心連心ウェブサイトは日本と中国の若者が
未来を共に創る架け橋となります。

JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る
桂林ふれあいの場 日本人留学生交流事業
日中両国の学生の相互の文化理解促進とふれあいの場活動の活性化を目的として、
2024年11月14日~17日に北京大学留学中の日本人大学生を
桂林ふれあいの場(広西師範大学)に派遣し交流を行いました。
現地訪問に先立ち、9月末から三回にわたりオンラインで交流活動をしました。
自己紹介を行った後、日本文化クイズやしりとり、ワードウルフなどのゲームを通して、互いを知り、友情を育みました。
桂林ふれあいの場での4日間の対面交流では以下の通りふれあいの場の学生と共に日本語の授業に参加したり、
お互いの文化を紹介するイベントを実施しました。
SCHDULE
活動スケジュール
1日目 11月14日(木)
  • 桂林到着!
  • フィールドワーク(広西師範大学・日月双塔)
2日目 11月15日(金)
  • 日本語授業アシスタント
  • 文化交流会
  • 日本語スピーチ大会の採点
3日目 11月16日(土)
  • フィールドワーク(七星公園、象鼻山)
4日目 11月17日(日)
  • 桂林出発!
EVENT
文化交流イベント
フィールドワーク(広西師範大学、日月双塔)
広西師範大学の学生2名と教員の方が私たちを広西師範大学内の日月双塔と呼ばれる観光地に連れて行ってくださいました。桂林到着初日に、金・銀に輝く2つの塔を見て、本当に感動しました!
日本語授業アシスタント
広西師範大学の日本語学科の授業に実際に参加し、現地の学生との交流を行いました。約40人のクラスで5つのグループに分けられ、私たちはそれぞれのグループでアシスタントとして学生の日本語学習のサポートを行いました。具体的には、表現の微妙なニュアンスの違いを説明したり、会話を通じて日本語の理解を深めるお手伝いをしました。
私自身も日々中国語の習得に取り組んでおり、同じように言語習得に励む学生たちと交流する中で、多くの学びを得ることができました。また、言語の枠を超えた文化交流のあり方について考える機会にもなりました。
文化交流会
日本の「伝統的食文化」の紹介をテーマに、広西師範大学の学生と、茶道体験を行いました。日本の茶道を正確に紹介するために、私たちは事前に国際日本茶協会や公益社団法人日本茶業中央会等の資料をもとに、日本茶の歴史・作法を学習しました。交流会では、事前に撮影したビデオを使用して説明を行いました。広西師範大学の学生からは、「抹茶を点てる時、茶筅を持つ力加減が難しい。」という声もありましたが、みなさん、細かい泡がよく立ったお茶を点てることができました。日本の伝統的な茶道を広西師範大学の学生と共に楽しむことができ、とても楽しかったです。
日本語スピーチ大会の採点
広西師範大学の日本語スピーチ大会に採点者として参加しました。日本語学科の1、2、3年生、そして日本語学科ではない学生、総勢25名ほどのスピーチの採点でした!
スピーチを行う側ではなく、聞き、採点する側という新たな体験、広西師範大学の学生の日本語力の高さ、プレゼン力の高さに驚きました!
私たちもスピーチをする際には、聞き手の立場に立って、表情や手振り身振りを取り入れた彼らのようなレベルの高いものができるよう、心掛けようと思いました!
フィールドワーク(七星公園、象鼻山)
広西師範大学の学生方、そして教員の方が桂林市内の観光地に連れて行って下さいました。まず最初に七星公園という鍾乳洞で有名な公園に行きました。桂林は中国で代表的なカルスト地形の都市です。初めて見る鍾乳石は、氷のようですが乳白色の色があり、近くで見ると真珠のような光沢さがありました。まだ気温が高い桂林でしたが、鍾乳洞内部はまるで冷房がかかっているような涼しさでした。
その後、地元で有名な桂林ビーフンのお店でお昼ご飯を食べました。桂林の有名な食べ物は何ですか?と聞くと必ずと言っても良い程おすすめをされるのが、この桂林ビーフンです。日本では見かけることの少ないビーフン(米粉、お米で作られた麺)を茹で、その上に煮込んだ牛肉と油でカリッと揚げた豚バラ肉のスライスを乗せて、お醤油をかけたものです。然ることながらとても美味しく頂きました。
お昼ご飯を食べた後は遊覧船に乗って川下りをしました。「桂林の山水は天下に甲たり」(桂林の山水は天下一である)という言葉がある通り、川とその両端に聳え立つ山々の景色は非常に壮大で、私たちの目に美しく映りました。川を下り、象鼻山という「水を飲んでいる象に似ている」と言われている山の近くで船を降りました。その付近で散策したり、「インスタ映え」な写真を撮ったりしました。
その後、みなさんで円卓を囲んで夜ご飯を食べました。昼間、そしてこの食事の間、みなさんで色々な話をしました。中国語のこの言葉とあの言葉はどんなニュアンスの違いがあるだろう、日本と中国で恋愛観に違いはあるだろうか、と言ったような他愛ない話から、将来は何をしたい、日本で大学院に進学をする為にはどうしたら良いだろうと言ったこの年頃の学生が皆直面する悩みについても話し合い、様々な考えを交換しました。
最後に、みなさんで色紙にそれぞれの思いを書き残しました。名残惜しくありましたが、最後の別れを終え、これで2024年「桂林ふれあいの場日本人留学生交流事業」は成功の幕を閉じました。
COMMENT
交流活動を終えて
A.H

