中国高校生だより
3か月目研修 – 振り返りとこれからの留学生活への意気込み –
日付:2025.03.28

「心連心:中国高校生長期招へい事業」第16期生の3ヶ月目研修が、埼玉県さいたま市にある国際交流基金日本語国際センターで行われました。研修の目的は心連心プログラムで日本に来た目的・使命をもう一度思い出し、3ヶ月で頑張ったこと、成長できたこと、できなかったことを振り返り、これからの留学生活をより充実させるために、目標を立て直すためのもので、12月17日(火)から12月21日(土)まで4泊5日の合宿形式で行われました。
12/17
研修1日目

研修初日はオリエンテーションののち、研修場所の国際交流基金日本語国際センターに滞在し研修中の世界各国で日本語を教えている先生方と交流しました。交流会では、各自自己紹介のほか、グループに分かれて日本語学習や日本の高校生活で使用する言葉などについて交流しました。
12/18
研修2日目

研修2日目は第16期生それぞれの学校・居住地また生活について紹介しました。ご当地紹介のほか、学校ではやっている言葉などを紹介し、日本の学校生活に溶け込んでいる様子が伺えました。その後、この3ヶ月間の留学生活で課題となっている「コミュニケーション」「友達作り、人間関係などの事例研究」に関するグループワークを行い、その後、これまでの留学生活を振り返り、目標の再設定のためのワークを行いました。
12/19
研修3日目

研修3日目はフィールドワークを行い、埼玉県にある「さいたま市桜環境センター」と「石坂産業株式会社」で施設見学とワークショップを通じて、ゴミの分別やリサイクル及び環境問題について学びました。
12/20
研修4日目

研修4日目には、メンタルヘルス講座でLAC方(生活分析的カウンセリング)についての講義の後、国際対話部事業第2チーム長から激励の言葉と残りの貴重な留学期間をどのように過ごすべきか、また、インターネットを長時間利用することで、留学していても母国にいるのと同じ環境になってしまわないよう、日本で生活している貴重な時間を有意義に過ごして欲しいとアドバイスを受けました。
午後は、日本文化体験として、和太鼓のプロの演奏を聴き、その後16期生たちもレクチャーを受けて実際に和太鼓の演奏の体験をしました。1つの曲を2人一組で交代しながら太鼓を叩くなど、楽しく体験することができました。
その後、かつて心連心プログラムで日本の高校に留学し、現在日本の大学に進学し、心連心サポーターとして日々留学生活の相談にのっている先輩3名から、留学生活をより充実したものにするための時間の使い方、交流方法のほか、大学でのキャンパスライフについて紹介がありました。心連心の先輩から直接対面で話を聞けたことで、それぞれの進路や残りの留学生活の過ごし方を考える上でとても参考になったようです。
研修を締めくくる「総括」の時間では、招へい生よりこれからの留学生活における課題と目標について、メジャーリーグで活躍する大谷選手が高校生の頃に作ったというマンダラチャートに倣って、一人ひとり心連心留学を生かして将来叶えたい大きな目標とそのために必要な行動について具体的に落とし込んで作成を行いました。「自分の目標をもう一度確認した。これからも目標を目指して頑張りたい」「もっと勇気を出して日本人の友達と交流したい」など具体的な目標が多く挙がりました。
まとめ
4泊5日の研修期間、招へい生全員が寝食をともにし、留学経験を交換し合い、これからの留学生活を有意義に過ごすための充分な活力を与え合ったことでしょう。次に全員が一堂に会する機会は3ヶ月後、皆がそれぞれの課題を克服し、自身が立てた目標に対してどれだけ『有言実行』できたか、期待しています。


