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参加者インタビュー

Interviewインタビュー 日中21世紀交流事業に参加された方々に交流を振り返っていただきました

八期生来日

留学生ドキュメンタリーでは、留学生の1年間の留学生活を追いかけ、様々な経験を通じて、成長していく様子やその背景を取材を通じて描いていきます。今回からは七期生に代わって、8月末に来日した八期生達のフレッシュな様子をレポートします。

八期生を歓迎して

空港に到着!これからの生活への期待で胸がふくらむ。

七期生が1年間の留学を終え彼らの母国へと戻ってから約1ヵ月半後、30名の八期生が来日し、その歓迎会が開かれた。今回の歓迎会では、元四期生で現在早稲田大学に通う樊 雪妮さんが、スピーチを行い八期生たちを激励した。「最初の2,3ヶ月間は、思った以上に日本語が分からない」という言葉には、みな緊張の面持ちを浮かべ、真剣に聞き入っていた。樊さんがそんなつらい時期を乗り越えられたのは、ホストファミリーの心のこもったおいしい食事と国際交流基金の先生の支えがあったからだそう。また部活動では、バレーボール部を選択したことがチームプレーなので自然と周囲と仲良くなることにつながったと、勉強以外の活動の重要性も樊さんは語った。

七期生もそうだったが、八期生たちも部活を一番の楽しみにしている。八期生の中でも、男子の多くはバスケットボールや弓道部など運動部を希望しているようだ。女子では日本のポップカルチャーへの憧れからか、漫画研究会や軽音部との答えが目を引いた。また茶道部や美術部、生物部など様々な答えが返ってきた。

北海道が大人気

街中を歩き、電車の切符の買い方などを学んだ。

歓迎会では、留学生数名にインタビューを行った。「日本で行ってみたい所」、「この一年やりたいこと」など。行きたいところでは、「北海道」が断トツの人気だった。映画やドラマの撮影場所に頻繁に使われることもあり、その美しい雪景色が憧れの的になっているようだ。また同じ理由で、雪景色を楽しめる長野県も名前が挙がっていた。その次はやはり京都、大阪など。しかし予想以上の多彩な答えに驚かされた。

「大阪でタコ焼き、お好み焼き、すき焼きが食べたい。それから東京の銀座、秋葉原に行きたい」(王若寒くん)
「『謎解きはディナーの後で』というドラマの舞台になった沖縄に行ってみたい」(姫楠楠さん)
「漫画の『夏目友人帳』が大好き。作品の舞台の熊本に行きたい」(劉星妤さん)
「お祭りに浴衣で行ってみたい」(周潔鈺さん)

「名探偵コナン」の大ファンだという周千荷さん。

もうすでに旅行や学校の修学旅行などで日本を訪れたことがある者も多い。そのうえ漫画やドラマ、映画を通して、こちらが驚いてしまうほどの知識を仕入れている。「クール・ジャパン」で推進される政策の成果なのかどうかは分からないが、日本は中国の若者を魅了するコンテンツが豊富な国であるのは確かなようだ。

ホストファミリーを地域でサポートしてほしい

八期生を代表して、「一年後再びここに集まる時に、それぞれが目標を達成できているかどうか楽しみです」と鄭良玨くんが決意を述べた。

会の中では、阿南所長の挨拶も心に残った。ホストファミリーを地域でサポートするグループを作るよう学校で呼びかけてほしい、との言葉だ。もちろんホストファミリーの負担を軽減できるというメリットもあるし、八期生達が学校以外の場で、老若男女問わずより多くの人に出会い、様々な側面を持つ日本に触れるチャンスが増えることにもつながるだろう。

また八期生の存在が、地域の絆を強める結果に結びつくことも考えられるのではないだろうか。地方では人の出入りが限定され、外国人であろうとなかろうと、外部から来たものが溶け込むには時間を要する。反対に人の出入りが多い都会では、外部から来たものにはただただ無関心だったり。日本のあちこちで、「地域の絆」が失われつつあるというのはよく耳にする話だが、八期生を中心にそういった絆が再び育まれるといいな、と思う。1本の草の根が、2本、3本とその根をどんどん増やしていき、地域コミュニティが活性化する。今すぐには難しい話だが、心連心のプロジェクトが今まで積み上げてきたものを土台として、少しずつ八期生を中心とした輪が何重にも広がることを期待していきたい。

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