 この3日間広西師範大学の皆さんと一緒に過ごす中で、私がずっと住んでいた日本、そして今留学している北京、この二つの場所と桂林の違いに気付かされ、興味深いと思いました。北京と桂林、中国と日本という二つの角度から様々な発見がありました。文化や風習など、こんなにも違うんだなと驚きを感じました。

 また、日本語学科の学生さんたちは、普段日本人と交流する機会が決して多くはないはずなのに、日本語をとても流暢に話されているなと思いました。交流をしていく中でもとても優しく接してくださいました。

 異文化交流の体験を通じて、桂林そして桂林の方々の魅力を感じることができた三日間でした。

T.O

 9月末からオンラインでの交流を始め、この度、実際に「桂林ふれあいの場」の皆さんとお会いし、交流する中で、皆さんの人情・優しさを感じました。皆さんから頂いたものを机に飾っており、交流から3週間ほど経った今でも、本当に素敵な方々と出会うことができたなと嬉しく感じています。

 また彼らが日本文化に強く興味を持ってくれているのだと感じ、日本語授業への参加、日本茶文化の体験、フィールドワークにおいて、たくさん交流する中で日本文化を伝えることができて、本当に良かったなと思っています。私自身これからも中国の学生に日本文化を伝えていきたいと思うきっかけになりました。

 今回の皆さんとの「出会い」「ご縁」に感謝をするとともに、これからも交流を続け、皆さんが日本に来た際には、ぜひ日本各地を案内したいと思います。ありがとうございました。

H.T

 この活動に向け、私たちは当日の3日間のみならず、準備期間として約1か月半、オンライン上で広西師範大学日本語学科の学生さんと交流を行いました。日本語や日本文化について共に話し合う中で、母国を客観的に見つめる貴重な経験を得ることができました。

 また、当日の3日間における対面での交流を通じて、お互いの国の言語や文化を学ぶ同志としての絆が生まれました。このような出会いの機会を設けてくださった国際交流基金の皆様に感謝申し上げるとともに、これからも日本語学科の学生さんとの絆を深めていきたいと考えております。

H.S

 私は2022年9月にに北京大学に入学して以来、既に二年以上の時間を北京で過ごしてきました。私が普段触れ合う人たちは殆どが大学内の学生であったため、私の社会に対する認知は比較的狭いものでありました。実際に中国で生活するようになって、様々なことを肌で感じるようになり、私の知る世界も広くはなりましたが、それも限られた空間内で得たものでした。今回初めて、地方都市で大学に通う学生と交流をしました。この数日間、彼らと交流する中で様々な考えを知ることができました。その過程で、都市と地方の間に存在する資源の差について深く考えさせられました。これは私にとって非常に大きな収穫でありました。

 そして何より嬉しかったことは、日本語教育の現場に自身が参与できたことです。私は将来何ができるだろうと考えることが多く、言語が大好きな私にとっては日本語教育に携わるというのは未来における選択肢の一つでありました。それを今回、実際に自身も体験することで、より明確なイメージを掴み取ることができ、以前よりも自信を持って前へと踏み出せるようになりました。

 この数日間、楽しく有意義な交流することができました。このような機会を提供して下さりとても嬉しく思います。

H.K

 広西師範大学の学生さんとは、9月末からオンラインで交流を始めました。オンラインでの交流では、ミーティング上でゲームや談話を通じて仲を深めるだけでなく、微信等のSNSを通して交流を図り、次第に親密な仲になりました。オンラインでの交流を始めて約1ヶ月半後、やっとオフラインで交流することができ、嬉しい気持ちで胸がいっぱいでした。オフラインで交流した3日間は、広西師範大学日本語学科の授業に参加したり、審査員として日本語スピーチコンテストに参加したり、日本語教育の一環に携わる、大変得難い経験をしました。また、学生のみなさんと一緒に観光地を巡ったり、ご飯を食べに出かけたり、桂林での思い出を交流を通じて作ることができ、非常に嬉しく思います。今回のプログラムの参加を通し、日中間の言語•文化の異同に気づかされる機会が沢山ありました。オフラインでの交流を終え、一層そうした異同の変遷や理由に強く興味を惹かれるようになりました。オフラインでの交流でしか得られない気づきを沢山得ることができました。 このような素晴らしい体験を提供してくださった、国際交流基金の皆さま、並びに今回のプロジェクトに関わった全てのみなさまに大変感謝申し上げます。広西師範大学の学生さんとは、今もオンラインで交流を続けています。今後も、オンライン・オフライン問わず、交流し続けていきたいと強く願っております。

アドバイザーコメント

桂林ふれあいの場 楊勇先生

今度、北京大学の五名の日本人留学生が11月14日から17日まで、
桂林ふれあいの場の広西師範大学の学生と対面で楽しく交流していました。
この一期一会の小さい交流は大きな相互理解になり、波紋のように広がって行き、
互いに尊重しあう人類運命共同体を築く一環になるでしょう。

  • 国際交流基金 JAPAN FOUNDATION
  • アニメ・マンガの日本語
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター[微博]Weibo