心連心トピックス
中間研修とは?
約1年間の日本生活のちょうど折り返し地点となる2月頃に、招へい生全員が一ヵ所に集まり、これまでの半年間を振り返る。来日した目的の再確認や残りの半年を充実させるための目標設定を行うと同時に、より深く日本のことを知るため、訪問先で様々な活動に取り組む。
- 宮城県本吉郡南三陸町志津川中瀬町
- 宮城県石巻市雄勝町
志津川中瀬町第二仮設住宅の集会所で地元の方々との交流会を開催。春節(旧正月)が 近いということで“春節のつどい”と題し、会場も中国の年越しさながらに飾り付け。 一緒に水餃子を作ったり、歌を歌ったり、クイズ大会も開催して大いに盛り上がった。
- 中国の民族の数はいくつ?
A1.56
- 中国で一番多い苗字は?
A2.王
- 中国で「手紙」の意味は?
A3.トイレットペーパー
震災後、大量の石材を保管していた石巻市役所雄勝支所の建物が近々取り壊されることに。すでにボランティアの方々も加わって、石材を傷つけないよう、手作業での運び出し作業が始まっていたが、建物の奥には依然山のような石材が・・・ そこで今回は、この運び出しをお手伝いさせていただいた。
※雄勝硯とは
石巻市雄勝町の雄勝石を使った硯。大変歴史があり、室町時代の頃から作られている、と言われています。
地域の再生に欠かせないもの。それは雇用。南三陸町の杉は海水に浸かり、木材としては売り物にならないが、この塩害杉を経木として加工し、使い道を工夫することで新たな雇用を生み出せるはず。こうして「KInoHAプロジェクト」は立ち上がった。高校生たちも、実際の経木に触れながら、その新しい使い方についてアイデアを練った。
※経木(きょうぎ)とは
薄くした木の板で、主に杉や檜が用いられる。仏具や包装材、帽子素材として幅広く利用される。
仙台育英秀光中等教育学校を訪問し、地元の高校生と交流。被災地の研修で感じたこと、学んだことを発表した。
- ・将来また仙台へ来る!
- ・国際交流支援に自分の力を尽くしたい!
- ・もっと人に元気を与える人になりたい!
- ・自分の慈善事業の夢を再確認した!
- ・災害・防災についてもっと知りたい!
- ・もっとボランティア活動に参加したい!
日中交流センター担当者より
私たちスタッフの間には、今回の中間研修はどうしても東北で行いたい、という想いがありました。未曾有の大震災から2年、少しずつ復興に向かう中、震災当時のこと、そして皆さんがどのように復興へ向かっていったのか、それは立派な建物がそこにまた建ってからではわかりにくい。だからこそ、今この時に学ばせていただけることがあると思いました。
実際、短い時間でしたが、生徒たちは自分の五感をフルに使い、色んな角度から被災地の今を感じることが出来ました。大災害を経験したことがない彼らにとって、被災した方々の気持ちを想像すること、失ったものを一から築き上げる苦悩を理解することなど、戸惑うことばかりだったと思います。しかし、復興に向けて精一杯生きる方々のたくましい姿は、彼らが今後もっと強く生きていくためのパワーになったはずです。
最後になりましたが、温かく彼らを受け入れてくださったみなさんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。