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心が落ち着く茶道
西寧ふれあいの場 姚心琪
さん
私は子供の頃から茶道に興味がありました。
幼い私にとって初めて触れることのできた茶道は、身近な大人たちが日常的に行っている現代中国式の茶道でした。流れるような優雅な所作、澄んだお茶の湯と、心に沁みる香り、茶道がもたらす安らぎで心が満たされます。
その後、日本にも茶道があり、中国から伝わってきたと聞き、いつか日本の茶道を体験したいと憧れていました。
今年の夏休みに初めて日本へ行き、日本と中国の友人とともに東京で茶道を体験しました。それは本当に心も体も満たされるような体験でした。茶道の先生は、「昔の人々は、人との出会いを一度限りのものと思い、その出会いが最後になるかもしれないという思いで乱世を生きていた」という話をしてくださいました。ですから、お客様にお茶を出すときには、そういう大切な気持ちを持ってお茶を出さなければなりません。“一期一会”、それは茶道の授業のあと、先生からもらった懐紙に印刷されていた文字です。先生とお別れをして、もう二度とお会いできないのかと思うと、悲しい気持ちがこみ上げてきました。でも、この一期一会ということばを見たとき、不思議なことに私の心は癒されました。出会ってから別れるまで、すべての喜びと悲しみはすでにあのお茶の中に溶け込んで、喉をかすめて、永遠に私の体と心の中に溶け込んでいるようです。
帰国後、私は大学の後輩たちに私が学んだ日本の茶道を教えました。授業が終わった後も、みんなそれぞれの悟りを得て、心の安らぎを味わっていました。私が安心できるのは、人と人とは一期一会で、絆が増していくことで感動が受け継がれていくからだと思います。