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日本の暮らしあれこれ [Vol.5]私の好きな日本語

私の好きな日本語

七期生の皆さんは、日本各地で日本語漬けの日々を送り、語学もだいぶ上達しました。彼らは中国にいたときから日本語学習経験がありますが、実際の日本での生活で、生きた日本語を学び、日本人らしい表現もマスターしてきています。

そこで彼らに「好きな日本語は何ですか?」という質問を投げかけてみました。普通の日本語、若者言葉、方言・・・普段私たちが何気なく使っている日本語が、留学生たちにはどう映っているのでしょう・・・?個性あふれる彼らの回答をご紹介します。


◆ 『一期一会』

友達やホストマ ザーに聞いて、これは元々茶道の言葉で、「お客さんには一回しか会えないかもしれないので、一番おしゃれな物でお客さんを招待しなければいけない」という ことだそうです。今は「大切なチャンスがあれば今挑まなければいけない」という意味もあるので、私は今の(留学)生活は今年しかないので、ちゃんと目の前 の今を惜しんで、頑張って生活しなきゃいけないと思います。だからこの言葉が好きです。[満雪陽さん]

◆ 『ごちそうさまでした』

ごちそうになったのを感謝する意の言葉。毎日使っていますから、その言葉の中の感謝の気持ちが気に入っています。[周嘉鳴くん]


◆ 『がんばる』

この言葉は中国語 に訳すと、いろんな訳し方があります。でも、私の見ている日本人は、この言葉で支えられています。辛くてくじけそうな時は「がんばれ!」と聞こえたらすぐ やる気が出ます。挫折があるとき、「頑張って」なんとなく乗り越えられます。簡単な一言ですけど、いろんな意味が含まれていて、日本という国が「頑張って いる」から、素晴らしい町と文化が創れるようになったと思います。人を支える言葉です![胡 玥さん]

 

◆ 『めっちゃ』

この言葉を習う前に、ずっと「すごい」とか「本当に」を使っていました。もう飽きてしまいました。でも今は「めっちゃ」も使えるようになりました。発音も簡単です。[雒雪婷さん]

◆ 『大丈夫』

「大丈夫」はとて も便利な言葉で、日常生活では本当にしょっちゅう使うのです。日本人は思いやりの心があって、何でも一番先に他人の気持ちを考慮するので、相手を心配させ ないように、みんなに迷惑をかけないように、よく「大丈夫」を言います。本当は強がっているときもありますが。その言葉に込められている優しさと心強さは 言われるたびにどんどんわかってきて、感動して、自分もよく使うようになってきました。「君なら大丈夫」「きっと大丈夫よ」とかもよく使われていて、なん となく自信がついて安心できるのです。日本人にとって「大丈夫」と言うのはもう習慣となっていますが、私はその言葉に魅力を感じました。だからこそ好きな のです。 [厳辰さん]

◆ 『優しい』

私は「優しい」と いう言葉が好きです。この言葉に含まれる精神は中国語に訳すと一言で表せないと思います。親切に私に話しかけてくれた友達は優しい。いろいろしてくれたお 母さんとお父さんは優しい。わかりやすく教えてくれた先生も優しいです。優しい人は思いやりの心を持っています。だから「優しい」という日本語が好きで、 優しい人になりたいです。 [楊賛さん]


◆ 『やばい』

私は「やばい」と いう言葉が大好きです。なぜかというと、この言葉はいろいろな意味を持っています。面白いと思います。大変なとき、「やばい」といいます。困っていると き、びっくりしたとき、嬉しいとき、感動するとき、みんな「やばい」「やべ~」と言っています。とても信じられないときも「やばい」を使っています。「や ばい」この言葉は中国語で訳すことばできませんが、どんな気持ちを持っているかはわかります。「すごい」という意味もあるし、「大変」という意味もある し、「まじかよ」という意味もあります。本当にとても素晴らしい言葉だと思っています。[徐幸子さん]

◆ 『ほんまや』

「ほんま」は関西 の方言ですね。「ほんまや」は、にわかに悟る時に使います。でもこの言葉の音は中国語に変わったらおもしろいです。「ま」は中国語で「吗」です。「や」は 「呀」です。「吗呀」というのは日本語でなんというかわからないけど、英語なら「Oh my god!」と同じ意味です。[秦瑞廷くん]

