イベントレポート
鹿児島大学尾崎孝宏教授のご訪問
2016年6月10日(金)
6月10日午前、我が校の社会科学講演シリーズの講座を済南ふれあいの場で行いました。今回は鹿児島大学の尾崎孝宏教授をお招きし、「異文化としての中国と日本」というテーマのもと講演いただきました。これも日本語学科が担当するアジア共同体シリーズ講座第14回の話です。外国語学院日本語学科主任の李光貞教授が司会を担当しました。本校の日本語学科及び済南市内の大学から70人余りがこの講座に参加しました。
講座では、尾崎孝宏教授がまず自己紹介をし、鹿児島大学の近況について簡単に説明しました。すぐ後に続いて、尾崎教授は皆に異文化の概念を解釈しました。一般化された異文化はサブカルチャーと呼び、主流文化と違い、個体にも区別があります。異文化は深い意味を含んで、研究範囲も広いです。その後、尾崎教授は文化人類学の角度から、学者として、異文化コミュニケーションへの思考を詳しく述べました。価値観体系の形成、異なる言語現象、夫妻の「姓」についての比較、飲食文化などの方面が含まれました。
尾崎教授が指摘するには、価値観は人の思惟感覚の基で、認知、理解、判断、判決を下しました。価値観は安定性と恒久性、歴史性と選択性、主観性などの特徴を持っています。最後に、尾崎教授は、異文化コミュニケーションの中で重要なのは、相手の所属する異文化背景を理解し、交流中思惟方式の切り替えに気をつけることだと強調しました。尾崎孝宏教授のスピーチに、場内から割れんばかりの拍手が巻き起こりました。講座後の交流タイムでは、皆さん積極的に質問をし、現場の雰囲気は盛り上がりました。
今回の講座で、尾崎孝宏教授はユーモア溢れる言葉で、理論と実例を有機的に結びつけ、「異文化としての中国と日本」を生き生きと述べてくれました。尾崎教授は皆さんに異文化の概念を全面的に認識させ、自分自身が異文化コミュニケーションをとる過程で直面した困惑についても顧みました。
訳:王海娣