このページでご紹介している動画・リンク
心連心卒業生 × 日中学生交流連盟 共同企画
日中交流×町おこし@伊豆プログラム 2013
-
日 時:
2013年7月31日(水)~8月2日(金)
-
開催地:
静岡県伊豆市
-
参加者:
32名(男性15名、女性17名)
※公募で参加者を募りました。 -
アドバイザー:
星野雄三(東京大学大学院)
-
協力:
株式会社toiz、伊豆市地域づくり課
-
➊
日中の若者が「町おこし」というテーマを通じて
協働し、交流を深める。 -
➋
日中の若者が現地の人々と幅広く触れ合い、
外からの目線、特に留学生の目線で
伊豆の良さを発見し、発信する。
スケジュール
-
-
1日目
7月31日(水)
-
AM
東京出発→伊豆到着
-
PM
ワイナリー見学
地元企業の現状を伺う -
夜
ワークショップ①
-
-
-
2日目
8月1日(木)
-
AM
伊豆の文化体験
わさび漬け作り -
PM
浴衣で修繕寺散策
修繕寺盆踊り -
夜
ワークショップ②
-
-
-
3日目
8月2日(金)
-
AM
メッセージボード作り
-
PM
伊豆市役所訪問
地域活性化に関する講義
メッセージボード寄贈 -
夜
伊豆出発→東京へ
-
活動ハイライト
今回の活動では、事前準備で学んだことを活かし、参加者と地元の人々ふれあえること、伊豆の魅力を充分に味わえること、そして、日本人と中国人が同じテーマについて語り合い、互いの意見をぶつけ合いながら交流できることを意識的に盛り込みながらプログラムを組みました。
7/31(水)
中伊豆ワイナリー
シャトー T.S 見学
「地元企業の現状を伺う」
「巨峰」の原産地・中伊豆のワイナリー「中伊豆ワイナリーヒルズ」を見学。「若いみなさんに伊豆のワインに興味を持ってほしい」とのことで、特別に案内していただき、地元企業の現状を伺いました。
ワークショップ①
「地域活性化ディスカッション」
NPOサプライズ社代表理事の飯倉清太氏より、観光客が減りつつある伊豆の現状を伺い、私たちは「どうすればより多くの若者に伊豆の魅力を伝え伊豆に足を運んでもらうことができるのか」を議論しました。
都会の人は何を求めて田舎に来るのだろう?
特に約60万人いる在日中国人を呼ぶには?
-
A(中国人学生)
中国にも『農家楽』という田舎体験ツアーがある。都会の騒音から離れて心を休める。
多くの人が安らぎを求めている。人為的な娯楽やサービスは求めていないのでは? -
B(日本人学生)
確かに心の安らぎを求めるのは同じだが、日本人ならサービスにうるさいと思う
-
C(中国人学生)
そもそも日中で“田舎”があまりにも違う。中国の田舎は未舗装の道路も少なくない。
農民の教育水準も低いし、伊豆のようなところは中国では田舎とは呼ばない…
こうして議論は夜遅くまで続きました。なかなか結論はまとまりませんでしたが、時間も時間なので、この続きは明日の夜に持ち越しとして、この日は終了しました。
8/1(木)
伊豆の文化体験
天城わさびの里 わさび漬け体験
伊豆の特産品、わさび漬け。日本人学生と中国人留学生が助け合いながらわさび漬けを作りました。
元気でかわいいわさび漬け職人のおばあちゃんたちは「若い人が来てくれて本当にうれしい。自分も若返りできたわよ」「伊豆、いいでしょう。今度来たらおばあちゃんの家においでね」と言ってくださった。やはり、ある場所が恋しいのは、そこで出会った人が恋しいからなのだと思います。
伊豆のラジオに緊急出演!