◆ 『承知しました。』

「家政婦のミタ」 を見たことありませんか?一昨年放送されたドラマです。主人公のミタさんはいつも気持ちが見えない顔で「承知しました」と言います。働いている家の話はな んでもやります。「人を殺せ」といってもほんまに殺します。おもしろいドラマだなぁと思って、気になるんです。最近、再放送されています。妹と一緒にみ て、いつもミタさんの真似をしています。これは最近好きな日本語です(笑)[李博涵さん]

◆ 『どうぞ』

毎日ご飯を食べる 時、「いただきます」と言ったら、お父さんはいつも「どうぞ」って言います。その時から「どうぞ」という言葉が好きになりました。優しさも感じられます し、食前の楽しみも感じられます。音楽の授業でギターを演奏する前に、先生もいつも「どうぞ」を言います。その瞬間にやる気が出たような感じがします。日 常的に使い頻度が高い言葉で、自分もうまく使えるようになりたいです。[王丹妮さん]

◆ 『ちおう』・『しらん』・『わからん』など

「違う」っていう言葉を、みんなは「ちおう」って言う。スピードを速く言うのが日本人らしい。知らない→しらん、わからない→わからん、と言います。ここでいつも聞いて、私も話すようになりました。クラスメートに日本人らしいと言われて、嬉しかった~[奉煜坤くん]


◆ 『ただいま&おかえり』

家へ帰って、「た だいま」と言って、そして家族は「おかえり」と答えるのが大好きです。とても温かい言葉だと思います。私の本当の家族はこの言葉をぜんぜん言いませんけ ど、この言葉はとても大事で、素敵な言葉だと思っています。ホストファミリーは私を本当の家族の一員と思って、本当に幸せだと思います。[李諾嵐さん]

◆ 『工夫する』

普段うまくいかな いことが沢山あります。そのままでは何も変わりません。こんな時こそ工夫が必要となります。まず欠けているところを見つけて、それに対していろいろ改善す るのが「工夫」だと思います。うまくいかないことをうまくいかせるように、いろいろ工夫したいと思います。[祝暁明さん]

◆ 『七転八起』 

起き上がりこぼしみたいに絶対諦めない意志です。それはどんな仕事でも重要なものです。[杜天佑くん]

◆ 『わけわからない』

この言葉が好きということは・・・ちょっと怪しいかもしれませんけど~ 実は好きな理由は、この言葉は的確に「わけわからない」という微妙な感じを表していて、すごく適切だと思います。中国語や英語ではそんな言葉がありません! [徐寧馨さん]

◆ 『どうも』

この日本語は万能だ!
①いろいろ努力しても ---例:どうもうまくゆかない。
②なんとなく ---例:どうも変だと思った。
③何とも ---例:どうも困ったやつだ
④感謝や謝罪の気持ちを表す挨拶の語に添えて、その意を強調する。
---例:どうもありがとう!どうもすみません。

~『新世紀日漢双解大辞典』より~

それに、この前私は廊下で友達にあって、彼は「どうも」と挨拶しました。まさか、「どうも」は「こんにちは」の意味もあるのかなぁ・・・[許佳傑さん]

◆ 『テゲ、テゲテゲ』

鹿児島弁で「適当、ほどほどに」という意味です。そういう生活の態度が好きです。まじめに生活するのも必要ですが、時には少し適当な心で困難に向かっていこう。生活は、辛いことも、プレッシャーもたくさんあるからこそ、そういうテゲテゲは不可欠であります。[黄 晨さん]

◆ 『すげぃ~』

毎回この言葉を聞くと面白いなと思います。それに、これは『ワンピース』の中のルフィがよく言う言葉ですから、好きになりました。[陳穌僥さん]


◆ 『花吹雪』

この単語の意味 は、「桜の花が風に吹かれて乱れ散り、吹雪のように見えるもの」です。私は桜が好きですから、日本に来て必ずやりたいことは桜を見ることです。桜が咲く 時、とてもきれいです。全部ピンクになります。風が吹いたら、桜の花びらが風に乗って漂います。こんな風景がとてもきれいですから、「花吹雪」という単語 が好きです。[黄麗薇さん]

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