イベントレポート
第六回中日企業文化・教育学術研究会
2018年09月14日(金)
9月14日午後、「第六回中日企業文化・教育国際学術」研究会が済南ふれあいの場で行われました。愛知産業大学、山東師範大学から約20名の学生が研究会に参加しました。会議が始まる前に、我が校日本語学科主任であり、山東省日本学研究センターの主任でもある李光貞教授及び日本からいらっしゃいました寺沢陽美副教授が挨拶をしました。今回の研究会では以下の発表が行われました:「日本において社会人が求められる英語コミュニケーション力」(寺沢陽美副教授)、「賃金制度から見る日中両国企業の文化的な差異について」(張強先生)、「東亜同文書院の山東省調査について」(曲暁燕先生)、「中国人留学生の日本人イメージについて印象の変化」(趙琳先生)、「『新版 中日交流標準日本語・初級』における練習問題の一考察」(馮銀萍さん)「第二講堂が学生の異文化交流に及ぼす教育的効果について」(林瀅さん)。我が校の日本語学科の教師、院生及び学部生が今回の研究会に参加しました。また、我が校の外国語学院日本語学科の孫守峰副教授が司会を担当されました。
会議開始後、李光貞教授が在席の皆さんに日中企業文化、教育学術研究会の歴史について紹介し、遠方から来ていただいた寺沢陽美副教授に熱く歓迎の意を表しました。寺沢副教授は今回愛知産業大学の代表として研究会に参加し、また日本側の会長三田村副教授の代理で、本研究会の研究要旨とこれからの発展計画を伝えてくださいました。
発表が始まると、寺沢副教授は日本の社会人の英語コミュニケーション力また日本の英語教育の現状について分析し、そして、グローバル化や、東京オリンピックの開催が近づき、日本人はこれから英語の資格取得を目指して、積極的に社会で英語コミュニケーションの実践を積むべきだと提案しました。張強先生が日中両国の賃金制度を比較し、それらの制度と文化のつながりを分析し、文化が制度に影響を与えるという結論を出しました。曲晓燕先生が東亜同文書院生の旅行記を紹介し、書院の歴史と書院生の調査旅行について詳しく説明し、さらに書院と明治政府間の軍事、政治の繋がりを掲示してくださいました。趙琳先生は中国人留学生が来日前後の日本人に対するイメージ差異を研究して、つまり、中国留学生が来日前は日本人に対するイメージはほぼ積極的で、勤勉性、寛容性があるというもので、来日後、そのイメージは変わり、日本人から閉鎖的な雰囲気を感じ、過度に自己抑制を行う特徴があることを気づき、理想と現実の違いを感じたと論じます。
日本語学科院生の馮銀萍さんは中国で広範囲に使用されている教科書「新版 中日交流標準日本語・初級」の練習問題について探り、その長所と短所を述べ、さらにこれからの日本語教材の編成について自分の意見を提出しました。学部生の林瀅さんが自分の訪日活動を契機に、同行の学生たちの交流成果を統計し、さらに日中異文化交流の方式について自分の感想を提出しました。
李光貞教授、寺沢副教授、福ケ迫加那先生、王東輝先生、呂晶先生は馮銀萍さんと林榮さんの発表成果について指摘してくださいました。最後に、李光貞教授はこれからも努力して、積極的に日中企業文化・教育学術研究会の展開を推進し、日中両国の青年教師また学生たちのために、より一層良好な学術プラットフォームを提供するべきと述べました。
本研究会は2016年の『第五回中日企業文化·教育学術研究会』に継ぎ、第4回日本愛知産業大学と連合して山東師範大学で開催された中日企業文化教育学術シンポジウムです。会議は大きな成果を収め、日中両方の各方面からの交流と理解を深めることができました。
翻訳者:済南ふれあいの場スタッフ 任軼