浴衣de散策@修善寺
午後は浴衣を着て、修善寺の温泉街を散策。伊豆のいいところをたくさん見つけて発信するために、地元の方から伊豆への想いを伺いました。
盆踊り大会
盆踊りの踊り方は知らなかったけれど、ボランティアの先生の踊り方を真似しながら踊ってみました。暗かったおかげで恥ずかしさはあまり感じず、自分なりの踊り方で一生懸命に踊りました。ふと見渡してみると、私たちと同じ大学生や働き盛りの年代が非常に少ない。これがまさに日本の田舎が直面している問題なのだなあと感じ、複雑な気持ちしました。
ワークショップ②
班ごとに、散策で見つけてきた伊豆の魅力をプレゼン
8/2(金)
伊豆市役所訪問
メッセージポスター寄贈
伊豆の現状とローカルラジオ
市役所では、伊豆市地域づくり課の山田和彦さんから、伊豆の現状とローカルラジオFMISについてお話を伺いました。
感謝を込めたメッセージ
私たちを温かく受け入れてくださった伊豆の方々への感謝を込めて、参加者全員のメッセージをまとめました。出来上がったポスターを市役所の一番目立つところに飾っていただきました。
参加者感想
アンケート調査
今回の活動について、今後の活動が円滑に進めるためのヒントとして、参加者から意見を聞いてみました。
-
あなたは「日中交流@伊豆2013」を
どこで知りましたか? -
「日中交流@伊豆2013」のプログラムで
あなたが一番楽しかったと思ったのは? -
もしあなたが「日中交流@〇〇2014」を
実施するとしたらどんなプログラムを企画しますか? -
総じて「日中交流@伊豆2013」に参加して
満足できましたか?簡潔な感想を書いてください。
よかった点
- 「遊び」と「勉強」の両方があって有意義でした。
- 伊豆は想像以上に深刻な問題を抱えていると実感した。
- 普段中国人との交流がないので、生の中国人と話ができたのはとても新鮮だった。
- 伊豆で古き良き日本を感じることができて良かったと思います。
足りない点
- グループワークの話し合いの時間がもっとあるといいと思いました。
- 市役所のラジオ局についてもう少し深く話すと面白そうです。
関係者メッセージ
NPOサプライズ
代表理事 飯倉清太さん
皆さんこんにちは飯倉です。先日は伊豆市へお越し頂きまして本当にありがとうございます。 7月31日の夜 皆さんにお会いした時様々な観点から翌日のプランニングをされていたことがとても印象に残っています。
実際に修善寺温泉で皆さんが撮影された写真を拝見させて頂き、色々なヒントがあるのだと感じています 例えば富士山コーラやわさびの説明書き、踊り子のお酒などが修善寺にあって 僕らでは気がつかないことに皆さんが興味をもたれたというは目からウロコでした。その風景を写真という形で残してくれた事にも感謝です。 また「伊豆の踊り子」が中国では有名であり、誰でも知っているという事実は本当に衝撃でした、多分天城の人たちも中国で伊豆の踊り子が有名な事をあまり知らないと思います。ぜひぜひ今後の観光に伊豆の踊り子を活用しようと思います。
伊豆市総務部
地域づくり課 山田和彦さん
この度は、伊豆市でのセミナー開催ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
コミュニティFM放送について、様々な御意見をいただき、感謝しています。
また、提言し忘れた事や質問などございましたら、気軽に連絡を頂きたいと思います。私も更に勉強し日本一のコミュニティFM放送局を創りあげたいと思っています。(笑)
学生の皆さんもこれから、大きな壁を超えなくてはならない事などが沢山あるかと思いますが、是非、力を併せ頑張ってください。
最後に『FMISみらいずステーション(87.2MHz)』で伊豆市のステキを発見し、そして、是非、伊豆市に来てください。お待ちしています。
日中交流×町おこし@伊豆プログラム2013留学生実行委員
2012年11月、日中国交正常化40周年の節目の年でありながら、日中関係が冷え込む中、「心連心:中国高校生長期招へい事業」卒業生と日中関係に関心のある大学生が集まり、「学生に何ができるか」をテーマに討論会を開催しました。そこで、より多くの人々を巻き込むことができる“共通の課題に一緒に取り組む活動”が必要という意見をまとめました。その具体的なアイデアとして、都市部の中国人留学生を地方に送り、「町おこし」について一緒に考えようという企画が注目を集め、翌年夏のイベント実施を目標に、私たちは「町おこし実行委員会」を立ち上げました。
事前準備
伊豆下見ツアー
伊豆を拠点に地域プロモーション事業などを手掛けている株式会社toizは大学生が起業した会社。活動内容も年齢も近いということで、今回の下見ツアーを全面的にサポートしてくださいました。滞在中、伊豆の活性化に取り組む株式会社ワーキング・ヘッズ・アドバンス代表取締役の桜田賢介さんや、NPOサプライズ代表理事の飯倉清太さんにお話しを伺い、伊豆市が直面している課題やその解決方法について、中国人留学生という立場をどう活かすかも含め、何度も議論しました。
「伊豆の経済は観光業で支えられている。日本人客が減っている中、日本在住の中国人76万人が潜在客となる。『伊豆の踊り子』で伊豆は既に中国でも知名度が高い。
今後どうすればより多くの中国人を伊豆に呼び込むことができるか、一緒に考えてほしい」と語る飯倉さんの言葉には、留学生に対する期待が感じられました。
私たちにできることを
下見ツアーの最終日、アイデアの発表会を行いました。実際に地域活性化に取り組む方々のお話に触発され、様々な意見が飛び交いました。新しい名物を作ろう。ゆるキャラを出そう。しかし、大切なことはアイデアの奇抜さではないことに気が付きました。私たちにできること。それはまず何よりも伊豆を楽しむこと。地元の人たちと交流する。日中の学生が伊豆を舞台に交流する。それを最高に楽しい思い出にすること。そうして、「伊豆、楽しかった!」とみんなが口々に呟けば、それも一つの「町おこし」になるのではないでしょうか。夏の本番に向けて、私たちはミーティングを重ね、最高の伊豆の思い出のために、準備に励みました。
何度も集まって活動の計画を練りました。
イベントのキャッチフレーズも一般参加者の案を
募ってコンテスト形式で決めました。
※詳しい活動の様子は、活動報告書をご参考ください。