中国高校生だより
【15期生エッセイ Vol.2】日本の高校の一日 ―留学生活は私の宝物―
日付:2023.12.05
「現役生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。
日本に来てから1ヶ月が経ち、日本の高校生活を体験し、中国との違いを楽しみつつ、新鮮さに溢れる1ヶ月でした。これから日本の高校の一日について紹介します。
毎朝7時、舎監の先生がラジオでみんなを起こしてくれます。中国では家から学校に通っていたので、早朝6時には起きていましたが、今は毎日十分な睡眠が取れて、とても幸せです。朝の支度を済ませたら、8時頃に寮を出ます。学校に着き、授業が始まる前に特別な行事があります。それは礼拝です。私の学校はキリスト教の学校で、毎朝礼拝が行われます。オルガンの音とともに全校生徒がチャペルに集まり、讃美歌を歌います。その雰囲気に心が癒されます。そして、先生がお話しをします。先生からの言葉で新しく気づいた事がたくさんあります。
礼拝が終わると、授業が昼まで続きます。昼食はほとんどの生徒は家からお弁当を持ってきますが、食堂で買うこともできます。机を組み合わせてみんなでおしゃべりしながら楽しく昼食を取ります。
午後の授業後は、皆で教室を掃除します。ラジオの音楽に合わせて床を掃いたり、窓を拭いたりするのは、やる気が出ます。16時頃に終礼し下校しますが、多くの生徒は自習をしたり、部活に行ったりします。私は少し自習してから弓道部に行き、18時半まで練習します。部活後は寮に戻り、晩ご飯を食べたり課題をしたりします。22時に寮のみんなで晩祷をして一日を締めくくります。
毎日繰り返しているような日常ですが、私にとってはかけがえのない思い出です。留学を通して、このような感覚がより深まりました。
例えば、私は毎日の礼拝から、キリスト教という異なる文化を理解し、新しい考え方や発見がありをもたらしました。また、午後の授業後に、クラス全員で掃除するのも新しい体験です。掃除を通して、クラスメート同士の絆が深まり、みんなが笑顔で教室をきれいにすることも、教育の一つだと分かりました。このような異文化体験が留学の日々にたくさんあります。
このような日々の生活は、地味に見えますが、実は無限の宝物が詰まっていると思います。小さな経験ひとつひとつが、異なる文化の独特な魅力を感じさせてくれます。これらの日常こそ、私にとってかけがえのない、大切な思い出だと思います。
第15期生 Wさん
2023年11月13日