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わたしのイチ推し紹介!

一瞬で心を動かした日本家屋

朴勤慧(延辺ふれあいの場) さん

 私が日本文化に興味を持ち、日本語を学びたいと思った最初のきっかけは、中学生の時に見たある日本のアニメにさかのぼります。画面に映ったのは激しい戦いシーンではなく、主人公が木製の引き戸を開けて畳の上に足を踏み入れる、何気ない一コマでした。和紙が貼られた格子戸から差し込む陽光が繊細な影を落とし、部屋の壁際には一振りの日本刀が静かに展示され、軒下の風鈴が風に揺られてかすかな音を立てていました。まさにこの瞬間、私は日本家屋の持つ独特の美しさに初めて気づき、後に日本語を学び、日本文化に近づきたいと思うようになったのだと思います。

 日本家屋の最も魅力的な点は、「自然と共生する」という設計理念にあります。鉄筋コンクリートの建築とは異なり、どこか柔らかで「呼吸」しているような感覚を覚えます。例えば玄関の「沓脱石」は、靴を脱いでから上がることで、外界の喧騒から静かな生活へと移行する儀式のようでした。また、部屋の「襖」は閉めれば空間を区切り、開ければ家全体を広々と見せます。夏に格子戸を取り外せば、庭の草木の香りを運ぶ風がゆったりと吹き抜け、なんとも心地よいものです。

 今回の研修では、国際交流基金の手配により、本間家という旧家が所有する日本家屋を見学しました。これまで動画や本でしか見たことのなかった障子や畳に実際に触れ、日本家屋独特の「呼吸感」を体感できた瞬間は、本当に感動しました。今ではあのアニメの題名は覚えていませんが、日本家屋の写真や映像を見るたびに、中学生の時に感じたあの心の動きを思い出します。私にとってそれは単なる文化の符号ではなく、新たな世界に勇気を出して踏み込ませてくれた「小さなきっかけ」でした。おそらく、これが私の「イチ推し」になった理由なのだと思います。

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