イベントレポート
演歌の歌い方講座
2017年10月28日(土)
10月28日午前、『日本演歌の歌い方講座』が済南ふれあいの場で行われました。講座には、山東師範大学、山東財経大学、済南大学、山東青年政治学院、済南外国語学院などの済南市内の大学から先生や学生約50人が参加しました。山東師範大学日本語学科の日本人教師で“ふれあいパートナーズ”の薮下敦朗先生がスピーカーを担当し、みなさんに演歌の文化や歌い方を紹介しました。
薮下先生はまず、今の日本の若者の演歌への態度を紹介しました。演歌はやや古典的な文化ですが、それでも若者に人気があり、カラオケでもよくリクエストされます。また、薮下先生は演歌の分類について簡単に説明し、発声のコツについても自ら範を示しました。能・歌舞伎・文楽などの古典芸能の基本演出の特徴はマイクを使ってはいけませんが、上演する時に一番後ろの観客が聞こえるように、演じる人は大声で歌ったり、発音をはっきりしたりしなければなりません。続いて薮下先生は演歌そのものの歌詞も文学作品と似ていて、歌詞の中の自然意象と情感の融合には大きな美が含まれ、こういう芸術形式が継承、勉強、発展に値すると説明されました。さらに、先生はみなさんに『和歌山ブルース』という演歌を教えながら、PPTで「済南の姉妹都市・和歌山県」の風景名勝を説明し、歌詞に含まれる意味を鑑賞しました。今回の講座はみなさんの日本文化と日本語学習へのいい勉強になりました。また、薮下先生の抑揚があった歌も熱烈な拍手を得ました。
今回の日本語コーナーを通して、みなさんは日本演歌の文化を体験するとともに、演歌の歌い方を勉強することができました。そして、古典文化の伝承において若い世代が担うべき使命を考え始めました。
翻訳:馮銀萍