このページでご紹介している動画・リンク
中国高校生長期招へい事業は、2018年で12周年を迎えました。2016年に10周年を記念して、事業に参加した心連心プログラム卒業生が留学時代にお世話になった母校を訪問する企画を立ち上げ、これまでに2回実施しました。
第3弾となる今回は、第7期生の徐幸子さん(東京大学経済学部3年生)が2018年6月中旬、心連心プログラムの第2期からの受入継続校である母校・神村学園高等部(鹿児島県)を訪問。お世話になった先生方と久しぶりの再会、クラスメイトと過ごした懐かしい教室、部室、留学時代のさまざまな記憶が蘇りました。
また、今回は特別に卒業生母校訪問と時期をともにして、駐日中国大使館教育部の胡志平公使参事官にも神村学園を訪問していただき、全校生徒を前に「中日関係の現在と未来」と題し、講演していただきました。
第3弾となる今回は、第7期生の徐幸子さん(東京大学経済学部3年生)が2018年6月中旬、心連心プログラムの第2期からの受入継続校である母校・神村学園高等部(鹿児島県)を訪問。お世話になった先生方と久しぶりの再会、クラスメイトと過ごした懐かしい教室、部室、留学時代のさまざまな記憶が蘇りました。
また、今回は特別に卒業生母校訪問と時期をともにして、駐日中国大使館教育部の胡志平公使参事官にも神村学園を訪問していただき、全校生徒を前に「中日関係の現在と未来」と題し、講演していただきました。
6/12(火)
6/13(水)
- 胡公使は中日関係のこれまでの歴史について、写真を交えて紹介し、現在の中国の若者たちが日本に持っているイメージ、そして日本の高校生たちが興味を持っている中国の新しい文化について紹介しました。
-
中日両国は2000年以上にわたる交流の歴史がある隣国である。歴史認識問題、台湾問題、領土問題など複雑で敏感な部分もあるが、徐々に正常な軌道に戻ってきている。「友好、互恵、協力」が中日関係のキーワードになるのではないだろうか。
両国の間では若い世代の交流が盛んになっており、「心連心:中国高校生長期招へい事業」の他、「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS)」、「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」など充実したプログラムが多数ある。更に昨年は中日国交正常化45周年を記念し「中日大学生四千人交流大会(中国語)」が北京で開催、今年も開催される予定である。
日中関係において大事な未来に向けて、両国の長期にわたる交流関係を発展させるためには若い世代の交流を深めていくのが欠かせない。今年は1.4万人の日本人が中国で、また10万人の中国人留学生が日本で勉強している。若い間に、外の世界を見て、更に勉学に励み、未来を切り開いていってほしいので、これからもっと多くの学生を応援していきたいと思う。
- 中国大使館 公使
- 胡 志平(こ しへい)
1965年生まれ、中国吉林省出身。
中国教育部留学生課課長、孔子学院本部副総幹事など歴任。
2015年12月 中華人民共和国駐日本国大使館教育部 公使参事官として赴任。
中国教育部留学生課課長、孔子学院本部副総幹事など歴任。
2015年12月 中華人民共和国駐日本国大使館教育部 公使参事官として赴任。
- 心連心プログラム第7期生
- 徐 幸子(じょ こうし)
山西省太原市出身。太原外国語学校(高校)在学中、心連心プログラム第7期生として2012.9-2013.7の期間、神村学園高等部に在学。
2016年4月より東京大学経済学部に在学。
2016年4月より東京大学経済学部に在学。
留学を通じて勉強もそうだったが、人とのコミュニケーションもとても大事だと思うようになった。人からの学びも多いと感じた。
後輩の皆には何でもチャレンジしてみてほしい。留学当時東京大学に入りたいと抱負を話したらクラスメイトから「それは無理だろう?」と言われたことがあった。その時はやはり無理かなと思ったが、やってみてよかった。やはり何でもやってみて、駄目だったらやってから後悔するほうがまだましだと思う。
後輩の皆には周りのあらゆることを大切にしてほしい。日常の出来事、周りの人たちを大切にしてほしい。そして贈りたいことばは「や、か、ぜ:やればできる、かならずできる、ぜったいできる」(神村学園のスローガン)。この言葉を皆も自分に言ってみてほしい。
私自身は留学体験を通じて身近に日本を感じることができた。まだまだお互いの国に偏見を持っている人たちもいるが、皆さんが中国に行く機会があったら、ぜひ自分の眼で見て中国を感じてほしい。
後輩の皆には何でもチャレンジしてみてほしい。留学当時東京大学に入りたいと抱負を話したらクラスメイトから「それは無理だろう?」と言われたことがあった。その時はやはり無理かなと思ったが、やってみてよかった。やはり何でもやってみて、駄目だったらやってから後悔するほうがまだましだと思う。
後輩の皆には周りのあらゆることを大切にしてほしい。日常の出来事、周りの人たちを大切にしてほしい。そして贈りたいことばは「や、か、ぜ:やればできる、かならずできる、ぜったいできる」(神村学園のスローガン)。この言葉を皆も自分に言ってみてほしい。
