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人連人~未来に繋がるふれあい~

2015.09.15~09.21
成都ふれあいの場大学生交流事業

私たちふれあい隊×西南民族大学

人連人~未来に繋がるふれあい~

成都に滞在した7日間の様子

私たち「私たちふれあい隊(5名)」は、2015年9月15日~21日の7日間、中国四川省成都市へ渡航し、西南民族大学の学生とともに、日中交流イベント「人連人~未来に繋がるふれあい~」を開催しました。イベントでは、「心・技・体」という人間の基礎要素に根ざしたふれあいを行うことで人と人を繋げ日中両国の学生同士が仲良くなることを目的に、スポーツ企画(相撲・スイカ割り)、料理企画(にくじゃが・お好み焼き)、ファッション企画(着付体験・ファッションショー)や折り紙体験等を盛り込んだブースを設置。西南民族大学をはじめ、近隣の大学や日本人留学生、一般客など、おおよそ300名の来場者で賑わい円満に幕を閉じることができました。

9/15日 到着、9/16日 アイスブレイク・成都ふれあいの場訪問・錦里見学・キャンパス見学、9/17日 西南民族大学日本学科の授業参加、9/18日 イベントリハーサル・会場設営・買出し・装飾品作り、9/19日 交流会・イベント本番「人連人~未来に繋がるふれあい~」、9/20日 フィールドワーク(成都ぱんだ繁育研究基地)、9/21日 帰国

Event Report

相撲体験

日本の文化を、スポーツを通じて体験してもらおうと考えたときに、一番初めに思いついたのが日本の国技でもある「相撲」です。準備する段階で土俵の準備が非常に大変でした。初めは本格的なものを作る予定だったが、現場の状況からやはりマットでの代用が現実的かつ効率的でした。
正直一人で彼らに立ち向かう事はかなり大変だったものの、対戦後に一緒に笑顔で記念撮影をしたときになんだか感動で目尻が少し潤っていました。
今回の相撲体験をするための準備や運営を通じて中国人と日本人がいかにして接するべきかを学び、そして同じ人間であり喜怒哀楽がある事を実感することができました。相撲という日本文化を通じてなんだか両国の人々が近づいたと感じました。

良かった点

  • 相撲力士のコスチュームが意外にも多くの来場者に受け、沢山写真を撮ることができた。
  • 男性のみならず女性も含め多くの来場者に相撲コスチュームを着て相撲体験をしてもらった。

反省点

  • 相撲のコスチュームを着て、慣らし程度にプレーしようと考えていたが、対戦相手は全員本気で取り掛かってきて大変だった。

たたいてかぶってじゃんけんぽんゲーム

スポーツイベントの中で、より多くに人に、より気軽に来場者の方々に楽しんでもらうコンテンツとして私たちが企画したのが、この”たたいてかぶってじゃんけんぽん”でした。この企画の中では、20〜30分間、私と中国側の学生2人で合わせて3人それぞれが来場者の相手をするという形をとって、勝負のあとには持ってきた日本のお菓子を体験してくれた来場者にプレゼントとして渡すようにしました。言葉が通じなくとも、スポーツというある種の共通言語を通じて、日中の交流を深めようというのがここでのコンセプトでした。
日本人に会ったのが初めてだという来場者も何人かいて、彼らと交流できたことはお互いに大きな経験となったと思います。イベント準備期間に、練習として中国側の学生たちと競技を行ったのも、楽しい思い出となりました。

良かった点

  • 想像以上に盛り上がってくれ、一度じゃんけんが行われるたびに大きな歓声が沸き起こっていた。
  • 中国にも似たような遊びがあり、競技自体はスムーズに行うことができた。

反省点

  • 開会式の前から勝手に準備していた用具を使って遊んでしまう来場者が多くおり、こちらの準備不足もあって、その点をうまく回せなかった。

スイカ割り体験

会場の笑顔を一番獲得した企画でした。老若男女が一同に会して木製の棒を振り回し、スイカを目がけて振り下ろしていました。もともと日本で伝統的に行われているスイカ割りを中国の人たちにも知ってもらおうという事で始めた企画でしたが、既に知っていた人が多くいたこともあり非常にスムーズに運営が進みました。そして非常に盛り上がり、スイカも会場にいる参加者たちに振る舞いみんなで楽しくいただく事ができました。
正直準備や運営はそこまで大変な企画ではありませんでしたが、中国の実情を深く理解する事ができました。例えば、準備をする際にスイカを割る棒をどうしようかとなった際に、「棒なんて探せば街中にいくらでもあるよ」という発言に驚くばかりの日本人でしたが、実際キャンパス内で改装中のカフェにて無料で調達することができました。それに布テープを張り、先をタオルで覆い棒を作りました。そんな小さな出来事かもしれませんが、中国人の暖かさや発想の奇抜さを体験させられました。

