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中国ふれあいの場 日本文化セミナー:文学
綿矢りさ氏 講演会

©Whenever
・10月27日:上海総領事館ホール
国際交流基金北京日本文化センターは、芥川賞作家綿矢りさ氏をお招きして10月16日に杭州ふれあいの場(浙江工商大学)、10月27日に上海総領事館ホールにて「上海生活と文学」をテーマに講演会を行いました。

綿矢さんは上海作家協会の招きで約2か月間、上海に滞在されており、上海滞在中に感じた日中の文化の違い、ご自身の内面の変化について講演くださいました。洗濯物が建物と建物の間の高い場所に堂々と干されているのを見て感銘を受けたお話や、北京の人たちの素朴な話し方と、上海の人たちの物腰の柔らかい話し方の違いなどユーモアを交えながら語ってくれました。
杭州では、東京と上海の人付き合いの違いや、作家になる過程での最大の障害などについて、日本語を学ぶ大学生から質問があり、綿矢さんは学生一人ひとりの質問に温かく答えてくれました。
上海では、作文を書くのを頑張っているという日本語学習者が「創作の自由と読者の期待のバランス」について質問。綿矢さんは「人間は共感する能力がとても優れていて、人と違ったことを考えていてもきっと共感してくれる人がいるので、是非自分の考えを書いてみて欲しい」と励ましの言葉を送ってくださいました。


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