Voice ~参加者の声~ 李 明光さん
大好きな日本との出会い
名前
李 明光(り めいこう) さん
プロフィール
中国黒龍江省出身、吉林省延辺大学ロシア語学科3年生。中・高時代に第一外国語として日本語を勉強。2016年4月から、延辺ふれあいの場の運営に学生ボランティアとして携り、2017年8月、「ふれあいの場学生代表訪日研修」に参加。
ふれあいの場との出会い
私は2016年4月から延辺ふれあいの場に関わるようになって以来、様々なイベントに積極的に参加し、延辺大学で留学している留学生とも友達になり、日本文化についていろいろ知ることができました。
ふれあいの場学生代表訪日研修
2017年7月30日、私に信じられないようなことが起こりました。それは何かと言うと日本に行くということでした。日本に行くと言うのは私の長年の夢であり、その夢が突然叶ってしまったのです。日本へ行くと、周りの人々はみんな日本語を話し、みんな笑顔で、怒ってるような人はいなくて、レストランではタバコを吸う人と吸わない人で席が分かれていました。そして日本人の礼儀正しい姿を見て、私は改めてこう思いました。「まさに俺の桃源郷だ・・・」と。
一週間の研修でいろいろな体験ができました。浅草寺、着物試着、茶道講座、池袋防災館、築地市場などへ行き、日本文化をたくさん学びました。浅草寺ではおみくじを引きました。そこでなんと私は大吉を引き当てました。大吉はなかなか引けないらしく、とても珍しいことだと言われているので、とても嬉しかったです。着物と茶道をしながら「一期一会」ということを修得できました。そして、以前から地震を体験して見たいと思っていましたが、私は池袋防災館で東日本大地震と同じ揺れを体験しました。そこでビデオを見て、これは笑えない話だと思いました。もう二度と「地震を体験して見たい」とのふざけた話は言うまいと誓いました。それから築地の場外市場に行きました。そこで同じグループの日本人の先輩に築地でとても有名な卵焼きをご馳走になり、それを食べましたが、とても甘くて私の口に合わず、半分も食べられず捨ててしまいました。それを見た先輩はすごくショックを受けたようでした。宿泊場所にに帰ってそのことを良く考えてみたら、文化の違いというよりも、私のマナーが本当に悪かったと思い直し、すぐに先輩に謝り、仲直りをしました。思いやりがなかったことに気がつき、深く反省しました。この事件を通じて、まさに「一期一会」で二度とそのようなマナーのない行動は避けようと思いました。
大学生交流イベント「てくてくあきたび 秋田散歩」
日本から戻ってから1ヶ月が過ぎた9月、日本で一緒に交流した小川晴名さんを代表に、秋田県の国際教養大学から6人の大学生が「こまちっこ」というチームを組んで延辺に交流に来てくれました。8日間はとても短い期間で1ヶ月ぐらいは滞在してもらいたかったところでしたが、8日間しかなかったことで、逆により密な交流ができたのではないかと思いました。「秋田散歩」というイベントは大成功に終わりました。みんなで協力し合いながら、一つのイベントを作りあげた経験は、かけがえのない思い出になりました。約500人以上の方々が見にきてくださり、特に家族連れで来てくださった方がたくさんいました。中国にいる日本人の留学生も参加し、みんなで前から知っていたかのように、話が大いに盛り上がり、とても楽しかったです。
出会いには、いつか別れがあります。それが分かっていても、今回の出会いがとても美しく、一緒に作ってきた思い出が、あまりにも忘れられない思い出になったので、お別れの時にはとても辛くて、泣きそうになりました。
「日本」から与えられたものは私にとっていつも楽しいことばかりで、何の取り柄もない私にいつも「夢」を与えてくれました。そして希望を持つようにしてくれ、私の人生に大きな影響を与えてくれました。今回さらに、また新しく夢ができました。将来は日本で働きたいという夢です。生活が厳しいということは分かりますが、日本でアルバイトをしてもお客さんに私が中国人だと分からないくらい日本語が上手になりたいと思いました。また、私は日中友好交流のためにまず自分からもっと多くの日本人と友達になり、中国人に対する先入観や偏見を払拭できるように頑張りたいと思います。
2017年10月25日
延辺大学 ロシア語学科3年生
李明光
【原文:日本語】