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- 日中高校生オンライン交流会(埼玉県立蕨高等学校・岑鞏県第一中学)
日中高校生オンライン交流会
使用言語日本語
実施形態Zoomにて計2回
- 埼玉県立蕨高等学校
- 岑鞏第一中学(貴州省)
18名(教員5名/生徒15名)
20名(教員4名/生徒16名)
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第1回2020年12月16日 挨拶、自己紹介、アイスブレイク(全体)
交流会のはじめは遠慮している様子があったが、事前に準備した日本に関するクイズは好評で、非常に盛り上がった。
中国の生徒も、日本の生徒も、お互いについて興味が尽きず、交流することに大きな興味関心を持ってやり取りをしていた。
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第2回2021年1月15日 全体進行とグループセッション先ずは全体で、蕨高校が動画で校内を案内、岑鞏第一中学は中国の祝日について紹介。
その後はブレイクアウトルームを用いて少人数の4グループに分かれ、それぞれでのやりとりに移行。
交流のテーマは自国の文化や学校生活、お互いの関心ごとなど。お互い片言の日本語と中国語で、写真、絵、クイズ、筆談を駆使しながら、質問をし合うなどのコミュニケーションを取った。中国の生徒は著名な人物や伝統的な食べ物等のクイズを出題しながら、中国語の発音も教えてくれた。
お互いが懸命に伝え、理解しようと努め、親切に教え合う場面が多くあり、グループで協力しながら交流を進めた。このように互いを紹介するという活動を通して、お互いを理解することができるということは高校生にとって有意義だった。
参加生徒の感想
交流相手への理解
- 月についての漢詩を教えてくれた。一行一行ゆっくり読んでくれたので、私たちも初めて漢詩を中国語読みで読むことができた。
- 中国内陸都の高校生でも、実際話してみると私たちと同じような感じで、同じところで笑ったりするんだなぁと思った。
- 海外の子どもたちも私たちと同じなんだなと思いました。
- 中国の漢詩を学んだ。文化を学んだ。言葉が通じなくても思いは伝わるということを知った。
- まだまだうまく伝えられないところもあったが楽しくやることができた。少しは日本のことについても紹介できたと思う。
- 日本の高校の教室のレイアウトを見て新鮮に感じた。
- 異国との文化の違いを知り、日本文化が持つ独特な魅力を感じた。
- 交流の際に日本の友達に教えてもらった日本文化はどれも知らないものばかりで、多くのものを学べた。
- 「画像+問題」のクイズ形式で日本の文化や習慣に関する知識を学ぶことができた。中国と日本の文化には共通点と相違点があり、とてもおもしろい。
- これまでの日本の知識は漫画・アニメや教科書で学んだものばかりだったが、交流活動を通じて本当の日本を体感できた気がする。
モチベーション向上!
- 勉強に対する意欲がわいた。もっと中国語がんばりたい。コミュニケーションを取ることは本当に難しいけど楽しい。
- 相手がとても上手に日本語を話し日本について知ってくれていて嬉しかったので、私自身も中国語で中国のことについて話せるようになりたい。
- 中国語をゆっくり言いながら教えてくれて、言えたら「すごい!」とほめてくれてやさしいなと思った。
- 私たちに中国語を教えてくれようとしていて、もっと覚えてスラスラしゃべれるようになりたい。
- 日本語がとても上手で驚いた。それに比べて私たちはあまり中国語で話せなかったので後悔した。もっと中国語を学んでたくさん話をしたい。
- 自分の考えを伝えるために、会話の中で初めて日本語を使ってみた。緊張したがおもしろかった。
- 高校の勉強が忙しいなか、このようなオンライン交流の開催は前例のないことだったが、高校生活がより充実したものになった気がする。
- 日本の高校生は前向きな生き方と高い思考力・実践力を持っていると感じた。
- 交流の中で日本に対して大きな期待が生まれ、それほど遠い国ではないと思えるようになったので今後の日本語学習にも自信を持って向き合える。
- 日本の学生に初めて挨拶する時のマナーや緊張せずに話す方法、言いたいことをできるだけ理解してもらう方法について学ぶことができた。
今後に向けて
- いちいち調べないと自分の言いたいことが言えなくてすごく悔しかったので、もっともっと勉強して仲良くなりたい。
- あまりこちらから積極的に交流できなかったので、もっとたくさん中国語を学んだり、これからの学習に熱心に取り組みたい。中国語の発音が難しく、伝わらないこともあったので、頑張りたい。
- もっと語学を学んで世界中の人と話せたらどんなにいいだろうと思う。
- 外国についてもっと知りたいので、また交流の機会があったら積極的に参加したい。
- 相手の勉強方法や授業のやり方に興味がわいた。特に授業のやり方については日本語学習にも大きく役立つと思うので、もっと知りたい。
- 交流の時に言いたい熟語や文章をうまく言えず、会話がぎこちないものになったので、日本語科目を引き続きがんばらないといけない。
- 自国の文化をもっと勉強し、日本語できちんと紹介できるようになりたい。
- 人と会話する時は、礼儀正しくしないといけないと思った。そして、協力や交流が非常に重要であることも理解した。
先生より
生徒の事後アンケートには「中国の高校生は日本語がとても上手。もっと中国語を勉強してもっと話せるようになりたい」「中国の文化を深く学ぶ良い機会となった」「もっと語学を学んで世界中の人と話したい」などの感想があり、多くの生徒のモチベーションが上がったようだ。楽しくコミュニケーションができた喜びと、言葉の壁を越えてコミュニケーションする難しさ、自分の気持ちや考えを言葉にして伝えられないもどかしさや悔しさを実感していた。
日本文化への興味が芽生え、日本語学習に対する自信も高まりました。
今後に向けて
期待すること
生徒たちの満足度は十分であった。今後の交流会実施に向けて、外国語科中国語選択担当の講師と連携を図り、交流へのモチベーションと会話の能力を高めたい。日中の生徒が共通の課題を発見し、違いを認め合い、一人ひとりが国際社会と向き合えるような活動を促したい。
今回のオンライン交流と学生たちによる自主的なコミュニケーションを通じて、中日間の高校生の交流が深まったことは喜ばしい。留学や仕事にかかわらず、今後希望する学生には日本と関わりを持って活躍してほしい。
その後、準備してきた自国の文化の簡単な紹介を写真などを交えて行ったところ、日本・中国の生徒が互いに質問し合い、相手の習慣や文化、学校生活等について楽しく学んだ。