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JAPAN FOUNDATION 国際交流基金[心連心]

日本と中国の若者が未来を共に創る
第二回日中学生フォーラム

第二回 日中学生フォーラム F活地0−無✕湖南大学 2018.10.19〜20.22 長沙ふれあいの場大学生交流事業

 「第二回日中学生フォーラム」は第一回同様、ディベート・ビジネスモデル発表会・ミニディスカッションの3つのテーマに分けた日中学生交流でした。共通言語は日本語でしたが、ディベートやビジネスモデルなど高度な日本語が要求される場でも自分の言いたいことをしっかり言える中国人学生に非常に感動し、刺激を受けました。
 日本人留学生7人で構成される私たちのチームは初の顔合わせから交流会までの1ヶ月間で事前学習や、各自担当を割り振り中国人学生と日程調整などのやりとりも頻繁に行いました。中国人学生とのやりとりは微信上のチャットでしか行なってい

なかったため、噛み合わないことがありお互い苦労しました。
 交流会はお互い顔を知らない状態から始まったため微信上では会話したことある学生たちと自己紹介をし合うなど少し気まずいけど面白いスタートでした。フィールドワーク、ディベート、ビジネスモデル、ミニディスカッションはどれも非常に楽しく充実していました。
 本当に濃い充実した4日間はすぐにすぎてしまいました。私たち学生は皆この有意義な交流事業に参加できたことをありがたく、非常に意味のあるものだったなと感じています。ありがとうございました。

スケジュール

ディベート

独身税に対する賛否
賛成派と反対派に分かれ、午前の準備時間に資料等を調べ立論を作っていった。結果としては賛成派が、より根拠のある資料の提示と弁論術で勝利するに至った。
テーマである「独身税に対する賛否」は非常に反対派にとって有利なテーマである。なぜなら今世界で独身税を採用している国及び自治体は無く、過去に採用した場所でもことごとく失敗しており、「現実的な政策ではない」というのが一般の常識であるからである。その意味ではこのディベートのテーマ自体が現実的ではなく(一般に議論されることはあまりない)、話し合う意義を感じないという意見もあった。テーマ決めの際に聞いた感じの面白さだけで決めてしまったような雰囲気があり、テーマ決めはただ「面白い」ということだけでなく、議論が建設的に進むかどうか、そしてそれを論じることの意義は何か、ということまで考え慎重に行うべきであった。
オリンピック開催に
対する賛否
両チーム共膨大な資料を綿密に調べ上げ、拮抗した。だが、本来「オリンピック」という普遍のものに関してのテーマであったはずなのに、両チームとも「2020年東京オリンピックの是非について」の話題に終始偏った(北京オリンピックの話題はほとんど出ず)。そのため日本人メンバーが中心となり、中国人メンバーが立論に深く関われなかったようであった。

ディベートというもの自体がほとんどの学生にとって初めての経験であり、霧の中を進むような感覚であった。1つのことを徹底的に調べ、自己完結をするのではなく調べたことを元手に相手と議論を戦わせるという体験は非常に頭を使い、仲間との円滑なコミュニケーションも重要で、とても濃い一日であった。終わった後は自分たちの準備の甘さと、「もっとうまく話せなかったのか」という反省と後悔でプレッシャーを感じているようだった。いい意味で大きなショックがあり、非常にいい経験となったと思う。
 問題点としては、事前の準備がどの班も思うように進んでいなかったこと、リハーサルがなくぶっつけ本番だったことだと考える。事前の準備に関しては、お互いのことをよく知らず言葉の壁もある中で、方向性程度のことは決められても具体的な中身までは決められなかったように思う。あらかじめフォーマットなどを用意して「何を話すべきか」を具体的に提示するなどの工夫が必要であった。また、リハーサルがなかったことによって議論の進行が思わぬ方向に進んだ時に対処できず、考えたことをうまく伝えられなかったことが多かったように思う。議論の進み方、どんな質問が飛んでくるかなどの大枠はあらかじめ決めてしまい、リハーサルをすることでディベートが一個の「ショー」としても面白くなるし、議論としてもより実のあるものになるのではないかと思った。

