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【速報】2024年度「心連心」日本高校校長等訪中事業(北京・天津)を実施しました!

事業概要

 中華人民共和国駐日本国大使館・中国教育部(中国教育国際交流協会)と国際交流基金は2006年度より、心と心をつなぐ「心連心」をテーマに、未来志向の日中関係を築く礎となるより深い青少年交流を実現させるため、「心連心:中国高校生長期招へい事業」を始めとする中国と日本の高校を対象とした国際交流事業を実施してまいりました。「日本高校校長訪中事業」は2018年度に第1回、2019年度に第2回を実施し、本事業をきっかけに姉妹校提携など、日本と中国の学校間交流につながっております。

 第3回となる今回は日本全国の高等学校の校長・副校長・教頭等の先生方15名が参加し、北京市と天津市を訪問し、中国の教育現場の視察および現地の教育関係者との意見交換、心連心プログラム卒業生との交流を含む訪中事業を実施しました。

実施体制

主催:中国駐日本国大使館
共催:中国教育国際交流協会、国際交流基金

日程

11月2日(土)
中華人民共和国駐日本国大使館教育処にて訪中団壮行会

11月3日(日) 
心連心派遣校の教員・心連心卒業生との交流会

11月4日(月)
天津外国語大学附属外国語学校訪問
在中国日本国大使館表敬訪問

11月5日(火)
北京市月壇中学訪問
北京市内視察
中国教育国際交流協会主催・歓送夕食会


11月2日(土)
訪中団壮行会(中華人民共和国駐日本国大使館教育処)

 杜柯偉公使参事官より日中交流に尽力している参加者への協力に対する感謝の言葉の他、教育部で国際交流に携われたご経験から、新時代の日中交流としてオンラインを活用した交流の事例が紹介されました。また、訪中団参加者代表として、「心連心:中国高校生長期招へい事業」第16期生受入校の校長より、心連心留学生を受け入れての感想、訪中団へ参加する意気込み等挨拶がありました。歓談の時間では、参加者同士の交流の場面となり、中国人留学生の受け入れのノウハウなど共有する場面が見られました。

11月3日(日)
心連心派遣校の教員・心連心卒業生との交流会

 天津外国語大学附属外国語学校の教員3名が参加し、日中両国の教師が交流を深める良い機会となりました。天津市在住の第15期心連心卒業生も駆けつけ、恩師との再会を喜んでいました。 

11月4日(月)
天津外国語大学附属外国語学校訪問

 同校では日本語の授業を見学することができ、参加者からは貴重な機会だったと大変好評でした。授業では質の高い電子教材を利用し、「おじぎ」をテーマに日本文化を学びながら、日本語を実践的に使う内容でした。

 今年7月に帰国した心連心第15期生(東京学芸大学付属国際中等教育学校に留学)王嘉隆さんが同校代表として、日中両国の長期的な関係発展の基礎となる信頼関係を築き、友好の架け橋になるよう頑張りたいと抱負を述べ、東京から来た恩師を見送る際には涙を流す場面が見られました。

在中国日本国大使館表敬訪問

 広報文化担当の臼井将人公使より、日中交流・日中関係についてレクチャーがありました。訪中団代表校長より、中国教育部と国際交流基金の共催事業である心連心事業は両国間の絆を土台に継続してきた誇り高い事業であるとのお言葉を頂き、今後も受け入れたいとの抱負が語られました。

11月5日(火)
北京市月壇中学訪問

 同校ではグラウンド、化学実験室、人文地理室や音楽室などの学校施設を見学するキャンパスツアーが行われ、学生食堂では食事の栄養が詳細に紹介されている点などが参加者の興味を引きました。

 また、学校歴史資料館の紹介では、同校の壁紙にこれまでのすべての日本との交流事業が記されており、同校とオンライン交流に取り組んできた東京都の高校の校長先生は自らの高校の名前が刻まれていることに喜んでおり、中国側が力を入れて取り組んでいたことを知り感慨深げでした。

 最後に「心連心卒業生のその後」として、同校から心連心に参加した高校生のその後の人生について紹介があり、同校から留学生を受け入れた高校からは「心連心留学から帰国後、その経験をシェアする機会はあるのか」等の交流の輪を広げていくための有意義な質疑応答が行われました。

北京市内視察

 故宮(紫禁城)見学では同行ガイドによる教養豊かな解説と共に参加者は中国の歴史文化への理解を深めた様子でした。

中国教育国際交流協会主催交流会

 中国教育国際交流協会の安延副秘書長が出席し、両国間の教育交流の推進は相互理解と両国の友好交流の促進につながり、国際視野を持つ青少年人材を育成することは重要なミッションであり、今回の訪中事業を機に日中高校間の更なる交流の発展を期待するとの挨拶があった。また、国際交流基金北京日本文化センター所長の野田より、一昨年に日中両国は国交正常化50周年の節目を迎えたところ、次の50年を担う青少年間での相互交流を深めて行く重要性について述べました。歓送会では7名の心連心卒業生が会場に駆けつけ、恩師に婚約の報告などを行うなど、久しぶりの再会に各所から喜びの声が上がりました。

事後アンケートより(抜粋)

  • 学校現場を見ることは教育関係者にはとても重要で生徒の様子やテキストなどから学ぶことが多い
  • 実際に中国における教育を知ることができ、心連心の経験者との会合でその成果を知ることができた
  • “おもてなしの心“が感じられ、大満足です。日中の交流に発展するために、このような地道な活動が大切であると、改めて認識しました、同僚や生徒等に、今回の経験を共有します。また、グローバル教育の推進と、一層進めていきます。
  • 今回、このような機会をいただいたことに心から感謝します。「百聞は一見にしかず」の通り、やはり自分の目で経験することの大切さを再認識しています。
  • 日中の若者の友好と双方の発展、成長のための活動に深い敬意をもっています。私も微力ながら基礎づくり と橋渡しの役割を果たせたら良いと思います。

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