国際交流の魅力 心連心テーマ研究~将来の社会・将来の自分を考えよう~
日付:2025.10.15
※日本語で執筆された文章です。
心連心テーマ研究 ~将来の社会・将来の自分を考えよう~ 第16期生たちは留学期間中に発見したことについて問題提起と先行事例の調査を行い、心連心サポーター(プログラム卒業生で現役大学生)の助言のもと研鑽し、研究を通して学んだことをワークシートにまとめました。帰国前研修ではそれぞれの研究テーマについて成果発表を行い、心連心サポーターや同期たちから鋭いコメントをもらい、更に次のステップへとつながるきっかけとなりました。 このコーナーではテーマ研究の成果発表のうち、2名の発表についてご紹介します。 |
自身の関心や問題意識、気づき
自分は外国人として、様々な面で注目されています。外国で生活する中で、自分のアイデンティティの重要性をますます感じるようになりました。私は単なる留学生ではなく、中国の代表として日本の皆さんと交流しているのだと自覚しています。だからこそ、自分の言行にはより一層注意を払い、この機会を捉えて、中日文化交流を目的として、中国の文化の魅力を広めていきたいと思いました。
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先行事例
私は北海道の受入校で、中国の派遣校とオンライン交流を行ったことがあります。そして、担当の先生の紹介で、多くの国際交流活動にも参加しました。例えば現地の中学生との交流で中国を紹介したり、国際交流センターで地元の方々に自分の故郷を紹介したりしました。
中国では、国際交流に関わる機会はほとんどありませんでした。高校時代に地元の大学で日本語を教えていた日本人教授の授業を受けただけです。だからこそ、今回の留学で得た経験と気づきを、元の学校の皆と共有したいと思っています。
私はまだ将来の留学計画がなく、努力すべき点もたくさんあります。先輩方のように「心連心」の後輩たちを指導できる立場にはありません。でも、今のとわの森で、友達が皆「大学に入ったら絶対中国に遊びに行くから、その時はしっかり紹介してね」と言ってくれています。これが、私にできることなのだと思います。
課題:「どうやって中国の魅力をもっと日常生活で披露するか」
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リサーチ・データ収集
江別市の方々に向けて、私の故郷・武漢を紹介しました。プレゼンでは有名な黄鶴楼や武漢大学、朝食の定番・熱乾麺を紹介し、武漢の人々が自転車に乗りながら熱乾麺を食べる様子の動画もお見せしました。
質疑応答で「日本で驚いたことは?」と聞かれた時は、「道路脇にゴミ箱がほとんどないことに困っています。中国では…」と答えました。
交流を通じて、まさに文化が融合する素晴らしさを実感しました。皆さんが中国や武漢に対してとても興味を持ってくださりました。また、他の国の留学生の発表も見学しました。その後、多彩な国際文化交流活動を皆で体験しました。
先生の紹介で、中国人の先輩と共同でPPTを作成し、大麻中学校で現地の中学生たちと交流活動を行いました。今回も故郷の武漢を紹介しましたが、新たに中日の物価比較を追加したところ、中国の物価が驚くほど安いことに皆さんとても驚かれ、同時に武漢への興味も深まったようでした。
交流の最後には一緒にゲームをして、とても充実した時間を過ごしました。国際交流の真髄は、まさにこういうところにあるのだと実感しました。
分析・検証
帰国後は学業を第一に考えていますが、この11ヶ月間の経験と気づきを学校の皆と共有したいです。
私の学校では日本(日本の受入校も含め)とのオンライン交流も時々行われているので、帰国後もこちらのクラスメートと連絡を取り続け、中日文化の交流を続けていきたいと思います。
日本語だけでなく、より多くの言語を学んで、世界中で異文化を体験し、現地の人々と様々な交流をしたいです。
私は特別優秀な人間ではありませんが、自国の文化を海外に伝え、異文化と融合させることができれば、それだけで十分成功だと思っています。
以上が私の将来に対する考えです。今もまだ自分の夢を探している最中です。
結論・次の課題設定
「国際交流の魅力」これは私の留学生活で最も強く感じたことです。
留学だけでなく、中国での日常生活も含め、この留学活動を通じて「交流の意義」が少しずつ見えてきました。そして何より、交流の持つ力を肌で感じています。
最も印象的だったのは、中国人として日本で皆と接する中で、現地の方がインターネットや日常生活で学んだ「中国」と、私が紹介する現実との間に大きな隔たりがあったことです。しかし、私の話を聞くうちに、次第に「本当の中国」を理解してもらい、大きな興味を持ってくれるようになりました。これこそが「交流の意義」なのだと、今は確信しています。
将来は日本語だけでなく、さらに様々な外国語を学んで、まだまだ未熟な自分を成長させていきたいです。
日本語に「一期一会」という好きな言葉があります。このかけがえのない留学体験を心から大切に思っています。だから、この11ヶ月で得た経験と気づきを糧に、国際交流の輪をこれからも少しずつ広げ続けたいと思います。
北海道 SZさん
指導:心連心サポーター Wさん、Zさん
2025年7月