ビジネスモデル

臭豆腐を日本で売るビジネスモデル
長沙名物であり有名な臭豆腐を、若者をターゲットとして日本で売り出す。新宿や渋谷など若者の多い町で店舗を出す他、インターネットでも販売する。
長沙に日本人を呼び込みたい!!
長沙の唐辛子をふんだんに使う独特な料理(臭豆腐、ザリガニが有名)、お茶などのグルメをアピールする。既存の観光施設を活用してSNSにおける写真映えを狙う。また、長沙には54の少数民族がいることを活かし、長沙版「リトルワールド」と題したテーマパークの建設を提案する。
長沙に日本人を惹きつけるビジネスモデルとは?
日本人向けにパッケージツアーを組み、長沙の美食、張家界の自然、鳳凰の伝統などをアピールする。また、長沙を流れる湘江を利用した納涼船の上で花火や小吃を楽しむ。
長沙に日本人観光客を引きつけるビジネスモデル
短期目標としてタレントの山崎賢人を長沙に招き、日本での長沙の知名度を高める。山崎賢人のファンの訪中が見込めるほか、彼らがSNSなどで長沙を紹介することでさらなる観光客の増大が見込める。また、長期目標として网红街を建設し持続的な活性化を図る。
長沙へ旅行へ来る日本人を
引き付けるビジネスモデル
ディベートとは違うグループを新しく作り、自分たちのグループならではのオリジナルなビジネスモデルを考え発表しました。
長沙に対する考えや印象はどのグループも似ていたが、強みと考えて発表したビジネスモデルはどれも全く違い、非常に興味深かったです。

「日中の恋愛観の違い」「二次元は私たちの生活にどのような影響を与えているか」など与えられたテーマを議論した後、「普段何をしているか」、「中国と日本はどんなところが違うか」様々な議論も行いました。中国人学生が日々どのようなことをし、どのようなことを考えているかを知る機会は滅多になく、面白かったです。

各グループで議論した後、グループ代表の人が自分たちがどのような議論をしどのような結論に至ったかを発表し合うため、他の交流できなかった人たちの考えも聞けました。
ディスカッションをした後、一緒に学校の食堂で昼食を食べ、カフェに行きもっとフランクな会話を楽しみました。




長沙の魅力を肌で感じ、ビジネスモデルのアイデア探しや、中国人学生と更に仲を深めるために長沙を案内してもらいました。岳麓書院や、毛沢東像など様々な建築物はもちろん、発展した街並みはとても綺麗でした。そして何と言っても長沙では何を食べても美味しかったです、臭豆腐も初めは臭いということだけで避けていましたが、食べてみると美味しすぎて感動しました。
F活
北京F活は、ふれあいの場を活性化するために、
北京の大学に進学・留学する大学生を中心に結成されたチームです。
北京大学交換留学
塩谷隆太

以前にも日中交流プログラムに参加したことがありましたが、この度参加させていただいたF活日中学生フォーラムは今までにない貴重な経験でした。中国人学生と冗談を言い合ったり、深い話やディベート、ビジネスモデルを一緒に行ったことは自分に大きな影響を与えてくれました。普段中国人学生から直接意見や考えを聞くことができないので、非常に印象に残りました。とても有意義で貴重な体験をありがとうございました。

北京大学交換留学
宮崎結希

日中関係の理解を深めるため参加したが、実際ディスカッションやビジネスモデルなどを通して、言語の壁というものは確かにあっても、あまり国によっての違いなどはなく、同じ年頃の大学生だなって感じられたことは大きな収穫です。これはやはりグローバル化やインターネット化の時代であり、過去とは違う環境と言えます。その中であまり日本と中国という国にとらわれず、一人の同じ人間として対話することが結果的に日中関係をよくするものだと再確認しました。この活動に参加できてとても有意義で楽しかったです!ありがとうございました!

北京大学交換留学
高橋稔

湖南大学で過ごした日々はすごく印象的であり刺激的な経験になりました。私はこのような大勢の前で自分たちの意見を発表し合うイベントに参加するのは初めてでしたが、実際にやってみると同じグループの仲間がとても心強くて助かりました。さまざまな発想に感心しつつも、僕は自分の能力をより一層向上させる必要があると感じました。今後は今回の活動を通じて得た経験値を原動力としていきたいです。

北京大学交換留学
寺崎航

日本人とすらあまりしたことのないディベートやビジネスモデル考案を中国の学生と行うという経験は非常に有意義であり、今後の留学生活にも活かせるのではないかと感じました。特に湖南大学の学生の日本に対する熱意、好奇心には非常に感銘を受け、見習いたいと心から感じました。この機会を今回だけにとどめず、将来なんらかの形で再度交流ができたら、と思います。

北京大学交換留学
松田美代レアンヌ

湖南大学の学生の皆さんは日本語の能力がとても高くて感動しました。外国語でビジネスモデルを考えたりディベートをしたりすることは並大抵ではないと思います。同じく外国語を勉強中の身として、すごく刺激を受けました!また、長沙のグルメを案内してくれたり、一緒に街をぶらぶらしたりしてとても楽しかったです。準備期間・長沙での4日間を通して、異文化コミュニケーションの難しさと楽しさを知ることができました。ありがとうございました!

