中国高校生だより
【中国高校生エッセイ 】日本で初めての冬(北海道)
日付:2024.03.11
【15期生エッセイ Vol.6】
第15期生 Lさん
(北海道留学中)
冬と言えば、北海道の雪は昔からとても有名です。
ある日の早朝、目が覚めると世界中が真っ白になっていました。雪が積もった地面は綿のように柔らかく清らかで、瀋陽の雪とはまた異なります。
私は雪の中を図書館へ行ったところ、作業員たちに説明会に参加しに来た大学生に間違えられました。
早口の敬語は理解できませんでしたが、彼らの行き届いた思いやりがとても印象に残りました。
私は日本の高校の「自由」が大好きです。
授業は少し退屈かもしれませんが、放課後の自由時間は学生それぞれの高校生活をバラエティに富んでものにしてくれています。
生徒たちが集まって問題について討論したり、先生がマンツーマンで補習してくれたり(例えば、私の古典の先生は文法の復習を進んで手伝ってくれます)、また忙しいながらも楽しい部活があったりします(音楽部の生徒の多くは高校に入ってから新しい楽器を基礎がゼロの状態から習い、できるようになると、今度は新しく入部してくる高校一年生に教えます。私は今、バイオリンを習っています。音楽部の生徒たちの根気強い指導に感謝です!)
このように自由だと、必然的に無用な物に心を奪われて大切な志を見失ってしまったり、インターネットに夢中になってしまったりするのではないかと思う人もいるかもしれません。
でも、私の日本のクラスメートたちは皆、行動することで様々な自己を築き上げています。彼らは必ずしも成績がトップという訳ではありませんが、スポーツが得意であったり、芸術に精通していたり、人との付き合い方に長けていたり、料理が上手だったりします。自由、それは「自分らしくある」自由なのです。
「現役生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。