イベントレポート
比較言語文化学術シンポジウムを開催
2014年7月5日(土)
済南ふれあいの場では、山東師範大学、中国日本語教学研究会山東分会、山東省日本学研究センターの主催で、社科処、国際交流処、外国語学院、済南ふれあいの場の運営による比較言語文化学術シンポジウムが行われました。今回のシンポジウムは経済グローバル一体化が進む中、比較言語文化研究に新しい構想と方法を提供するのを目的に開かれたもので、言語文化比較研究の新趨勢、授業で教える言語教学問題及び言語の多文化研究等三つのテーマをめぐって討議しました。
本研究会には日本関西大学、山東財経大学、済南大学、山東青年政治学院、山東政法学院、徳州学院及び山東師範大学外国語学院、文学院、心理学院、歴史と社会発展学院等、他方面にわたる専門家、学者及び研究者等30名余りが一堂に集い、言語は、英語、日本語及びロシア語等に及びました。呂志紅外国語学院党委書記が歓迎の挨拶をし、我が校の日本語教授であり中国日本語教学研究会山東分会会長の李光貞博士指導教授が司会を努めました。
シンポジウムでは国内外から参加している四名の専門家が講演をしました。日本関西大学の博士指導教授である瀋国威教授は「近代日本語と近代漢語」をテーマに、近代日本語と漢語の形成過程と相互影響を分析し、ビッグデータ時代の新しい研究方法を紹介すると参加者の強い関心を引きました。
その後、山東師範大学文学院院長で博士指導教授である張文国教授は中国と西方国民の思惟方式の差違を対照研究し、中国人の全体思惟と中国語との関係を重点に紹介しました。
本校の歴史・社会発展学院の楊蕾博士は、日中戦争時代において華北日本語教育研究所が成り立った過程や目的及び活動を紹介、当時の日本侵略者の華北地区における奴隷化教育の実質を分析しました。
本校日本語科の曲曉燕教員は、第二外国語習得理論をもとに、本人の総合日本語基礎段階の授業の実践経験を活かした対策を提案しました。
座談会では、参加者は研究中に出くわす問題や新しい研究方法についてさまざまに意見を交わしました。研究分野はそれぞれ違いますが、研究分野を超えて、同一課題に対して共感を得ていました。
心理学研究科趙衛国副教授によると、中日両言語の語彙の相互影響、言語の特徴及び表現思惟方式の差違等の観点から、或いは歴史と教学実践の中から、比較言語文化研究の方法探るのは、それぞれ違う面から比較言語文化研究の新しい内容や傾向を反映していると考えられます。
最後に李光貞教授は、本シンポジウムは多方面にわたる研究分野の専門家や学者のために交流の場を設けたもので、参加者の視野を広め、特に新しい研究方法について討議、交流したことはきっと今後の関連研究の発展に有力な支持と支えになるとまとめ講評を述べました。