私自身は留学体験を通じて身近に日本を感じることができた。まだまだお互いの国に偏見を持っている人たちもいるが、皆さんが中国に行く機会があったら、ぜひ自分の眼で見て中国を感じてほしい。
-
来日する前に、学校のパンフレットに載っていたダンス部の紹介を見ると、ダンスが大好きな私はその時から「ダンス部に入りたい」という気持ちを持ち始めた。去年の体育祭で初めてダンス部のパフォーマンスを見て、とてもかっこよくて、「よし、ダンス部に入ろう」と決めて、入部届けを出した。
ダンス部に入ってから、他のコースの人とも出会えて、仲良くしてくれる同級生もいて、分からないときに教えてくれる先輩もいる。ダンス部に入部できて、ダンス部のみなさんと一緒に練習して頑張って強くなることができて、本当にうれしい。
中国では寮生活で、週末に家に帰っても夕方まで塾があって、家族と家でのんびり過ごす時間が少ないので、ずっとこんな家族の雰囲気に憧れていた。でも、幸せなことに、日本で素敵なホストファミリーに出会えました。
週末や休みの時も、家族みんなで旅行に出かけて、とても充実している。「夢じゃなくてよかった」といつもそう思っている。毎日私のために早く起きて弁当を作ってくれてありがとう、駅まで安全に送ってくれたり迎えに来てくれたりしてありがとう、大変な私を受け入れてくれて甘やかしてくれてありがとう! 感謝の気持ちでいっぱい。
振り返って見たら、来る前の楽しみ、初めて出会ったドキドキ、最後に帰りたくない思い、この一年間、一日一日まるで映画のようだった。「もうカウントダウンに入ってしまったか、もうちょっと時間をのばしたいなあ」「クラスのみんなと一緒に卒業までここにいたいなあ」「もっと長くホストファミリーと楽しく過ごしたいなあ」と、いろいろしたいことがある。残念ながら、できないこともありますが、これまでの留学生活にとても満足している。
本当にみんながいて、みんなと出会えて、よかった。
- 心連心プログラム第12期生
- 丁 博思(てい はくし)
広東省深圳市出身。
深圳外国語学校(高校)在学中、
心連心プログラム第12期生として20187.9-2018.7の期間、
神村学園高等部に在学。
ホストファミリー沼田様宅にホームステイ。
深圳外国語学校(高校)在学中、
心連心プログラム第12期生として20187.9-2018.7の期間、
神村学園高等部に在学。
ホストファミリー沼田様宅にホームステイ。
胡志平公使の鹿児島訪問をきっかけに、長年にわたり心連心プログラムの中国高校生を受け入れてくださったホストファミリーの皆さん、受入校の先生方を集めた交流会を実施しました。第12期生については鹿児島県内4校(神村学園高等部、鹿児島県立武岡台高等学校、鹿児島育英館高等学校、大口明光学園高等学校)で受入れていただきました。第7期生徐幸子さんのホストファミリー橋本さん、当時の担任の神村先生にも同席いただき、心連心プログラムへのそれぞれの思いを伺うことができました。
冒頭では日中交流センター堀所長から受入関係者の皆さんへこれまでの受け入れ及び第12期生の受け入れに対するお礼の言葉がありました。
(第12期生30名中、5名を鹿児島県内で受入。)
(第12期生30名中、5名を鹿児島県内で受入。)
続いて胡志平公使から受入関係者の皆さんにお礼とごあいさつがありました。
胡公使は今回3度目の日本勤務ですが、鹿児島訪問は初めてとのこと。初の鹿児島は感動の連続で、特に神村学園高等部での講演を前に、同校吹奏学部の生徒たちによる中国国歌の演奏で迎えられたことは、何よりの感動だったと言います。
「心連心プログラムはこれまでの12年間で390名の中国高校生を日本で受入れていただき、彼らにとって生涯貴重な体験をさせていただいた。このようなよい成果を上げているのは、国際交流基金日中交流センターをはじめ受入関係者の皆さんの協力があってこそのことだ」と話し、中国大使館を代表して日本側の関係者の皆様に感謝の意を表されました。
そして、10年以上も中国高校生を受け入れていただいた日本のホストファミリーの方々への恩返しとして2017年11月に実施したホストファミリー訪中事業についても言及し、「当時留学中であった第12期生たちを受け入れている最中に5日間も家を空けておくことをホストファミリーの方々がとても心配されていたと知り、感動した」「今年は受入校の校長先生方による訪問団を中国に招待したい」とも話されました。
胡公使は今回3度目の日本勤務ですが、鹿児島訪問は初めてとのこと。初の鹿児島は感動の連続で、特に神村学園高等部での講演を前に、同校吹奏学部の生徒たちによる中国国歌の演奏で迎えられたことは、何よりの感動だったと言います。
「心連心プログラムはこれまでの12年間で390名の中国高校生を日本で受入れていただき、彼らにとって生涯貴重な体験をさせていただいた。このようなよい成果を上げているのは、国際交流基金日中交流センターをはじめ受入関係者の皆さんの協力があってこそのことだ」と話し、中国大使館を代表して日本側の関係者の皆様に感謝の意を表されました。
