中国高校生だより
【15期生エッセイ Vol.5】日中の高校生活の違い(教科書)
日付:2024.03.07
文化、政治、教育。隣の国だが、中国と日本の文化の違いは非常に多いといっても過言ではないと思う。学生として、その中で最も印象が深いのは教育だ。今回は、中日両国の教科書を対比したい。
一見すると、最も大きな違いは厚さでしょう。日本の教科書は主に数百ページであって、内容もとても詳しいが、中国の教科書はそれに比べて、主に概要的なものがより多く、一冊の厚さはそれほど厚くなく、数冊の本に分かれている場合が多い。
例えば、世界史の教科書では、年代別によって各国のはじめと終わり、皇帝と将軍、貴族と庶民、詳しく文章として生死が現れている。それを読むとき、小説の感じもある。が、その代償として、覚える必要のある項目が多くあって、特に人の名前を覚えるのはとてもめんどうに感じる。
一方、中国の教科書はより簡潔で、2、3行で国の盛衰が終わる。覚える作業は確かにより容易であるが、テストで回答するには、覚える内容よりも、分析、つながりと文章力が大変必要だ。
その違いの背景を考えると、中国と日本のテスト方法によって決められたのだと思う。中国では記憶力と比べて、その知識を活用し各知識を繋げる能力が要求される。一方、日本では学生の基礎知識をより重視し、土台を作るのがより重要だと思われる。
もう一点、英語の教科書の違いを取り上げる。中国で英語を勉強するとき、教科書およびテストは主に全て英文で、英文作文、リーディングが最も重視されている。
一方、日本では全英文と比べて、和英翻訳の能力がより重要でしょう。配列は日本語から英語で、翻訳問題もたくさん出る。
中国の英文テストでは翻訳などはあまり出題されない。
中日両国間には多くの違いがある。その違いから学び、融合することで将来の自分に役に立てたい。
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「現役生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。