清華大学交換留学
原田千尋

今回の活動に参加し、北京での留学生活では知ることができなかった中国を新たに発見することができました。また、日本語で一生懸命交流しようとする中国人学生の姿に心を打たれました。活動の中で数々の困難もありましたが、それも含め自分の成長に繋がりました。これからも、さまざまな形で大好きな中国に関わり続けられたら、と思います。

北京大学交換留学
林 環

今回のF活を通して素敵な経験を多く得られたと思います。中国というとやはり北京や上海に行きがちであり、長沙のようないわゆる「二线城市」には普段なかなか訪れる機会がありませんでした。しかし今回初めて実際に足を運んでみて、遺跡だけでなく、町も想像以上に賑わっており、歴史と現代が入り交ざる都市としてとても魅力的に感じられました。湖南大学の学生たちと交流できたことも本当に貴重な機会でありました。連絡は全てWeChatのみで行われていたので、意思疎通がうまくいかなかったり、特にビジネスモデル発表はイベント当日にチームが結成されたために役割分担や準備が順調に進まなかったりすることも多々ありましたが、結果としてディベートとビジネスモデル両チームとも一位を取ることができ、日中両側でうまく助け合い、協力し合えた結果だと思います。わずか四日間でしたが、現地の多くの方と交流することができ、そして現地の特産品を味わったり、遺跡に訪れたりと、非常に新鮮で濃い時間でした。お世話になった方々ありがとうございました。

湖南大学
杨昊莹

今でも、時々あの2日のことを思い浮かびます。日本語があまり良くないので、最初は不安でした。しかし、みんなはとても優しくて、特にディベートの準備のとき、真面目に私のあまり良くない意見を聞いてくれて、ほんとうに感動しました。皆さんと話して、色んなことを知って、ほんとうにいい勉強になりました。この週末は多分人生で一番有意義な週末です。ありがとう〜皆さんと出会ってほんとうによかった。

俞楚洋

今回の交流会に参加できたのは、本当に嬉しかったことです!みんなと一緒にアニメとか中国の印象とか恋愛観とかいろいろ相談した、視野が広がって、気持ちもすごくよかったです!日本語科の二年生になったばかりですから、日本語はあまりよくないし、普段は話すチャンスが少ないし、ちょっと悩みます。でも、今回の交流会を通じて、自分は日本語がもっと話せ、日本人の友達もできたのです。本当によかったと思います!感謝しています!

朱延

僕は日本語専門ではないのにこんな興味深い日本語交流のイベントを参加させていただいて、とても嬉しかったです。日本からの留学生たちと日本語学科の学生たちとチャットしたり、一緒にPPTを作ったりするのはとても楽しかったです。またこの様なイベントを期待しております!

肖軼群

今回のイベントで初めて日本語でディベートをして、とても楽しかったです。自分の後輩たちと交流する機会でありながら、日本人学生の皆さんともいろいろ話しができて、非常に有意義でした。もし機会があれば、より多くの形式で交流活動を展開してほしいです!

周文穎

日本語でのディベートを見るのが初めてでしたが、大変勉強になりました。「単身税の徴収」と「オリンピックの開催」のテーマも面白くて、とても考えさせられた内容でした。現場で見るだけで楽しかったです!
また、ビジネスモデルの部分では、外国人をどのように長沙に引きつけるかについて、中日両国の学生さん達が協力して発表するという形が異文化交流の良い機会になったことを感じられました。もし機会があれば、ぜひ参加してみたいと思っています!

王维宇

とても用意義な活動でした。日本人の大学生との振り合いが初めてでしたが、現代日本人大学生の発想をいろいろ勉強しました。先日は本当に楽しかったです。

王姝蕴

この留学生交流会は最高だと思います。今年の夏休みから準備した2ヶ月中、留学生たちといろいろ話しました。そして、ビジネスモデルに参考した、いろいろなことを学びました。月曜日の授業も有意義でした。あの三日間は、本当に嬉しかったです。もしも、来年は留学生交流会があったら、きっともう一度参加したいと思います!

王梓昂

皆さんと一緒に過ごした時間は楽しかったです。交流会に参加して本当に良かったと思います。留学生たちと話し合ううちに日本への認識が深くなって、いい勉強になりました。

交流会

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