イベントレポート
泰山杯山東省大学生スピーチコンテスト
2017年11月18日(土)
日本語学科専門のレベルを高め、また姉妹都市である和歌山県との交流を促進するため、中国日本語教学研究会山東分会、山東師範大学が主催する「泰山杯山東省大学生スピーチコンテスト」が11月18日に我が校長清湖キャンパス図書館の地下報告ホールで行なわれました。徳州学院、荷沢学院、聊城大学、魯東大学、青島濱海学院、青島大学、青島科技大学、青島理工大学、曲阜師範大学、山東財経大学、山東工商学院、山東科技大学、山東理工大学、山東旅行職業学院、山東農業大学、山東女子学院、山東青年政治学院、山東政法学院、泰山学院、濰坊科技学院、濰坊学院、煙台大学、棗庄学院、山東師範大学など24の大学から日本語専攻の学生がスピーチコンテストに参加しました。天津外国語大学日本語学院院長の朱鵬霄教授が今回のスピーチコンテストの審査委員会議長を担当してくださいました。和歌山県企画部企画政策局国際課国際企画班長小池博文氏、一般財団法人教育文化国際交流財団理事、早稲田大学王智新教授、済南大学鄧伝俊副教授、国際交流基金“ふれあいパートナーズ”の薮下敦朗先生が審査員を担当してくださいました。
開幕式で、山東師範大学党委員会常務委員兼規律検査委員会書記の姚東方研究員、和歌山県国際課の小池博文氏がそれぞれ挨拶をされました。姚書記は山東師範大学を代表し、遠方からの日本の来賓及び審査員、スピーチコンテストに参加する学校の先生と学生たちに熱烈な歓迎と感謝の意を表しました。さらに、今回のコンテストは学生たちが自分の能力を鍛える舞台で、山東省内日本語専攻者の交流の場であり、皆が自分の実力を発揮し、レベルの高いスピーチコンテストとなることを期待していると述べました。小池氏は、今年はちょうど日中国交正常化45周年で、学生たちが和歌山県と山東省の友好交流に力を尽くすことを希望していると述べました。また、長清湖キャンパス事務室主任の張敬涛氏、外国語学院党委書記の岳希亮氏、副院長の胡艶玲氏も今回の開幕式に参加しました。山東分会秘書長、日本語学科副教授の孫守峰先生が開幕の司会を担当しました。
スピーチコンテストが始まった後、司会者の王雅馨さんと肖霊修さんは流暢な日本語でコンテストの流れと採点基準を説明しました。今回のコンテストは5分のテーマスピーチと3分の即席スピーチがあり、それぞれ午前と午後に行われます。テーマスピーチの部では、出場者たちは「ネットショッピング」や「絆」をテーマとして、くじ引きで決めた順番でスピーチをしました。24の大学からの選手は全員正装をし、流暢で正しい日本語で魅力のあるスピーチをし、会場からは熱烈な拍手がわきました。即席スピーチのテーマは、午後始まる前の30分前に審査委員会により決められ、「私の成長と変化している日中関係」でした。これは難度が高いテーマで、準備する時間が10分だけですが、選手たちの論理的な叙述と落ち着いた様子から、臨機応変さと言語能力の高さがうかがわれました。審査の間、和歌山県庁の川口喜寛氏は、地理、美食、温泉、名所旧跡、旅行資源等の方面から和歌山県について紹介しました。また、本科生一年と二年の学生は素晴らしい舞台パフォーマンスを行いました。合唱、古典舞踊、朗読、書道パフォーマンス等があり、学生の芸術修養及び若いパワーに対し、何度も来場者から拍手が湧きました。
審査会議が終わった後、審査委員会議長の朱教授が選手たちのスピーチについて論評をされました。学生たちの日本語レベルは高く、スピーチ内容の深い出場者ばかりで、これは先生の指導と学生自身の努力と密切な関係があると評価してくださいました。一方、出場者が講演する時は発音とアクセント、文法と語彙、内容と組立などの面を注意すべきだと指摘され、日本語学習に対する貴重な意見を頂きました。
最も感動する結果発表の時間が来ました。今回の出場者には特等賞一名、一等賞一名、二等賞三名、三等賞四名、優秀賞十五名及び優秀指導教師賞が判定されました。特等賞の受賞者は和歌山県庁の招へいで、和歌山県で日本語と日本文化を五日間体験することになっています。他の出場者に授与した賞品はカシオから提供されました。今回特等賞の受賞者は荷沢学院の韋彤さんであり、小池博文氏が賞を授与してくださいました。審査委員会議長の朱鵬霄教授が一等賞の受賞者に賞を授与してくださいました。審査員の王志新教授、薮下敦朗先生、鄧伝俊副教授はそれぞれ二等賞、三等賞、優秀賞の受賞者に賞を授与してくださいました。外国語学院胡艶玲副院長は優秀指導教師に証書を授与してくださいました。授与式が終わった後、優秀指導教師代表と受賞に学生代表はそれぞれ受賞した感想を発表しました。
今回のスピーチコンテストは、山東省にある大学の学生たちに自分の魅力を示すチャンスを提供し、学生たちの会話力とスピーチの能力が鍛えられました。また、学生たちの視野を広げ、学生の勉強と全面的な発展を促しました。それと同時に、山東師範大学日本学科の知名度も影響力も高まりました。今回のスピーチコンテストは和歌山県庁、済南ふれあいの場が共催し、山東師範大学教務処、図書館も積極的に協力してくれました。さらに、カシオ(中国)貿易有限会社、広州联普翻訳有限会社、済南明途諮問有限会社、一般財団法人教育文化国際交流財団からも大きなサポートを頂きました。
翻訳:馮銀萍