若者がつくる日中交流──広州ふれあいの場15年の物語

名前
徐愛紅(じょ あいこう) 先生
プロフィール
中山大学外国語学院日本語学科准教授。専門は言語学。2016年より「広州ふれあいの場」の責任者を務める。日本にて修士課程および博士課程を修了。留学時代には、日本人学生や各国の留学生と親しく交流し、ともに学業に励んだ日々を自身の人生の宝だと感じている。その経験から、「広州ふれあいの場」が中日青年交流の貴重なステージとしてあり続けることを願っている。
「広州ふれあいの場」は、2010年の設立以来、15年の歩みを重ねてきました。この交流の場は、1924年に孫文先生が創立した中山大学の構内にあり、キャンパスの中心に立つ銅像は、孫文先生を支援した日本の実業家・梅屋庄吉氏の寄付によって鋳造されたものです。こうした深い歴史的つながりが、中山大学と日本との交流の礎となっています。
「広州ふれあいの場」は、孫文先生が掲げた日中友好の精神を受け継ぎ、学生や日本文化愛好者が集う交流の拠点として活動を続けています。これまでの活動を振り返ると、多くの温かな出会いや感動の瞬間がよみがえります。
トットちゃんの心温まる物語とともに開催された、いわさきちひろの絵画展
300人を超える学生や市民でにぎわった、日中大学生による日本文化祭
別れ際に目じりに浮かんだ、日中大学生たちの涙
ゆったりとした時間の流れを感じさせる名作『東京物語』を上映した、「心連心」日本映画会
落語コンクールに響いた笑い声、浴衣姿の学生たち
投稿イベントで寄せられた、学生たちの創造性あふれる作品の数々
──こうした多彩なイベントの一つひとつが、広州ふれあいの場にとってかけがえのない思い出となりました。
広州ふれあいの場第二回落語大賞なかでも特に光栄に感じたのは、2016年9月に阿南惟茂・前駐中国日本大使をお迎えし、「日中文化交流の歴史と未来」をテーマに特別講演を賜わったことです。昨年、突然の訃報に接し、今もなお信じられない思いです。阿南前大使の温かい笑顔と、親しみやすいお人柄は、私たちの心に深く刻まれています。
阿南惟茂氏と中山大学外国学院教職員一同の記念写真さらに、ふれあいの場で最も人気のある活動の一つが、日中大学生交流事業です。これまでに9回開催され、学生たちは互いにアイデアを出し合い、直接交流することで、同世代ならではの共通点や違いを実感したことと思います。また、この交流事業または学生代表訪日研修で生まれた友情は今も続き、留学や訪問の際に再会する学生も多くいます。


ところが、2020年からのコロナ禍では対面での活動が難しくなり、新たな工夫が求められました。そこで、オンラインでの投稿イベントを企画し、日本の風物詩の考え方を取り入れて、広州の「春の風物詩」「夏の風物詩」投稿コンクールなどを開催しました。さらに、俳句や和歌、四コマ漫画、ショートショート創作コンクールを通じて、学生たちに日本文化に親しみながら創造力を育む試みも行いました。これらの投稿イベントは、コロナ禍で停滞していたふれあいの場に再び活気をもたらしました。現在も「推し大会」「粤談東瀛(トークイベント)」「コウフレラジオ」など、広州ふれあいの場発の新しい企画が次々に生まれています。こうした活動を継続できたのは、国際交流基金のご支援、そして同じ夢を抱いて集まった学生たちの努力のおかげです。
日中大学生交流事業若者こそが、未来の中日友好関係を築く担い手です。中日が隣人としてどのように良い関係を築くか、また国際的な課題をどのように協力して解決していくか──さまざまな交流を通じて、若者たちは思考の幅を広げ、知恵を出し合い、責任感を育んでいくことでしょう。
互いの文化を学び合い、自らの体験をもってそれを伝えていく「架け橋」として、広州ふれあいの場はこれからも使命感を胸に、努力を重ねていきたいと思います。
学生たちが設計したイベントのポスター![JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]](https://xinlianxin.jpf.go.jp/wp-content/themes/original-rwd/img/siteid.png)





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