中国高校生だより
【中国高校生エッセイ】私の好きな日本語「絆」
日付:2024.04.08
【15期生エッセイ Vol.12】
第15期生 Wさん
(長崎県留学中)
私の一番好きな日本語は「絆」です。中国語にはこの言葉に正確に対応する訳語がないようです。今のところ、「羁绊」や「纽带」といった言葉で翻訳されていますが、私はこれらの言葉がその本来の意味を十分に表しているとは思いません。
「絆」はとても美しい言葉で、人と人との心の結びつきを意味し、「友情」や「家族愛」といった言葉では代えられない神聖な結びつきです。
日本語を学び始めた時から、私はこの言葉に憧れを持っていました。「絆」という字には、くびき、束縛という意味が含まれていますが、むしろ感情の深さや、切り離せない境地をより強く表しています。
日本で過ごす中で、私は「絆」の意味を深く感じ取ることができました。
日本で多くの友人を得て、たくさんの人と約束を交わしました。
例えば、「大学に入ったら一緒にコンサートを見に行こう」や「休みになったら中国に来て、私の故郷を見に来て」といった約束です。
一部の友人はさらに、「約束だよ!私たちは一生の友だちなんだから!」と強く言ってくれました。彼らの力強い眼差しは、私たちの友情が今だけのものでなく、将来も続いていくことを確信させてくれました。
距離が遠くても、私たちの心と心の結びつきが途切れることはないと信じています。私たちの「絆」は永遠に私たちの心の片隅に残り続けます。
原文:中国語
「中国高校生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。