国際交流基金では、2013年より、日中学生交流連盟が企画する「リードアジア」人材育成プログラムへの支援を続けています。
同プログラムはビジネスと文化交流という二つの軸を通して、アジアに精通し、けん引できる人材の輩出を目指し、毎年合宿側のプログラムを実施しています。運営・実施は、現役大学生の有志からなる実行委員会が行っています。
10回目となる今回のリードアジアプログラムは、「リードアジア2022夏オンラインイベント」として、前回に引き続きインターネットを通じたオンライン交流形式での実施となりました。日中あわせて21名の学生が参加いたしました。
~日中国交正常化50年、次の50年を一緒につくろう~」をテーマに
本企画はリードアジアプログラムの一環として位置付け、日中交流に対する関心喚起とグローバル人材としてのポテンシャル発見を目的としています。
「日中交流に対する関心喚起」については、参加者同士のグループワークやディスカッション、ゲストスピーカーとの交流を企画し、それらを通して参加者が異文化や日中交流に対する興味を持ち、より高められる場を提供いたしました。「グローバル人材としてのポテンシャル発見」については、タイムリーなトピックを取り入れ、文化交流や最終発表を通して、今後に活かせるように参加者一人ひとりの知識や能力向上を狙いとしました。
また、2022年は日中国交正常化50周年であることから、今までの日中関係を振り返り、これからの友好的な関係維持のために学生の皆ができることを自身で考えることができるようなイベントになるようテーマを設定いたしました。
主催 :日中学生交流連盟 国際交流基金
参加者 :日本人大学生6名、中国留学生5名、中国本土学生10名
実施方法:ZOOM を使用したオンライン交流
- 19:10-19:10
- 前夜祭の説明
- 19:10-19:50
- 自己紹介 互いを知る
- 19:50-20:30
- アイスブレイク 互いに打ち解ける
*8月18日(木)PM
1日目は、参加者、実行委員の交流を深めるべく前夜祭を行いました。前夜祭での活動が本イベントでの活発な活動へ繋がったと感じます。
- 9:30-9:50
- 開会式 本企画の説明
- 9:50-12:00
- ディスカッション 交流の円滑性と生産性の向上を目的として
- 12:00-13:00
- 昼食
- 13:00-16:00
- 文化交流 お互いの国について知見を得る
*8月19日(金)AM
ディスカッションは、日中国交正常化50周年を踏まえたもの等、計3つのテーマで行いました。ディスカッションを通じて多様な考えに触れ、視野を広げることが出来たと思います。また、これからの50周年をどうしていくべきか、それぞれが考え、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
*8月19日(金)PM
各グループに分かれ文化交流を行いました。参加者の故郷にある有名なものに焦点を当て、グループでの話し合いや発表を行うことで、各国の地域に関する知識を得る機会に繋がりました。その後各グループで出た案を1つ選択し、参加者の故郷の有名なものを中国や日本でどのように広めるか戦略を考えました。
- 9:05-10:45
- 講演 各業界で活躍する方々による講演
- 10:45-11:00
- 休憩
- 11:00-11:50
- 座談会 視野を広げる
- 11:50-12:00
- 最終発表会に向けて 最終発表のグループメンバー・テーマ発表
*8月20日(土)AM
講演では各業界でご活躍されている方々をお招きし、ご講演を行っていただきました。ゲストスピーカー計5人の方々にお話を伺うことが出来ました。普段は中々お聞きすることが出来ないような貴重なお話をしていただき、学生たちにとっても将来を考える一つのきっかけになったと感じます。また、最終発表に向けてテーマやグループの発表が行われました。発表の準備活動を通して、各グループの団結力が深まったのではないかと思います。
- 9:05-12:00
- 講演・ブレインストーミング 各業界で活躍する方々による講演
- 12:00-13:00
- 昼食
- 13:00-13:40
- グループワーク 最終発表に向けての準備
- 13:40-15:40
- 最終発表会 テーマ:日本と中国の友好の架け橋になる新たなビジネスを生み出せ!
- 15:40-16:00
- 閉会式
- 16:00-
- 懇親会 これからも続く関係づくりの為に
*8月21日(日) AM
21日もゲストスピーカーの方によるご講演とブレインストーミングを行いました。グループでの活動を全体でシェアすることで、同じテーマを通して、様々な考え方に触れることが出来、多角的なものの見方を身に着けることが出来ました。
*8月21日(日) PM
最終発表会では、これまでの各グループの良さを活かし、最終発表にふさわしいプレゼンを行うことが出来ました。社会人の方々との関わりや、多様な背景をもった学生同士のコミュニケーションを通じて、今後の自分自身に活かすことが出来る、充実した4日間でした。
- 日本語で議論に参加する学生にとても刺激を受け、中国語のモチベーションが上がりました。また、経営やマーケティングの知識が豊富な学生が多く、グループワークや課題解決の方法など大変勉強になりました。
- いい人といっぱい出会いました。日本語能力も確実にアップしました。実行委員の皆さんも優しくて組織能力も高くて、本当に感銘しました。4日間の内容が私にとってはハードで疲れましたが、こんなに楽しい時間を過ごすことができるとは考えていなかったです。日中交流の魅力も感じました。
- 非常にこのイベントに満足しています。私はコロナと同時に大学生になった世代で、正直オンラインに飽きてしまい、普段はオンラインイベントにあまり積極的ではないです。しかし今回リードアジアのイベントに参加しました。その理由は、議論してみたかったのと、社会人の話を聞く時間があったからです。参加してみて、ディスカッションを練習できたし、フィードバックまでもらえるのもためになりました。発表の準備の過程がなんだかんだ楽しくて、充実した4日間のイベントでした。
- 最初は皆さんすごく日本語が上手でちょっとびっくりして、自分の日本語のミスを恐れて話しにくかったり、自分の考えが現実的かといろいろ心配になってしまったりしてうまく交流できなかったのですが、グループの仲間と実行委員の皆さんが支えてくれて、だんだん話し出すことができました。特に最終発表会では、コラボレーション、合作というものの意味や魅力をたっぷり味わいました。とても感動して、自分は今後チームメンバーともっともっと本音を言い、考えを分け合う姿勢を持たなければならないと肝に銘じました。各グループで一つずつできた企画は、たとえ完璧ではなくても壮観で涙こぼれるほど美しいものだと思います。
- 私はrleadasiaに参加して視野を広げ、学びを得ることができました。私は本プログラムに「留学中止の代わりとなる日中交流機会」と「中国への興味をどのようにキャリアに活かしていくかを考える機会」を求めて応募しました。中国人参加者の方が多い環境でのグループワークやOBの方々の講演や交流を経て、見事に期待していた二つの機会を得ることができました。留学が中止になって、冷めかけていた日中交流の火が再燃しました!4日間ありがとうございました。
- 4日間という短い間ですが、勉強になったことが大変多かったです。ゲストスピーカーの方からも、同じグループで議論してくださったメンバーからも、自分がまだまだ勉強しないといけないことが多いなあと実感しました。また、日中交流に積極的な皆さんと議論できて、日中民間友好交流に自信を持つようになりました!これからも、民間友好交流において何か役に立てるように頑張ってみたいと思います!ありがとうございました。
- 夏休みの終わりにみなさんと出会えて、楽しい四日間を過ごせて、とても幸いに思っております。このイベントでとても努力していて、全力を尽くした自分の姿もとても好きになりました。ずっと、日中交流に関心を持っている自分ですが、今回のイベントもその道の大事な一歩となって、今後の勇気と情熱の源になると思います。色々ありがとうございました。