土)

 広州ふれあいの場第三回『朗読者』大会が20211211日に、中山大学外国語学院605号室にて行われた。コロナの影響により、本大会はオンライン・オフラインの同時開催となった。7名の選手がオンライン参加、9名の選手がオフライン参加であり、全員、自分が選んだ日本語作品の朗読を披露した。大会の審査員は日本語学科の徐愛紅先生、李栄先生と野呂田萌子先生がつとめた。

 広州ふれあいの場の公式アカウントに大会の応募案内が掲載されてから、広州地区各大学の学生および企業に勤めている会社員からの応募が相次いだ。応募学生の中には、日本語専攻の学生もいれば、分子生物学や医学を専攻とする学生もいた。彼らは趣味として日本語を独学しているようである。応募者はそれぞれ、中山大学、暨南大学、広州外国語外貿易大学、広東女子職業技術学院に在学している大学生であった。

 本大会はテーマの選定が自由である。近現代文学作品として、芥川龍之介の『或阿呆の一生』、太宰治の『女生徒』などの名著によるものもあれば、戦争の悲惨さを訴える『ヒバクシャからの手紙』や、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』などの童話によるものもあった。そして、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』やヘミングウェイの『老人と海』のような外国文学もの、東野圭吾の『白夜行』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のような推理小説もの、新海誠の『秒速5センチメートル』、宮崎駿の『風立ちぬ』などのアニメ映画によるもの、谷川俊太郎の『生きる』や宮沢賢治の『雨ニモマケズ』や島崎藤村の『初恋』『花筏・残る桜』などの詩もあった。参加者たちの素晴らしい朗読や演出に、会場から大きな拍手が沸き上がった。

 選手たちの朗読に対して、審査員の先生が発音、イントネーション、表現力、背景PPTの制作、BGMの選択、質疑応答コーナーの回答といった面から採点した。


 2時間にわたる激しい戦いの末、中山大学の学生である陳怡宏さんが『秒速5センチメートル』の朗読で最優秀賞を獲得した。彼女の絶妙な表現力とパフォーマンス、および語学力が高く評価された。
 今回の「朗読者」大会が広州地区の日本語愛好者に交流の機会を提供し、日本語朗読の魅力をより多くの人に感じてもらえることを願っている。

〈大会结果〉

一等賞

陳怡宏(『秒速5センチメートル』)

二等賞

王晓彤(『女生徒』)
陈燕琪(『老人と海』)

三等賞

牛子仪(『注文の多い料理店』)
李欣巍(『ヒバクシャからの手紙』)
王家浩(『或阿呆の一生』)

激励賞

朱瑾萱(『風立ちぬ』)
李若宇(『飴玉』)

 

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