卒業生便り [卒業生便り] vol.7 第二期生 王百慧さん
心理学の研究と将来の夢
高校時代の思い出
高校2年生の時 に、一年間日本での留学生活を体験しました。あれから五年の歳月が流れましたが、気持ちはあの頃と変わらないままです。あの一年を振り返ってみると、周り の人たちが私たちを温かく見守って、優しく接して下さったおかげで、私たちは成長することができました。私達が日本留学から学んだことは自立と他人への思 いやりだと思います。私たちは与えられることに慣れていましたが、留学を通して、他人に何かを与えることができました。また、私達は何から何までやっても らっていましたが、だんだん自分の夢に向かって、自分からチャレンジできるようになりました。あの一年間、“日本の家族たち”にずっとそばで、私達を見 守っていただいて、私たちも少しずつ変わってきているような気がしました。その変化は目に見えないですが、日々成長しているのは確かです。寂しくて辛い時 もありましたが、国を超えた友情、学んだ知識、味わっていた楽しさ、この一年間で経験を積むことで、力をつけることができ、今の生活を潤してくれました。 心が豊かになり、楽しいことを見つけることができました。
この一年間の留学は私の物事に対する考え方、生活態度にも影響を与えたようです。留学は私の成長に欠かせないものだったと思います。
心理学の実験とボランティア
現在、私は心理学の実験とボランティア活動に積極的に参加しています。
心理学の実験というのは、人間の感情、性格、人間関係とストレスの関係について調査研究をしています。これは大量のアンケートとデータの統計や分析が必要です。他の人のアドバイスを吸収し、自分の考えと照らし合わせたうえで、研究成果を発表します。
ボランティア活動について、心理的に援助を必要とする子供たちに対する支援をし、彼らが学校に戻り、早く学校の生活に慣れるようにお手伝いしています。
今までに日中交流センターと日本のホストファミリーに沢山助けられてきましたが、これから私は他人の力になりたいと思っています。
将来の夢
私は、将来、心理カウンセラーになるのが夢です。海外に暮らしている方に心のサポートをしたいと思います。
人 間には喜怒哀楽があるので、特に海外で生活している人たちは孤独感と迷いを感じることもあると思います。心が揺れバランスも取りにくく、心理的に不安定に なりやすいと思いますが、心理学の視点から支えてくれる人を見つけることは簡単なことではないと思われます。私は人々が自分自身で問題を解決できるように お手伝いしたいです。
お世話になった人々へのメッセージ
赤の他人だった私 たちは仲良くなり、さらに家族のようになりました。お世話になった方々との素敵なご縁に心から感謝しています。これから、私はこの不思議なご縁を世界中に 広めていき、多くの人に楽しんでもらえるように頑張ります。自分の夢に向かって、できる限り他人を助けてあげたいと思っています。