料理企画

この企画では、「和食で中国人の心を掴む」というテーマの下、お袋の味とされる代表的な家庭料理である〈肉じゃが〉と、みんなで楽しめる代表的な鉄板料理である〈お好み焼き〉を披露しました。肉じゃがは約150食、お好み焼きは約50食用意しました。学生から社会人まで幅広い年代の方に日本料理を楽しんでもらうことができました。
実施までに複数の困難がありましたが、数多くの来場者に日本料理を楽しんでもらい、大きな盛り上がりとなりました。

良かった点

  • 肉じゃがは中国でも中々食べる機会がなく、来場者は美味しい美味しいと食べてくれた。
  • 料理ブースの行列を解消するため、料理を繰り上げて料理を提供することにした。臨機応変に行動できてよかった。

反省点

  • 料理をお皿に盛り付けてから配る予定だったが、料理を台上に並べた途端に我先にと会場を二分するほどの行列ができてしまった。初めから配膳して配るようなスタイルにしておけば混乱をきたさなかった。
  • もっと事前にカウンターパートと打ち合わせをし、過程を確認しておけばよかった。

着付け体験

受付の位置から着付け場所、記念撮影場所、返却までの導線をいかにスムーズに行えるかを考えました。来場者には受付で予約シートに記入してもらい、着付け完了+30分後に返却という流れを設けました。受付に2名、着付け担当4名を配置し、カウンターパートにはあらかじめ着付け手順を教えました。とても覚えるのに早く驚きました。当日は開会式が終わると瞬く間に受付前に長蛇の列ができました。着付けしている間は中国語、日本語での交流が進み、とても実のある時間とブースになりました。

良かった点

  • 開会式直後から長蛇の列ができるほど人気のあるブースだった。
  • 受付に予約シートを設け、来場者に記入してもらうことで大きな混乱がなかった。
  • カウンターパートはもちろん、現地で働く日本人の先生方も協力してくれた。

反省点

  • 写真撮影に夢中になってしまった来場者への声かけがうまくできなかった。
  • 浴衣の色や柄にこだわる来場者が多く、流れが滞ってしまった。うまく誘導すべきだった。

ファッションショー

ファッションショーは、「クイズで楽しもう!日中ファッションショー」というテーマの下、日中両国の衣装を身にまとった学生がランウェイを歩くと同時に、その衣装や民族に関わるクイズをイベント来場者に出題することで、双方向型のイベントを目指しました。ファッションショー全体を日本の行事や中国の民族に関する10個の小さなテーマに分け、それぞれ衣装や音楽を替え、そのテーマに即したクイズを出題しました。
「日本の浴衣を着られて嬉しいです」、「日本の浴衣ってきれいだね」そう言ってくれる学生の笑顔や楽しそうな表情を見ることができて、改めて今回のイベントを企画して良かったなと感じました。

良かった点

  • 単にランウェイを歩くだけではなく、衣装にまつわるクイズを出題できた。また、出題クイズについてカウンターパートと一緒に考えることができた。
  • クイズは、司会者が日本語・中国語で読み上げるほか、会場前にパワーポイントで中国語表記を映して行ったのでわかりやすかった。
  • クイズの正解者には日本から持参したお菓子を景品としてプレゼントし、とても喜ばれた。

反省点

  • ショーを行うことになり、会場全体にファッションショーの時刻などを伝えることが難しかった。
  • お昼の時間と重なってしまい多くの来場者が会場外に出て行ってしまったため、想定していた人数より小規模でのファッションショーとなった。
  • カウンターパートともっと密に連絡をとっておくべきだった。リハーサルする時間がとれなかった。

剣玉・折り鶴

「未来の日中友好」へ羽ばたくという想いを込め、来場者に日本文化である折り鶴を教え、中国人と日本人が面と向き合って交流することのできる場となりました。当初は折り鶴の折り方を教えるという場でしたが、日本人がいるため興味を持って参加してくれる人が多く、人で溢れかえるほどでした。一つの輪がさらに大きな輪となって広がっていくことを最も如実に表したブースとなりました。

