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日本と中国の若者が未来を共に創る
令和6年度中国「ふれあいの場」大学生交流事業活動報告 京都人になりきろう KYOから世界へ×成都

今期の大学生交流事業では、日本の大学生5グループが3か所のふれあいの場(成都・杭州・アモイ)へ渡航し、各グループで企画したイベントを実施しました。

成都には「KYOから世界へ」が渡航し、「京都人になりきろう」をテーマに、偏つぎや手まり寿司体験など様々な体験イベントを行い、京都の魅力を発信するイベントを開催しました。

目標

日本の古都として知られる京都で学ぶ強みを生かして、
「京都人になりきろう」をコンセプトとし、五感を通して京都や日本文化を体感してもらえるイベントを行う。

活動スケジュール
活動スケジュール
オンライン交流
1回目

日中の食文化をテーマに発表を行いました。日本側は中国でも人気のある日本食を、成都側は四川料理を紹介しました。初めてのオンライン交流会だったため、言葉遣いやオンライン会議システムの操作方法に苦労しました。

2回目

「方言」をテーマに発表をしました。日本側は関西弁、中国側は四川方言と、大学がある場所の方言を紹介しました。 お互い教科書では学習しない面白い言葉を知ることができて、楽しく知識を増やすことができました。

3回目

それぞれが大学で専門としている学問を紹介しました。 日本側は大学での歴史教育、とりわけ史料との向き合い方について紹介しました。成都側は中国における日本語教育の体系について教えてくれました。

4回目

それぞれの大学がある成都と京都について紹介しました。日本側は京都の歴史、寺社、博物館、食、楽しみ、私達の大学がある北山エリアの6つに分けて紹介しました。中国側は主に成都の歴史と文化の2つに分け、歴史では3000年前から三国時代を経て明清時代まで、文化では麻雀や喫茶、川菜、熊猫について紹介してくれました。

イベント準備

机の移動やテントの設営、印刷、物資の調達など各グループに分かれて活動しました。体力勝負の大変な作業もたくさんありましたが、全員で協力して楽しく準備ができました。
学生と主に交流した最初の機会だったので会話も弾み、準備が終わったところから談笑タイム。中には書道体験や扇子作り体験をしている人もいました。木刀がなかなか届かないハプニングには焦りましたが、無事剣道体験も開催できて一安心でした。

イベント本番

イベントでは、7つのブースを設けました。
偏つぎ体験、手まり寿司体験、剣道体験会・演武会、府額体験、扇子絵付け体験、剣玉体験、京都すごろくです。
どのブースにもたくさんの人が参加してくださり、大盛り上がりでした。

手まり寿司体験では、 開始1時間ほどで食材が尽きてしまい、慌てる場面もありました。しかし現地の学生や食堂、地域の方の支えを受けて無事に再開することができ、人とのつながりの大切さを実感しました。
京都すごろくでは、京都の地図をベースにしたオリジナルのすごろくを作成し、楽しんでもらいました。京都案内書も各テーブルに設けて、マスの場所を詳しく知ってもらえるようにもしました。これをきっかけに京都に関する話も広がって、皆で楽しい時間を過ごすことができました。

フィールドワーク

成都市中心部の四川博物院、陳麻婆豆腐、武侯祠博物館を訪問し、四川の歴史や文化について学びました。
四川博物院は先史時代の考古資料から近代の民俗資料まで所蔵されているのですが、あまりに熱中してしまい後漢、三国時代までしかみられなかったので、ぜひ再訪したいです。
麻婆豆腐の生誕地にて数々の四川名菜をいただきました。辛さ一辺倒ではない深みやうまみに心動かされました。

活動を終えて
KYOから世界へ メンバー
  1. 山崎敬幸さん
  2. 高尾悠冬さん
  3. 上武恒介さん
  4. 竹﨑啓貴さん
  5. 渡辺康友さん
今回の経験では多くの良縁に恵まれました。イベントを成功に導くことができたのは、成都側学生の尽力が大きく、皆さんの誠実さに心を打たれました。これからも今回結んだ縁を紡ぎ続けていきたいです。
『「世界」を見れば何もかもが違う、だが通じ合う何かがある。』私が今回の一連の交流事業で得た教訓はこの言葉にまとめることができます。私たちと関わってくれた中国の学生全員が、私たちに1番の刺激を与えてくれました。全ての会話が楽しく、彼らと行う活動全てが楽しかったです。
今回の交流事業で何よりも印象に残ったのは、「心」は同じということです。短い間でしたが、彼らとは確実に繋がれたと確信しています。この交流事業は人と繋がることに希望を与えてくれました。
渡航中は予想通り、不測の事態が相次ぎました。しかし、成都の学生の協力も得ながら、限られた材料や状況をうまく利用することで、イベントを成功に導くことができました。対応策を講じる中で、ひとりで抱え込まず、周りを頼る柔軟性も身についたと感じています。
日本に関して私たち日本人が理解が及んでいないことまで知っていたり、別れた後も積極的に連絡をくれる姿勢は、海外において日本が愛されているのだと感銘を受けると同時に、自分自身の物事を学び取る姿勢に対して一つ見直すきっかけとなりました。
成都の学生と交流していて感じたのは学ぶ意欲の高さです。日本語だけでなく、哲学や他言語など様々な分野への意欲が高く驚かされました。ここで感じ、学んだことを生涯忘れずに生きていきたいです。そして、大切なのは楽しむことだということも学びました。
成都外国語学院 メンバー
  1. 范宇航さん
  2. 何瑞さん
  3. 曾家豪さん
  4. 周子権さん
  5. 陸浩然さん
  6. 魏胜男さん
  7. 欧阳逸飛さん
  8. 吴佳明さん
  9. 陳庭昊天さん
  10. 杨林さん
  11. 劉雨昆さん
  12. 駱婉女さん
  13. 羅亮さん
  14. 胡坤さん
  15. 李昭颖さん
  16. 刘小川さん
  17. 王淑賢さん
  18. 姚毅圣さん
この交流会は視野を広げただけでなく、文化多様性の尊さを再認識させられました。短い交流期間ながら、心に友情と理解の種を蒔いてくれました。
剣道体験は最も活気ある学びの場となりました。姿勢を直す時の片言の中国語や日本語の単語と身振りが、道場に言葉を超えた笑いを生み出したことが印象的でした。スマートフォンの翻訳機能を駆使した解説を通じ、歴史から現代生活まで語り合ううちに、文化の隔たりが自然に溶けていくのを感じました。この経験を通し、文化理解は壮大な物語ではなく、若者同士の等身大の触れ合いと共感こそが世界をつなぐと確信しました。
今回の交流会をきっかけにして、初めて日本人と対話して、友達になりました。おかけで、自分の今までの勉強が無駄ではないと知りました。イベント通して、京都のことはもちろん、日本のこともいろいろ勉強になりました。勉強しながら自分を鍛えながら友達もできて、とても楽しかったです。
日本文化に関するさまざまな興味深いテーマについて話し合い、日中の文化の違いや魅力について深く知ることができました。このような文化のぶつかり合いと融合は、私の視野を広げてくれただけでなく、異文化交流の意義を実感させてくれました。
最終日に日本の皆と別れる時、胸が締め付けられるようでした。この活動は私の一生の宝物です。これからも「心と心をつなぐ」関係を大切にし、再会できる日を心から楽しみにしています。
今回の交流を通して、日本から来た多くの友人と出会うことができ、皆さんの優しさと誠実さに心が温まりました。今後もこのような交流の機会がもっと増えることを願っています。

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