心連心トピックス
サマープログラムとは
日中の若者が延辺ふれあいの場にて一週間の共同生活を行いながら、交流、異文化体験、フィールドワーク、ディスカッションなどを通じて「心」「頭(知)」「身体」をフル稼動させた深いコミュニケーションを実践し、国や文化を超えた人と人との信頼を築く交流のあり方を模索します。最後に、本プログラムで得られた成果を互いに確認し、各参加者の実感をもとに今後の日中交流の在り方を模索します。
ふれあいの場11ヶ所+日本7都道府県から集結
本プログラムの最大の特徴は多様性です。中国各地からの学生と、日本各地からの学生が一同に集います。しかも、住んでいる環境・背景の違いだけでなく、大学の専攻なども、バラバラです。その学生同士が、プログラムを通じて交流を図ること。それがこのサマープログラムの根本的な目的です。
これからの40年の日中交流を深めていくことを目的とし、
私たちにできることを考え、行動宣言をチームごとに発表しました
心連心ふれあいの場サマープログラム感想 [和歌山大学1年 チーム観光男子 家谷翔太]
僕は今回このサマープログラムに、“異文化交流という貴重な体験ができる”という大きな期待と、“中国延辺市という旧満州国である地に日本人である僕が足を踏み入れる”という小さな不安を抱えながら参加しました。準備の際、知人は口を揃えて「中国は~」と僕に助言しましたが、活動後、それは偏見であることに気が付きました。僕が感じていた不安も、ちっぽけなものでした。そして、何もかもが想像以上でした。中国人の暖かさ、優しさ、日本人のことを想ってくれる気持ち、お別れの悲しみも全て。ある中国人の学生の方が、僕達にこう話してくれました。「中国と日本は、何千年もの仲良しと、たった何百年の喧嘩の関係だ。僕たち若者が喧嘩しているわけではない。共に日中友好に励もう」と。これから僕は知人に、「中国は~」と良いところを伝えていこうと思います。
心連心サマープログラムに参加して [琉球大学2年 チーム流亜 米城沙織]
「百聞は一見に如かず」ということわざはその通りであるという事をこの心連心サマープログラムに参加して感じる事が出来ました。全てが現地でしか体験出来ない新鮮で貴重な体験であり中国に留学したいという気持ちが高まりました。
皆と共に過ごした時間は、一週間という短い時間でしたが、お互いの国の文化や生活の情報交換を始め、中国と日本の両国間の歴史的な問題について沢山語りあうことにより様々な視点から色々な事について考えさせられました。別れの時には、前から知っている友達の様な気がして、何度も振り返っては手を振ってくれる姿に熱いものが込み上げてきました。その時まさに沖縄の言葉に「イチャリバチョーデー」という「一度出逢ったならば皆兄弟」の言葉の意味を実感じました。縁があり出逢った仲間たちと今後も交流を続けていきたいと思います。今回の素晴らしい機会を与えて下さった国際交流基金日中交流センターの皆さま本当にありがとうございました。
心連心サマープログラムに参加して [早稲田大学3年 チームQiao 金子三陽]
私が今回のサマープログラムで得られたものは“印象を超える実体験”と“将来を考える姿勢”でした。初めての中国渡航で現地の学生とキャンプ・伝統文化体験・ホームステイ等一週間の共同生活を行い、今までイメージしていた“中国人”と実際に接した彼らの印象とが思っていた以上に異なることに驚きました。私自身、大学で社会科学を学んでいる中で、正直中国には良い印象を持っておらず、友好にはほど遠い存在でした。しかし現地で出会った彼らは、日本語を学び、日本を知りたいと、本気で僕らに向かい合ってくれていると実感する事が出来ました。彼らに出逢えた事で僕はよりリアルな中国を知りたいと思えたし、僕のように中国に対し悪い印象を抱いている日本人と彼らのような中国人が出逢う為にはどうすれば良いのかを考えるきっかけを持つ事が出来ました。この経験と繋がりを、この一夏の想い出ではなく、これからに繋げていきたいです。