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JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る
日中高校生対話・協働プログラム 対話と協働を通じて、日中高校生の絆をはぐくむ

日中高校生オンライン交流会

使用言語日本語・中国語

実施形態Zoomにて計4回

  • 沖縄県立向陽高等学校
  • 南京外国語学校

21名(教員3名/生徒18名)

  1. 第1回自己紹介-お互いに学習 している言語を使って自己紹介しよう!

    日本の学校の学生たちからは、大きな熱意と友情を感じた。また、中国の学生に日本の文化や社会、さらには沖縄について紹介するため、おもしろいQ&Aのコーナーを用意するなど、十分な準備をしてくれた。そのお陰で、楽しくふれあいながら沖縄のことを学び、お互いの理解を深めることができた。

  2. 第2回私たちの学校紹介と地域紹介、地元クイズ

    日本の高校のカリキュラムや日本の高校生の勉強・生活について、直接目の前で紹介してもらうことで、非常にイメージしやすい形で理解を深めることができた。日本の友人に対しては、中国の江蘇省を中心とする教育の状況や南京外国語学校の概要について紹介した。

    日本の学校が放課後にさまざまな「部活」を行っていることは以前から知っていたが、学校生活について話し合う中で、とてもおもしろい部活があることを知った。私たちの学校にもたくさんのクラブがあるので、これからは多くの活動に参加しながら、活動の企画にも積極的に関わっていきたい。

  3. 第3回日中のフードロスの現状と課題、私たちにできる事

    日本のコンビニの余剰食品の処理方法をはじめ、日本の食品ロスの状況や食品ロス対策への取り組みについて知ることで、食べ物のありがたみを改めて感じるとともに、一層の節約を心がけ、食べ残しゼロに向けて行動を起こさなければならないという思いを新たにした。

    食品ロスに関する話し合いでは、日本人の対策が私たちとほぼ同じであることがわかった。ただ、なかには新しい対策もあり、勉強になった。日本(個人)の対策を見習いながら、自発的に行動を起こし、微力ながらも中国の食品ロスを減らすために貢献したいと思う。

  4. 第4回私の夢

    趣味や夢などの話題を中心に十分な交流を行った。日本の高校生の趣味を直接目の前で紹介してもらうことができたほか、自分と同じ趣味を持っている友人も見つかり、とても嬉しかった。今回は話題が豊富で、高校生の生活を肌で感じられる内容だったので、とても充実したおもしろい交流になった。このような交流の機会はとても貴重で、得られたものも大きかった。

    自分の夢に関する話し合いやその後の雑談では、日本で最も人気のある職業について知った。みんな自分の性格や趣味に合った夢を持っていた。また、お互いに興味のある話題についても話し合った。

参加生徒の感想

同世代との交流

  • 同い年の日本人と初めて面と向かって交流した。
  • 日本や沖縄に対する理解が深まっただけでなく、多くの同年代の日本人学生とも知り合い、とてもうれしかった。

交流を通して感じたこと・学んだこと

  • 沖縄の風土や文化を知っただけでなく、日本の高校生の学校生活や社会生活における経験談も聞けて、日本文化の魅力をより身近に感じることができた。
  • 海に囲まれた沖縄が日本の他の地域と異なる文化を有することを知り、日本文化の多様さについて理解が深まった。
  • 寿司やラーメン以外にも、日本にはたくさんの名物グルメがあった。
  • 様々なテーマを通じて、お互いの距離がぐっと縮まった。誰かが書いた文章を読むのではなく、現地の人から本当の日本を紹介してもらうことで、日本に対するイメージがさらに豊かになった。
  • 中国と日本の学生では問題対応のやり方や視点に違いがあることが分かった。
  • 普段の私たちはPowerPoint資料で自分の考えを共有したり、スピーチをしたりすることに慣れているが、日本の高校生は交流中に紙資料を使用していました。紙資料はオンライン交流において大きなメリットがあったので、次回は私も見習いたい。

フードロスについて

  • 食品ロスの対策について話し合っている時、相手の学生が紹介してくれた「予約制度」が一番印象に残った。予約した数量のみを生産することで、単に浪費を制限するのではなく、適度な消費を呼びかければ、確かにより根本的な問題解決につながる。中国の飲食・食品業界もこれを参考にすべきだと思う。

日本語/中国語での交流

交流に関する課題と提案

  • お互いに交流のテーマを決める時は、ネット用語や手相など若者が好きなテーマにし、話し合う順序についても、それぞれの国に関する話題と若者が好きな話題を交互に入れ替えるほうがよいと思う。
  • オンラインのビデオ会議だけでなく、メールなどによる交流もしてみたい。オンライン交流は活動の間隔が長いので、次に交流する時には前回会った学生の名前や情報などを忘れてしまう。また、ちょうど話が盛り上がった時に終了になり、話を続けられなかったことが何回かあったことも残念だった。

今後に向けて

  • 彼らの故郷である沖縄に関する紹介を聞いて、頭の中に沖縄の風景が広がっていくのを感じた。これはネット上の観光サイトや百科事典を見るだけではできない体験だと思う。新型コロナが収束し、沖縄に行く機会があれば、ぜひ実際の風景も見てみたい。
  • 学校制度や生活習慣などにおける中国との違いを含め、日本の高校生の日常生活や生活環境を深く理解し、実際にこの身で日本を体験したいという思いが強くなった。

先生より

言語能力の面では、日本の学生とのオンライン交流を通じて本場の日本語に触れ、日本語の表現能力が鍛えられた。文化・知識の面については、日本の社会・教育、沖縄現地の文化、日本の高校生の生活などを広く深く知ることができた。また、新しい日本の友人と知り合い、日本の学生の熱意と友情を感じたことで、貴重な友好関係が育くまれたほか、日本語学習に対する興味や意欲も高まった。

新型コロナの影響により、本校と日本の学校との多くの交流活動が中止を余儀なくされるなか、友好校の日本の学生は中国に来ることが叶わず、本校の学生も実際に日本に行って日本の高校生の生活を感じることができない状態である。このような状況において、中日両国の高校生がオンラインのビデオ会議を通じて交流できたことは、国際交流の不足をある程度補うことにつながっただけでなく、学生たちにとっても十分に貴重な学習の機会になったのではないかと思う。そして、この機会を存分に生かした本校の学生は、毎回事前にきちんと話題を準備し、交流の際も積極性を見せるなど、南京外国語学校の学生の熱意と友情、優れた異文化コミュニケーション能力、さらにはあらゆる面での成長の可能性を示してくれた。今回の活動において、学生たちが感じたこと、得られたことは決して少なくない。

今後に向けて

今後もこのような機会を増やすとともに、豊富なテーマと多種多様な内容を準備することで、より多くの学生に参加してもらえるとうれしいです。

関連リンク

  • 国際交流基金 JAPAN FOUNDATION
  • 通过《艾琳》学日语
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター
  • 日本国际交流基金会|北京日本文化センター[微博]Weibo