イベントレポート
山東師範大学外国語学院「山東省日本学研究センターシリーズテーマ別講演会」はじまる
2014年3月6日(木)
済南ふれあいの場、山東師範大学外国語学院日本語学部、団総支、学生会、山東省日本学研究センター聯合主催、2014年新学期「山東省日本学研究センターシリーズ講演会」が長清キャンパス総合教学楼C区329教室で開幕しました。この講座は日本語学部の曲暁燕先生ご指導の下、日本語専攻3年生の蘆鳳嬌さん、英語専攻2年生の陳麗莎さんによる「訪日帰国話」をテーマにした外国語学院の学生全体に対する講座でした。
本学教師の曲暁燕先生と蘆鳳嬌さん、陳麗莎さんの3名は三菱商事の招待を受け、2014年1月19日~1月28日「山東省大学訪日国際交流研修」プログラムに参加し、日本を10日間訪問しました。
講座では、まず曲暁燕先生が招待を受けたプログラムについて紹介しました。三菱商事と山東省人民政府は2009年に全面戦略協力合意を締結し、「山東省大学訪日国際交流研修」プログラムはその具体的な実施計画の一部で、山東省の4つの大学の学生に国際交流の機会を提供する、教師や学生を招待し日本訪問、参観、および交流を実施するものです。続いて、スライドショーとPPTを用いて、訪日活動の状況をわかりやすく見せてくださり、訪問団が三菱グループを訪問した過程と参観した感想を共有してくださいました。
曲暁燕先生は三菱商事の企業理念である「三綱領」ー所期奉公、処事公明、立業貿易ーを実例に挙げ、日本の企業文化について詳細に紹介しました。日本企業の環境保護理念と(利益を)社会に還元する精神を学ぶことを呼びかけました。特に曲暁燕先生は、日中両国は同じ漢字文化圏であるが両国の間には明らかな文化差異が存在していることを指摘しました。そして、「固定観念」に捉われることを避け、自分であらゆる現象を観察し、潜在的な文化的背景について深く考えをめぐらせなければならない、自国の文化を再認識することを通じて、はじめて祖国の文化と他国の文化を理解することができるとお話されました。
蘆鳳嬌さんは日本語専攻の学生としての立場から訪日の感想を述べました。日本は特に礼儀や細かいことを重んじる国であること、人との付き合いや物に接する態度や習慣、公共の場所での配慮、デザイン等我々がお手本とし学ぶべき価値があると話しました。
陳麗莎さんは英語専攻の学生としての独自の視点から学生達に「日本の印象」について述べました。飲食や建築等の写真を通じて、直感的に皆さんに対して日本の文化や風俗を見せ紹介しました。3名による見事な解説に、会場からは熱烈な拍手が沸き起こりました。
今回の講座は学生たちに対し外国文化を理解するプラットホームを設立し、日本社会や文化に対する直感や理解を深め、外国との交流に対する興味を増強させました。学生たちは次々に今回の講座で視野を広げ、知識を得ることができた、今後もこのような活動を行って欲しいと述べました。