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中国高校生だより

【中国高校生エッセイ】残り3か月の心連心、見つけた将来への気づき

日付:2025.07.15

※日本語で執筆された文章です。

 私は今でも、去年の9月に日本に来たばかりの時の、ワクワクした気持ちをよく覚えています。最初に東京で研修を受け、全国から来たたくさんの友達と出会いました。みんな少し緊張した顔をしていて、私もそうでした。
 私は今まで外国に行った経験はありませんでした。だから、「心連心」のプログラムは、世界を見るチャンスをくれました。とても感謝しています。

 研修中、先生たちは私たちに「これからの11か月でやりたいこと」を考えさせました。でも、正直に言うと、そのときの私はまだ何もはっきりわかりませんでした。ただ、日本の学校の友達と仲良くなって、たくさん日本語で話したいと思いました。

 長崎に来たばかりのとき、私は周りの人の言葉がよくわかりませんでした。そして、人と話すのがこわかったです。学校のルールや生活のスタイルもとても違っていて、びっくりしました。たとえば、学校に入るときはスリッパに変えること、運動の時は別の靴に履きかえること、制服では、ほとんど毎日スカートを履かなければならないこと、またはキリスト教の学校なので、毎日お祈りがあることなどです。

 言葉と文化に慣れていなかった私は、よくさびしくなって、「この選択は本当に正しかったのかな」と思うこともありました。でも、まさに私が迷っていた時に、たくさんの優しい人たちに出会いました。日本の先生たちはとても親切で、「心連心」の先輩も色々なことを教えてくれました。友達も私に声をかけてくれました。みんながとてもあたたかくて、私は本当に幸せだと思いました。それから私は少しずつ心を開き、新しい生活になれていきました。

 日本の高校での生活は、言葉や文化を学ぶだけでなく、人と人の心をつなぐ大切な時間でもありました。日本の高校生たちと話す中で、私は「世界は広い」と気づきました。みんなは国も言葉も違いますが、同じように夢を持ち、悩みもあり、毎日を一所懸命頑張っています。私たちは一緒に将来のことを話したり、行事に参加したり、運動会でがんばったりしました。すべての経験が、日本の友達との国境を越えた友情を、より大切に感じさせてくれました。

 知らず知らず八ヶ月を過ごしました。今は最後の3か月になりました。この「心連心」のプログラムを通して、私はたくさんのことを学びました。はじめは不安だったけれど、今は心が落ちついて、少し離れたくない気持ちになりました。私はこの経験を通して、成長しました。もっと真面目に自分の将来について考えるようになりました。

 昔の私は、将来についてよくわかりませんでした。でも、日本の友達と話すことで、また発表やイベントの中で自分の考えを伝える中で、少しずつ「自分は何をしたいのか」に気づくようになりました。

 私は、いろいろな文化をつなぐ人になりたいと思うようになりました。そして、将来は法律を学んで、人の権利を守り、世界の平和に役に立てる人になりたいです。これからの道はまだ長いけれど、私はもう昔のように世界をこわがることはありません。自分の意見を伝えること、相手の話をしっかり聞くこと、そして文化の違いを大切にすることができるようになりました。

 最後の3か月、もっとがんばって、もっと交流を楽しんで、この国で築いた友情を大事にしていきたいです。この経験は、私の人生の宝物になります。私はこれからも、この1年間で学んだことを心に、未来へしっかり歩いていきたいと思います。いつか私は、中日友好の小さな「橋」になりたいです。私の努力で、もっと多くの人が互いの文化を理解し、心と心でつながることができたら、とてもうれしいです!

長崎県 ZJさん
2025年4月

 

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