昆明ふれあいの場2016/04/04~04/10
私たち「CAPers(慶應義塾大学5名)」は、中国の雲南省昆明市を訪問し、雲南師範大学の学生とともに、日中交流イベント「東京今昔」を行いました。
東京の「今」と「昔」の姿を紹介したいという思いから、このイベントタイトルをつけ、紙すき、雷おこし、うどん、浴衣・コスプレ、歌舞伎、クイズの6つのブースを設置し、企画ごとに準備を進めてきました。
イベント本番の2日間は800人以上の来場者の方々に来ていただき、大成功を収めることができました。自分たちが想像していた以上に多くの方々に楽しんでいただけたのがとても嬉しかったです。自分たちがこれまで準備してきたものが形になって、達成感を感じました。この企画を共に作った中国のメンバーとは一週間を通して仲良くなり、彼らと無事に本番を迎えられたのが何よりも良かったです。
紙漉きキットを使って、会場で実際に紙漉き体験を行いました。紙漉きの材料にしたのは、テッシュペーパ&トイレットペーパー。これらを細かくちぎって、ペットボトルに入れ、思いっきりふって攪拌します。それをキットに流し込んで成型。好きな色や飾りをつけてオリジナルのハガキを作ってもらいました。
今回の紙すき体験を通じて、日本文化を再発見することができました。日本にいても、普段はなかなか伝統文化にふれる機会はありません。しかし、イベントを通じて中国の方に教える時間があったことで自分自身もやり方を学ぶことができました。
体験してくださった方が真剣に作る姿や出来上がった時の笑顔を見て、こちらも嬉しくなりました。中国の方の協力なくしては絶対に成功できなかったイベントだと思います。メンバーにも体験者にも恵まれた2日間でした。
担当 平山絵理佳
浅草を代表するお菓子「雷おこし」。浅草ブースでは雷門の装飾をし、雷おこしづくり体験を行いました。
雷おこしは唐の時代の中国から伝わったもので、元々中国のお菓子だそうです。東アジアでも似たようなお菓子が見られます。雷おこしは中国と日本をつなげるお菓子だとも言えるのではないでしょうか。
今回、浅草の雷おこしを再現し、【浅草の文化を体験してもらうこと】【共同作業を通して交流を深めること】の2点を目的として企画を行いました。
試作を重ねた結果、誰でも手軽に、少ない材料で出来るよう、こめはぜをチョコレートでコーティングするという方法で「現代風の雷おこし」を参加者の皆さんと作ることにしました。ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、抹茶チョコレートの3種類のチョコレートを使い、さらに、カラフルなトッピングを用意して、カスタマイズも楽しめるようにしました。また、中国では珍しいということだったのでお弁当用のカップを日本から持参し、よりポップなお菓子に仕上がるよう工夫しました。結果、2日目のお昼ごろには400カップ分が売り切れ、大盛況でした!
担当 小野田葵
歌舞伎を通して日本の伝統的な芸能の奥ゆかしさとその深遠さを来場者に体感してもらい、今後日本へ来るきっかけを提供することを趣旨としてこのブースを企画しました。内容としては、私自身が歌舞伎のメイクをして、イベントに来てくださった皆さんと一緒に写真撮影をすることを主なコンテンツとしました。イベント本番には、戦国武将の格好をしたボランティアスタッフの青龍くんも活躍してくれました。
たくさんのお客さんがブースへ足を運んでくれ、大盛りあがりだったと感じます。関心を持ち、いろいろなポーズを注文したりするなどお客さんとのコミュニケーションも交えながら楽しむことができました。日本語学科の学生さんにもたくさん来場していただき、写真撮影後には日本語で「ありがとう」と言ってくださったのが印象的でした。自分自身、中国語の聞き取りなどあまりできないのですが、言語の壁を超えて来場者のみなさと一体になってイベントを盛り上げることができたように思います。
P.S. なぜか、男同士の“壁ドン”が大盛況でした
担当 加納敬一
クイズの形式は、パワーポイントに2択問題を映し出し、自分が正解だと思った方のゾーン(A or B)に動くというものです。1回の問題数を30問で設定し、最も正解数の多かったお客さんには日本から事前に用意したお菓子を景品として配布しました。
日本での準備期間に日本側の学生たちでクイズの問題を考えたのですが、イベント初日にいざクイズを実施してみると私たちの予想とは違って意外と問題が難しかったような意見が見受けられました。日本の地理関係や経済の問題は少し難易度が高めだったようです。そのため、イベント2日目までの間に林文娜ちゃんに問題を変更してもらい、修正を加えて臨みました。
結果としては、中国人の学生さんにも今日本で流行っているアニメや漫画がそのまま受け入れられていることが分かりました。改めて日本のPOPカルチャーの強みを実感するとともに、政治・経済的な側面においても日中間で考える機会を設けることができたら良いなと感じたところでした。
P.S.日本人同様、キティちゃんが猫ではなく人間だということに皆驚いているようでした。
担当 加納敬一
