中国高校生だより
【15期生エッセイ Vol.7】日中高校生活の違い(給食&お弁当)
日付:2024.04.17
※日本語で執筆された文章です。
私は高校留学生として、中国と日本の日常生活の違いを深く感じている。その中でも、特に顕著なのは昼食の扱いだ。中国では、学校が給食を提供するのが一般的ですが、留学先では、生徒はお弁当を持参することが一般的だ。このような異なる昼食文化は、両国の食文化や生活様式を反映するだけでなく、背後の文化の違いも反映している。
中国の高校では、食堂は生徒が日々の食事を摂る重要な場所だ。ここでは手頃な価格で様々な家庭料理が提供され、生徒たちは午前の授業が終わると早速昼休みを楽しむために食堂に駆け込む。列に並びながら友達と会話を楽しみ、待つ間に自分の好みに合った料理を選ぶ。また、食事の際には、生徒は食堂でゆっくりと食事を楽しむ一方で、早く終わらせて運動や勉強などの活動に参加することもある。
日本の高校は中国の学校と異なり、通常、食堂は設置されていないため、生徒は自分で昼食を準備する。これは日本で「お弁当」と呼ばれている。これらのお弁当は通常、学生の両親が用意し、または朝、学生が自分で用意する。昼食時間には、生徒は教室や校庭などで友達と一緒に昼食を取る。お弁当を広げ、お互いのおかずを交換したり、会話を楽しんだりすることが一般的だ。男子生徒たちは昼食時間になると、お弁当を持ち寄りながら一緒にゲームを楽しむことがある。気軽に対戦し、協力プレイを楽しむことに熱中する光景が見られる。
昼休みは日本と中国どちらも一日の中で最も楽しい時間であり、生徒は自分の趣味や興味に合わせて自由に過ごすことができる。一部の生徒は図書館や自習室で勉強をする一方で、他のグループは校内で遊んだり、友達と交流を深めたりする。昼休みは生徒にとってリフレッシュする時間であり、体力と精神的なリフレッシュの両方を得る機会だ。
中国と日本の学校の給食制度を詳しく考えると、それらが背後に持つ社会的な価値観を探求できる。中国の学校の制度は通常、集団主義と社会的責任感を反映しており、食堂は生徒が一緒に食事をする場所としてだけでなく、生徒たちの団結と社会的な共同体の概念を強調している。これは中国の儒学の教えを反映しており、個人の利益よりも集団の利益を重視する考え方を強調していると思う。
それに対し、日本の学校制度は個人の自律性と責任感をより強調している。生徒は自分でお昼ご飯を準備する必要があり、これは日本社会が個人の自主性を重視していることを反映しているのではないか。日本の学校では、生徒たちが自分の行動に責任を持つことが教育されており、学業や日常生活のことを自分で管理する必要がある。そのため、昼休みは自己管理や社会的な交流の機会として重要だ。生徒たちは交流を通じて相互尊重と理解を学び、これらの価値観は彼らの日常生活や思考にも反映されている。
このように、学校の制度の違いは、両国の異なる社会文化や価値観を反映している。中国は集団主義と社会的責任感を重視していますが、日本は個人の自主性と責任感を強調している。そして、これらの違いは生徒たちの日常生活や交流の中で明確に表れている。
異なる文化の日常生活を比較することは、私たちの視野を広げ、相互理解を深めるための貴重な機会だ。留学生活を通じて、私は中国と日本の両方の高校生活のユニークな側面を発見し、それぞれの文化の違いに対する理解を深めることができた。そして、これらの違いは私の人生において貴重な経験となり、相互尊重と文化交流の大切さを再認識することができた。
第15期生 WJさん
2024年3月20日
「現役生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。