そして、10年以上も中国高校生を受け入れていただいた日本のホストファミリーの方々への恩返しとして2017年11月に実施したホストファミリー訪中事業についても言及し、「当時留学中であった第12期生たちを受け入れている最中に5日間も家を空けておくことをホストファミリーの方々がとても心配されていたと知り、感動した」「今年は受入校の校長先生方による訪問団を中国に招待したい」とも話されました。
-
-
「心連心プログラム高校生たちを国際交流担当の窓口として担当してきた。そして今回は第12期生の丁博思さんの担任でもある。
丁さんはいつもにこにこして部活、勉強ともに励んでいる。周りに友達がたくさんいて、鹿児島訛りも徐々に出てきている。
10数年前ご縁があり中国で2年間日本語教師として勤務した。今後は中国好きの日本人を増やしていきたいと考えている。」
-
「心連心プログラム高校生たちを国際交流担当の窓口として担当してきた。そして今回は第12期生の丁博思さんの担任でもある。
-
- 「最初学校に来たばかりの時は大人しく、礼儀正しくしていたので、クラスメイトから最近「その時の博ちゃん(丁さんのあだ名)返しなさい」と良く言われている。クラスの皆に仲良くしてもらっている。部活動では、クラスメイト以外にも、保育科や看護科の子たちとも交流ができた。7月末にあるダンス大会には、帰国していないので出られないが、優勝できるよう応援したい。部活動が終わってホームステイ先に戻ると夜9時近く、のんびり過ごせない毎日だが、週末はホストファミリーがいろんな体験に連れ出してくださっている。今は感謝の気持ちでいっぱいだ。
- 第7期生 徐幸子さん
-
久々の神村学園に帰って、懐かしい鹿児島弁が耳に入ってきました。全校生徒が入れる体育館での講演会で入場した時に、吹奏楽部が中国の国歌を演奏してくださいました。今度の講演会のために練習したと聞いて、非常に感動しました。
私は自分の留学生活を高校時代と大学時代に分けて話し、それぞれの時期で感じた日本と中国の違いなどを皆に伝えました。高校留学が1年間しかなかったのに、先生達が私のこと忘れず、「こうちゃん、先生のこと覚えている?」と親切に話し掛けてくださって、感動しました。今後、いつかまた神村学園に戻って、先生達とちゃんと話そうと思います。
高校留学した時、私はホームステイをし、ホストファミリーとたくさんいい思い出を作りました。今回の講演会には、ホストファミリーも聞きにきてくれて、「日本語は上手くなったが、もう鹿児島弁ではない」というコメントをくれました。その話を聞いて、鹿児島弁を操っていた自分の様子が浮かんできましたが、もう鹿児島弁が喋れなくなって、時々鹿児島弁を聞き取ることすらできない現在の自分に対して、悔しい気持ちを持ちました。講演会の後、ホストファミリーと一緒に遊びに行き、私が免許を取ったことを知ったホストファミリーは高速道路で私に運転をさせてくださいました。免許を取ってから初めての運転で、非常に緊張しましたが、丁寧で親切な指導のおかげで、無事に運転ができました。私のことを実の娘のように可愛がってくれるホストファミリーに感謝しています。今後また鹿児島県に帰ったら、お母さんの手作り料理を食べたり、一緒に旅行に行ったり、またドライブしたりする約束をしました。 - 【写真】 徐幸子さんと神村こずえ先生
- ホストファミリー 橋本様
- 徐さんを受け入れていた時は、夫婦喧嘩の場面を見せてしまったこともあり、反省をしている。ホストファミリーとしてその時は特別なことを教えてあげることはできなかったが、今日「運転」の実技を教えてあげられた。就職前に東京で運転免許を取ったが、まだ高速道路は走ってみたことが無いというので、今日はお父さんとしてできることと思い、運転実技を教えられてよかった。
- 神村学園高等部 徐幸子さん 担任 神村先生
- 徐さんの担任として初めて受入をした時から、心配することはほとんどなかった。生徒たちからは「今年も中国留学生来るんですよね?」と、自然に来てくれると思ってくれている。いい意味で、徐さんは高校時代と変わらない。留学生ではなく、普通の卒業生に会う気分である。卒業アルバムを持ってきたので、後で一緒に見たいと思っている。
-
- ニュースで汚染などが取り上げられてこともあり、よい印象とはいえなかった。
- ゴミ、汚染、汚い。
- ニュースなどを見て、勝手によくない国と思っていた。
- 急速に発展していながらも古い伝統などが活かされた国風がいいと思う。
- 汚染があるが、中国人はとても優しい。
- 友人の話ではいい話を聞くが、ニュースで悪い話を聞くことがある。
-
- もっと日中のことについて知りたいと思った。
- メディアの情報だけでは中国のことについて、たくさんのことを知ることができないから。
- 自分のイメージと大きく異なる中国を知ることができ、現地で感じてみたいと思った。
- 隣の国の事でこんなに知らないことがあったと知り、もっと知る必要があると思った。
- 中国の同年代が何倍も勉学に励んでいる。私も頑張らなければならないと思った。
- 中国へ持っていた偏見がなくなった。