良かった点

  • 四川大学留学中の日本人留学生が当日運営スタッフに加わってくれ、折り紙ブースを担当してくれた。
  • 折り紙スペースには、折り紙指導にあたる日本人が多かったので、その人だかりから更に多くの人を集め、常に談話でにぎわうスペースとなった。

反省点

  • 人手が足りず、ふれあい隊のメンバーが折り紙ブースに入れず、折り紙を通して日本文化を紹介すること、中国人学生と触れ合うことができなかった。
  • 人員配置について事前にカウンターパートとしっかり話し合っておくべきだった。

メッセージカード

この企画では、来場者にイベントについての感想や、それぞれの日中に対する想いなどを小さなメッセージカードに自由に書いてもらうというものです。メッセメッージカードは約90枚用意しており、そのカードを貼り合わせることで大きな”中日友好”という文字が浮かび上がるように計画しました。この大きなメッセージカードは、最後の集合写真撮影の際に披露したあと、成都ふれあいの場にて保管していただくことになりました。彼らの正直な想いを受け取り、また残すことができて、光栄に思います。

来場者の声

  • 参加了这次活动,让我看到了许多日本文化
    (日本文化を沢山知ることができました)

  • 希望中日两国一直友好
    (日中両国がずっと仲良しでありますように)

  • 近距离亲身与日本学生交流很有趣
    (身近に日本人学生と触れ合えて楽しかった)

  • 日本的料理很好吃!
    (日本料理とても美味しかった!)

  • 更加喜欢日本了
    (日本がもっと好きになった)

  • 日语很好听,好想学
    (日本語は心地いい 勉強したいな)

  • 超喜欢日本文化!
    (日本文化が超好き!)

  • 希望有更多日本朋友!
    (日本人の友人が沢山欲しい!)

  • 玩得开心,交流也很多
    (交流もたくさんできて楽しかった)

  • 好得很♡
    (とっても良かった♡)

日本への印象や関心に影響がありましたか? 非常にあった39%/あった52%/あまりなかった6%/なかった4%

イベントを終えて

私たちふれあい隊
  • 慶應義塾大学4年 張 瀟

    「本当に中国を自分自身の目で見て見たい」という思いで参加した今回の活動。事前準備や会場設営と大変なことは多かったものの、やはり一番嬉しかったのは参加者たちの笑顔であり、カウンターパートたちが空港で見送りをしてくたときに流した涙でした。
    真の日中交流を垣間見ることができたと思うので、今後も引き続き自分なりに貢献していきたいです。

  • お茶の水女子大学3年 渡部ひとみ

    私にとって成都ふれあいの場は、ゴールでありスタートです。日中学生交流団体freebirdで培った経験を生かし「ゴール」として成都でイベントを行いました。しかし、今回改めて自分自身が日中の文化の差異を肌で感じ、交流の楽しさと難しさを実感しました。私にとってこれは「スタート」です!今回の経験を糧に、今後も日中友好のために頑張ります!

  • 立教大学4年 棚橋祐介

    今回、ふれあいの場で得た経験は、私自身の大きな糧となりました。そして、現地でしか得られない交流の難しさや楽しさがあり、数多くの笑顔と〈ふれあう〉ことができました。この場限りの活動にするのではなく、今後も継続していきたいと思います!

  • 東洋大学4年 谷田部友理

    文化の違いや仲間との価値観の違いを感じ、考えさせられた貴重な経験となりました。また、大切な仲間ができたことがなによりも誇りです。
    これからもこの経験を活かし、様々なことに挑戦し成長したいと思います。ありがとうございました。

  • 一橋大学2年 藤田健太郎

    今回の日中交流イベントは、私にとって初めての、そして最も思い出に残ったものとはりました。同年代の中国の学生と交流し語り合った経験を生かし、これからも日中友好に向けて活動していきたいです。

西南民族大学
  • カウンターパートリーダー西南民族大学3年 崔 杰

    今回の活動を通して、とにかく本当に楽しかったです。今でも、日本側の「私たちふれあい隊」の皆さんのことをよく思い出します。
    これからもこのようなイベントを通して、中国と日本の交流を促し、中日友好を深めたらいいなと思っています。今後も引き続き頑張っていきたいです。

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