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イベントレポート

時衛国教授による日本語学講座

2017年12月16日(土)

 12月16日午後、日本の愛知教育大学日本語教育講座教授・同大学院日本語教学領域主審教授の時衛国教授が我が校の第580回社科大講壇に出席し、長清湖キャンパス図書館八階の報告庁で「動作過程と局面表現」をテーマとした学術講座をしてくださいました。海龍国際教育創新研究院院長、我が校外国語学院兼任教授の陳化北教授、校紀委書記の姚東方氏、外国語学院党委書記の岳希亮氏が今回の学術活動に参加されました。外国語学院日本語学科主任の李光貞教授が講座の司会を担当されました。

                  

 講座が始まると、時教授はまず日本語学習の中にある二つの難題――動詞の学習及び理解について指摘されました。続いて、日本の著名な言語学者である金田一春彦氏による日本語の動詞の分類に基づき、状態動詞に対して局面の視点から新たな分類を紹介して下さいました。そして、わかりやすい例を通し、日本語は中国語と比べて、受動の表現で動作の状態を表す場合が多いと説明して下さいました。また時教授は、動作過程とその他の局面の特色を詳しく説明され、具体的な例を挙げ、制御性と非制御性動詞の特徴を分析されました。さらに、中国語と日本語の動作過程を対照的に分析されました。質疑応答では、陳化北教授が講座の内容について自分の見解を提起されました。時教授との素晴らしい学術討議は、在席の学生によりよく日本語の動作過程と局面表現を理解させました。最後に、外国語学院日本語学科主任の李光貞教授が、今回の講座について素晴らしい評論とまとめをされました。講座は在席のみなさんによる熱烈な拍手の中で終わりました。

                 

動詞の学習は、日本語学習の難題の一つです。時教授の研究は日本語言語学者の定論にこだわらずに、外国人言語学者の立場から、より広い視野で、動詞のテンスとアスペクトの表現について有意義な検討を行いました。今回の講座は内容が豊富で、系統性を持ち、様々な新しい研究のアイディアを提供し、在席の先生と学生に大きな示唆を与えました。

                 

 時衛国教授は、山東大学日本語学科を卒業し、日本の東京都立大学で文学論文博士及び大東文化大学で言語文化学論文博士学位を取得されました。日本の愛知教育大学日本語教育講座教授、同大学院日本語教学領域主審教授で、学校教育研究評議員、教授代表議員、学生支援委員会委員を兼任しておられます。在日二十九年以来、専門書一冊、翻訳作品二十冊余り、教材一冊、電子書籍一冊が出版されました。広い研究領域(日本言語研究、文学研究、文化研究、中日対比言語研究、現代中国語副詞研究、文学翻訳実践及び翻訳研究など)と多数の著作によって、日本の学術界で好評を博しておられます。

翻訳者:馮銀萍

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