中国高校生だより
【中国高校生エッセイ】私の好きな日本語「持てる力を一点に集中させば、絶対穴が開く」
日付:2024.04.29
【15期生エッセイ Vol.18】
第15期生 Wさん
(東京都留学中)
日本語を学ぶことは私にとって、単なる言語学習以上のものです。それは、日本の文化や人々と交流するための架け橋であり、留学生活において欠かせないものなのです。
日本語は、この国でのコミュニケーションの手段である以上に、この目新しくすばらしい国に対する私の思い入れの象徴でもあります。
日本語を学び、使う中で、私は「持てる力を一点に集中させば、絶対穴が開く」という言葉が特に好きです。
この言葉は難しいものではなく、力を一点に集中させれば必ず穴が開くというのがその表面的な意味です。
しかしそこには、私たちが精力と努力を一点に集中させることで、奇跡を起こすことができるという意味が示唆されています。
これは、学校の書道クラスで学んだ言葉です。私はこの言葉に心を動かされました。学習や生活で絶えず努力し、上を目指していく気持ちにさせてくれます。
留学中は、学校から多くの課題が課され、様々な困難に直面し、心身ともに疲れ果ててしまうことがしばしばあります。
果てしなく遠く思える学術論文や実践課題は、私たちの意志と知恵を常に試しているかのようです。
しかし、より厳しい挑戦は課題自体からではなく、私たち自身の内なる怠惰と恐怖から来ています。
怠惰は、課題に直面したときにたやすく陥る罠です。
留学生活では、誘惑や快適な環境が私たちに先延ばしの傾向をしばしばもたらし、「今日はやらないで、明日にしよう」と感じさせます。
恐怖は、未知への不安と失敗への恐れから来ます。
大きな課題に直面すると、乗り越えられないのではないかと不安になり、努力がむだに終わることを恐れるかもしれません。
しかし、書道クラスで学んだ「持てる力を一点に集中させば、絶対穴が開く」のように、すべての力を一点に集中させれば、必ず苦境を突破し、問題を解決する道を見つけることができます。
この言葉は単なるスローガンではなく、信念と行動の道しるべです。
課題に直面したとき、私たちは問題解決に集中することを学ぶべきです。
詳細な計画とスケジュールを立て、タスクを管理可能な単位に小さく分解し、一歩ずつ困難を克服できるようにします。
明確な目標を設定し、前進の方向を常に思い出し、前進のモチベーションを保ちます。
同時に、ポジティブな態度を保ち、自分の能力を信じ、困難に直面しても努力を続けることが重要です。
実際に、私はかつて重要な論文の執筆課題に直面しました。
最初はどこから手をつけていいか分からず、怠惰と恐怖がほとんど私を諦めさせそうになりました。
しかし、この日本の箴言を心に留め、自分の心理的な障壁を克服することに努めました。
私は詳細な計画を立て、毎日少しずつ進め、最終的には自分でも満足のいく論文を完成させ、良い成績を得ることができました。
留学生活において、力を集中させ、苦境を突破することは、単なる信念ではなく行動です。
挑戦に勇敢に向き合い、困難を克服し、自分の力を信じ、一歩一歩前に進むことで、最終的には留学の夢を実現しましょう!
原文:中国語
「中国高校生だより」では、「心連心:中国高校生長期招へい事業」で招へい中の15期生によるエッセイなどを掲載しています。