日本で古くから親しまれ且つ体験型にすることができる食品。このコンセプトから導かれたのがうどんでした。手順としては小麦粉と水を混ぜ延ばしてから切って茹でるという単純なものですが、ゆで時間や生地のやわらかさなど成功には様々な工夫が必要でした。
うどん班のカウンターパート全員が責任を持って準備から片付けまでどんな時も笑顔で取り組んでくれたおかげで、多くの来場者にコシのある最高の日本食文化を伝えることができました。
担当 小林沙衣
浴衣・コスプレはアンケート結果でもわかるように一番人気のブースでした。日本から持ってきた衣装をただ着るだけでなく、その記念としてチェキで写真を撮ることもしました。
その場で印刷され持って帰ることができることからたくさんの方々に楽しんでいただけたと思います。浴衣のようなものは中国にはないらしく、常に人が並んで待っている状態でした。コスプレも多くの人が着ていて、中でも日本の女子高生の制服がとても人気でした。
担当 川西麻友
昆明ふれあいの場開設3周年記念式典
今回は「昆明ふれあいの場開設3周年記念式典」に私たちも参加させていただきました。雲南師範大学の学生がさまざまなパフォーマンスを行う中、私たちもカウンターパートメンバーと、日本で人気のアイドルグループAKB48の「フォーチュンクッキー」、SMAPの「世界に一つだけの花」の2曲を披露しました。
来賓の方々がいらっしゃる前で披露するのはとても緊張しましたが、いい思い出になりました。そしてこの重要な式典に参加できたこと、このふれあいの場でイベントが行えたことに感謝しています。
- ・中国の制服はジャージなので日本の女子高生の制服が着られて嬉しかった。
- ・日本の伝統的な浴衣を着ることができてとても楽しかった。
- ・チェキで撮ってくれてそのまま持って帰れたので思い出として残るのが嬉しかった。
- ・中国でも親しみのある麺づくりを、日本の文化としてできて楽しかった。
- ・調味料(めんつゆ)が美味しかった。
- ・日本の文化を知ることが出来てよかった。
- ・紙は普段身近なものだけど、作ったことがなかったので楽しかった。
- ・色や模様を付けられたのが良かった。
- ・紙漉きの振る作業が楽しかった。
- ・日本の歌舞伎、武将と一緒に写真を撮ることができて楽しかった。
- ・日本の文化に興味を持った。
- ・クイズでは日本について知らないことが多かったので、もっと勉強したいと思った。
- ・日本のお菓子を作ったのは初めてだったので楽しかった。
- ・つくるのが簡単だったので、家でもやりたいと思った。
- ・日本伝統芸能である歌舞伎見て、日本の文化に触れられた感じがした。
今回の本番の成功の裏には、綿密な準備があったからだと思っています。日本からのメンバーは昨年の秋から準備・リハーサルを進めてきました。中国にいるメンバーとは渡航前からSNSで連絡を取り合い、各ブースで必要なものや装飾に使用するものの調達を行いました。会場のコンセントの位置などの写真を送ってもらうなど細かいことも聞きブースの計画をしたこともよかったと思います。事前から連絡を取り合ったことは、信頼関係の構築にもつながり渡航してからの準備も和気藹々とした雰囲気の中進めることができたと思います。
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日本リーダー 平山 絵里佳
今回のイベントを通じて、わたしは中国の新たな一面を知ることが出来ただけでなく、日本文化を再発見することも出来ました。ニュースで見ていた中国は、反日感情を持っている冷徹なイメージでした。しかし、日本人よりもアニメや漫画に精通し、それを話してくれる楽しそうな顔、イベントに来てくださった方の笑顔を見る度に親日な中国の方の存在を実感しました。また、カウンターパートやボランティアのみんなの協力や優しさがなければ今回のイベントの成功はなかったと思います。中国のみんなの温かさに支えられました。優しさに溢れる中国を知ることが出来、良かったです。
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小野田葵
イベントでたくさんの人と交流しましたが、1人1人が親切に、温かく接してくれて嬉しかったです。現地に行って中国のイメージが変わりました!その人のことを好きになるとその国のことが好きになるのだなと実感しています。素敵な経験をさせて頂いたことに心から感謝致します。
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小林沙衣
昆明で私は本当に多くの人に出会いました。その1つ1つが日本と中国の架け橋です。どんな時も私たちを支えてくれたカウンターパートメンバーに心からの感謝をこめて。最高の1週間をありがとうございました。
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加納敬一
準備を通して昆明の皆さんとかけがえのない思い出を作ることができました。国が違えどお互いを知り、尊重することが最も大切なことだと感じました。
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川西麻友
