イベントレポート
[レポート]済南ふれあいの場:「少子高齢化及び日本社会のチャンスと挑戦」講座開催
2021年11月6日(土)
11月6日午前、済南ふれあい場は騰訊会議を利用し、オンラインで「少子高齢化と日本社会のチャンスと挑戦」という講座を開催した。上海交通大学の魏海波兼任教授がスピーカーを務めた。日本語学部長、済南ふれあい場の主任の李光貞教授、済南ふれあい場の副主任の孫守峰準教授、日本語学科の日本人教師の石田曜博士も今回の活動に参加した。日本語専攻の教員と学生の60人近くが参加した。
講座の冒頭、孫守峰準教授はまず魏海波教授について紹介し、熱烈に歓迎した。講座開始後、魏教授は少子高齢化が日本社会にもたらすチャンスと挑戦を様々な方面から詳しく紹介した。彼はまず日本の高齢化の現状から生産年齢人口、労働年齢人口、要介護の高齢者人口と少子高齢化の四つの面から日本の「2025年問題」を説明した。続いて、魏教授は日本の少子高齢化がもたらした新たなチャンスを紹介し、教育サービスと医療介護事業の発展と衰退など四つの方面から日本のサービス業の変化を論じた。彼は、日本の伝統的な経済モデルが重要な変化を遂げ、サービス化はすでに日本経済の主流となり、養老サービス業、労働者派遣業、児童福祉業、ソフトウェア業などの産業は急速な成長の勢いを見せていると指摘した。魏教授は彼が翻訳した『AI時代能力修練』や『盛衰』などの作品を紹介した。その後、魏教授は高水準の教育機関、種類が豊富な教育機関、内容が充実している奨学金制度、豊富な文化体験及び留学生の満足度の高さという5つの面から日本に留学する理由を全面的に述べた。また、彼は講義、入学試験、授業料、指導者など大学院の修士号を取るための科学的な方法についても詳しく説明した。大学院の入学条件も魏教授が説明したポイントだった。日本語専攻の学生に適した学科について、経営学、社会学、教育学、法学の専門を重点的に説明した。続いて、魏教授は慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学など日本の名門校を紹介した。
交流の時間、学生たちは活発に質問し、魏教授は親切に答えた。中国が高齢化問題を解決するために、日本のどのような経験を参考にすることができるかという質問に対して、教授は中国政府は日本の経験を積極的に学んでいる、例を挙げると、中国では日本の高齢者の介護保険の導入を試みている、また多くのコミュニティ介護サービスを開設し、上海では訪問介護サービスも発展している。また教授は、上海地下鉄は日本の地下鉄に倣い、高齢者のために座席を増やし、滑らかな人工大理石の床にすることで摩擦係数が大きく、より柔軟な床となり、高齢者が転倒して怪我をするリスクを下げることができると提案した。
今回の講座を通して、学生たちは少子高齢化が日本社会にもたらすチャンスと挑戦などをさらに理解し、日本留学の貴重な経験を深く理解した。
翻訳者:唐琳