イベントレポート
石黒圭教授のご来訪とご講演
2017年3月17日(金)
中山大学外国語学院・広州ふれあいの場の招きに応じ、日本国立国語研究所教授、一橋大学准教授の石黒圭先生が3月17日午前に日本語学科を訪問し、講演を行いました。司会は日本語学科の謝崇寧学科長が務め、外国語学院の邱雅芬副院長、徐愛紅先生、劉文星先生、鄒双双先生、李国寧先生、楊秀娥先生、佐野行徳先生が参加しました。石黒先生は「中国人日本語学習者の日本語の話し方とその教育」をテーマとして講演され、中山大学を含めて、広州市内各大学の日本語教師や学生も多く参加し、およそ50人が集まりました。
石黒先生は、中国国内の大学で日本語を学んだ学習者の日本語の不自然さとその理由について指摘し、留学経験のない中国国内の大学生、留学経験のある中国国内の大学生、および日本人学生の3種類を対象とした調査・分析した結果を報告しました。具体的には、フィラー(※)と接続詞の使用傾向の分析結果、それとその考察、およびフィラーと接続詞を教える時のイメージに分けて講演をされました。
石黒先生が指摘した日本語教育の問題点と示された分析結果は、多くの来場者の共感を呼ぶものとなり、来場者による質疑応答は大いに盛り上がりました。1時間半の講演は、来場者にとって大変考えさせられる充実した時間となりました。
※「あのー」「えーと」「なんか」「まぁ」等の言語様式。
翻訳:日本語学部 楊秀娥