私は今回が初めての中国渡航だったので実際にはどういう場所なのか不思議な気持ちがありました。しかし昆明の気候、緑の豊かさ、またそこで出会った大学の仲間を通じて中国が大好きになりました。これからも日中交流を微力でも自分なりにできたらと思います。
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中国リーダー 陳志燕
私は日本語の勉強を始めてからもう3年目になりますが、日本人と普段から交流する機会はとても少ないです。去年日本を訪れてから、日本のことがもっと好きになりました。そして、もっと日本のことを知りたくて今回のイベントに参加しました。今回、リーダーを務めたことは、とてもいい勉強になりました。1週間はとても短かったですが、一生の思い出になりました。皆さんと一緒に会場を飾り付けて、買い出しをして、日本のメンバーも中国に興味を持ってくれて、とても優しくて本当に感動しました。皆さんのお陰でイベントは順調に進みました。本当にありがとうございました。このメンバーでこのようなイベントを行えたことは、人生の宝物だと思います。
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陳炫辰
皆さんのお陰で本当に嬉しかったです。このイベントを通じていろんな人と友達になり、勉強になりました。これからも日本語を一生懸命勉強します!
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林文娜
みんなのお陰で今回のイベントが円満に行われて良かったです。日本のメンバーと過ごしたのはたったの1週間でしたが一生の宝物になりました
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張鶴耀
今回のイベントを通して皆さんとお会いできて本当に嬉しかったです。日本のことがもっと印象深くなりました。本当にありがとうございます!
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張芮
ふれあいの場のイベントに参加するのは今回が3度目。1年生からずっとこのイベントに参加していますが、毎年たくさんのお客さんが来ます。日本からの学生もみんな親切にしてくれて嬉しかったです。ありがとうございます。
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肖陽
イベントで最も重要なのがチームワークだと思いました。そして日本の学生だけでなく中国の学生も今回、多くのことを学びました。この1週間とても楽しかったです。みんな頑張っている姿に感動しました。
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董艶
ボランティア活動に対して任されたことはきちんとやり遂げなければいけないし、小さいことにも目を配ることが大切だと思いました。今回の活動で多くのことを学びましたが、とても楽しかったです。これからも一生懸命日本語を頑張ります。
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陸暁丹
今回にイベントによって日本人の友達がたくさんできて本当に嬉しかったです。イベントでみんなと一緒に笑ったりしていたことは一生の思い出になるでしょう。本当にありがとうございました。
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倪清揚
この1週間本当に楽しい時間を過ごしました。みなさんに感謝しています。
イベント本番は2日間にわたって行われました。両日とも多くの来場者が訪れ、忙しい2日間となりました。
1日目は14時開始だったのですが、その前からすでに入り口のところで並んでいるお客さんがいて、終わり時刻まで、終始人が流れていました。どのブースも多くの人でにぎわい、みなさんとても楽しそうにしていました。
1日目の終わりには反省会を全体と各ブースで行い、2日目に備えて1日目より準備万端にして臨みました。
2日目は初日よりたくさんの方がきて、とても忙しかったです。また1日目も2日目も来てくださった方々も多く、連絡先を交換するなど多くの中国の方と仲良くなりました。
2日目が終わる頃にはメンバーもボランティアの方々もあまりの人の多さに少し疲れていましたが、みなさんとても達成感に溢れた顔をしていました。
片付けのあとホテルで行われた打ち上げ兼交流会では、皆で美味しい食事をしながら話が弾みました。食事後はカラオケで中国や日本で流行っている歌を歌いあったり、踊ったりとても楽しい時間を過ごしました。中国の学生との親睦がさらに深くなったと感じました。
イベントのほかにも、雲南師範大学のみんなと様々な交流を行いました。一緒にテーブルを囲んでご飯を食べたり、円通寺や民族村を散策しながら、日本や中国のことを教えあったり。お互いの文化に触れ、友情を深めました。
1日目
到着2日目
キャンパス見学
打合せ
日本語コーナー3日目
円通寺・民族村
散策4日目
リハーサル
会場設営5日目
記念式典
イベント1日目6日目
イベント2日目
交流会7日目
帰国