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中国高校生だより

【中国高校生エッセイ】残り3か月の心連心、見つけた将来への気づき

日付:2025.08.07

 ※日本語で執筆された文章です。

 もう7ヶ月が経ちました。まるで昨日日本に到着したばかりで、もうすぐ帰国するような気がします。諦められるはずがありません。この7ヶ月間、私はこの異国の地で多くの美しく貴重な思い出を残しましたが、同時に、手放すことのできない多くの絆も築き、それらが私の歩みを阻んでいます。

 最初は、これから始まる新しい生活に期待でいっぱいでしたが、同時に少し怖さもありました。すべてをうまくこなせない、ここでの生活に適応できない、友達を作れない、自分の目標を達成できないのではないかと不安でした…これらの恐怖が常に私を苦しめていました。だから,私はいつも用心深く、間違いを犯すことを恐れています。この自分への自信のなさはどこにいてもつきまとい、多くの問題を引き起こします。しかし、だんだんと、私の周りのすべてが予想していたほど怖いものではないことに気づきました。私が初めて寮に引っ越したとき、2人のルームメイトが荷造りを手伝ってくれて、荷造りをしながら学校について教えてくれました。気まずい会話もありましたが、皆さんは辛抱強く私の話を聞いてくれました。その後、彼らは親切にも私を同じ学年の生徒に会わせてくれて、ここで初めての友達のグループを作ることができました。私がこんなに早くこの場所に溶け込めたのは、これらの友人たちのおかげであり、彼らが私に与えてくれた援助を私はいつまでも覚えているでしょう。

 3か月後の国際交流基金の研修で、私は初めてのさらなる勉強をしました。懐かしい友人達に再会できたのはとても嬉しかったのですが、さらに嬉しかったのは、ようやくまた集まって意見を交換したり経験をシェアしたりできたことです。埼玉での研修では、ゴミ処理場に行ったり、次の目標を立てたり、留学先を紹介したり…その研修を通して、どんどん自信がついていくのを感じました。それからというもの、私の留学生活は普通のことになっていったように思います。毎日スケジュールを立てることができ、やるべきことを体系的に組み立てることができました。だんだんこんな生活にも慣れてきて楽しくなってきました。ここで身につけた良い習慣は、遠い将来にとても役立つと思います。

 今、一年の留学生活は残り三ヶ月を切りました。過去七ヶ月で多くのものを得ましたが、まだまだ不十分だと感じています。この話は素晴らしい幕開けを迎えたのだから、どうしても中途半端な結末にはしたくありません。残りの期間では、これまでの失敗を振り返り、良い習慣を継続させ、新たな強みを開拓して後悔のないようにしたい。ある研修で友人の発言にハッとさせられました――「私たちの一挙手一投足は自分だけでなく中国を代表している」ということを。以前はこの点を十分に意識できていなかったと痛感したため、今後は態度を正し、言行に細心の注意を払います。感謝の心を忘れず、未来への期待を胸に、毎日を活力溢れる姿で迎えることが次の目標です。成功は一夜にして成らず、夢という最終目標の実現には、こうした小さな目標の積み重ねが不可欠だと学びました。たとえ時間が限られていても、このプロセスは欠かせません。だからこそ、決して気を緩めることなく、最後の最後まで全力を尽くし、未来への道を切り拓くための礎を築きたいと思います。

鹿児島県 Lさん
2025年4月

 

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