2023年8月、3年ぶりにふれあいの場の運営に関わる中国の大学生を日本に招聘し「中国ふれあいの場学生代表訪日研修2023」を実施しました。
本研修は、日本人大学生と一緒に文化体験や視察旅行等を通して日本についての理解を深めるとともに、互いのふれあいの場の運営を学び合うことを目的にしています。
今年度は大阪にある国際交流基金関西国際センターや東京の国際交流基金本部で約1週間の研修を行いました。
スケジュール
オリエンテーション
国際交流基金関西国際センター
基金スタッフとの顔合わせや参加者同士の自己紹介、各地ふれあいの場の活動紹介や情報交換、華道体験を行いました。
8月5日からは日本人学生8名が合流し、研修後、全体で4つのグループに分かれて視察旅行の行程表を作りました。
8月5日からは日本人学生8名が合流し、研修後、全体で4つのグループに分かれて視察旅行の行程表を作りました。
視察旅行
大阪府→東京都
各グループで考えた行程表を基に、新幹線や電車、バスなど公共交通機関を利用して、文化体験を行ったり各地の名物を食べたり、観光名所を巡りながら、東京にある国際交流基金本部へ移動します。
目的
- 日本や日本文化への理解を深める
- 視察旅行を活かしたふれあいの場イベントの企画提案
- 同世代との交流(それぞれの価値観、考え方、習慣に触れる)
企画発表会、修了式
国際交流基金本部
3日間の視察旅行で得た経験を踏まえ、帰国後ふれあいの場で実施する日本文化イベントの企画をグループごとに考えて発表しました。
学生達からは、華道、茶道、におい袋作り、風鈴作り、着付けなどの体験イベントや、もんじゃ焼き作り、かるた大会といった企画発表がありました。
学生達からは、華道、茶道、におい袋作り、風鈴作り、着付けなどの体験イベントや、もんじゃ焼き作り、かるた大会といった企画発表がありました。
その後、研修全般を踏まえた感想、研修からの学び等を各参加者が発表し、最後に修了証が授与されました。
参加メンバー・感想
中国ふれあいの場学生
- 長春 劉一曼さん
- 延辺 朴欣怡さん
- ハルビン 熊子怡さん
- 西寧 姚心琪さん
- 重慶 胡钥さん
- 広州 黄新纪さん
- 杭州 姚家仓さん
- 昆明 张腾さん
- 済南 丁旭さん
- 長沙 鄭千佳さん
- 西安 黄楠楠さん
- 貴陽 程肖凡さん
- アモイ 李福騰さん
- 桂林 易嘉棋さん
- フフホト 楊若彤さん
ふれあいの場での活動を振り返ることで自身の理解も深まりました。同時に、他のふれあいの場を参考にして更に改善できる箇所を探し、発展させていきたいです。
研修メンバーとの交流は非常に素晴らしかったです。私たちはお互いをサポートし、協力して様々な活動を行いました。チームワークとコミュニケーションの重要性を学び、お互いの意見や経験を共有することで、より豊かな学びの場を創り出しました。
研修中に体験した絵付け、華道などふれあいの場で関連するイベントを実施したいです。そして日本の学生さんと話したりしたことを通して日本への理解も深まったため、今後もこのような「対話の場」をいろいろ作りたいと思います。
研修旅行で行った京都と東京は美しい風景や歴史的な名所が豊富で、文化的な魅力にあふれていました。京都の古都の雰囲気や東京の現代的な都市の魅力を体験することができ、日本の多様性と魅力に深く感銘を受けました。
視察旅行では日本・日本文化をいろいろ体験し、認識も深められ、新しい視点もいろいろ発見されました。日本の学生さんといろいろ話すことを通して、両国の文化的・習慣的な違いを改めて意識し、お互いに理解を深めました。
私はこの素晴らしい研修に参加できたことを誇りに思い、心から感謝しています。最後に私が言いたいことはみんなと友達になって、本当によかったです。
学生コーディネーター
- 仁平信孝さん
(R2年第2回大学生交流事業参加) - 新井瑞生さん
(R3年第1回大学生交流事業参加) - 横山莉奈さん
(R4年第1回大学生交流事業参加) - 千田小春アリシアさん
(R4年第1回大学生交流事業参加) - 中溝明佳さん
(R4年第1回大学生交流事業参加) - 河村舞彩さん
(R4年第2回大学生交流事業参加) - 李永正昊さん
(R4年第2回大学生交流事業参加) - 齋藤鈴佳さん
(R4年第2回大学生交流事業参加)
中国の学生との数日間生活を共にし、たくさんコミュニケーションを取ったことで、日本の文化への理解が深まっただけでなく、日中の違いや、中国の様々な文化を知ることができ、異文化理解が深まりました。またどのようにスケジュールを組むか、どうしたら上手くいくか、どのような声掛けをするべきか常に考えながら行動し、自分自身も成長することができました。
大変忙しい研修でしたが、何よりも宝物となったのは会話です。教科書でもインターネットでも学ぶことのできない生きた文化や言葉をお互いに学ぶことができました。
食文化や若者文化、政治、ジェンダーなど、様々な分野について中国のことを教えてもらい、隣国でありながら様々な違いがあること、似ている点も多いことを知り、機会があれば中国に行って体感してみたいと思いました。
視察旅行では大変なことや心が折れそうになることも多かったですが、乗り越えることができたのは、一緒に悩んでくれた同じ班の日本メンバー、そして常に勉強熱心な姿を見せてくれた中国メンバーのおかげだったと思います。
知っているようで知らない中国の文化に気が付き、中国の今の文化を知りたい、中日の若者の友好を深めたいという気持ちが生まれました。嬉しいことに今回のプログラムで出会えた方と今もWeChatでの会話が続いています。この出逢いを大切にしながらさらに輪を広げていきたいと心から思います。