イベントレポート
広州ふれあいの場:2024年度春季大学生交流事業
広州ふれあいの場2024年度春季大学生交流事業が2024年3月13日から18日まで、成功裏に行われました。
大学生交流事業は、これまで毎年定期的に対面開催が実施され、日本の大学生を中山大学に招き、文化交流活動を行ってきました。2020年からコロナ禍によりオンライン開催を余儀なくされ、今年からようやく対面開催が復活しました。今回、中山大学日本語学科12名の学生と、神田外語大学、愛知県立大学、京都府立大学、明治大学、共愛学院前橋国際大学から5名の日本人の大学生が有意義な文化交流の旅を共にしました。
今年の春季大学生交流事業のテーマは「伝統を鏡に、未来を描く」です。日中大学生がともに中日の無形文化財を模索し、その継承とイノベーションを考えていこうという趣旨の活動でした。交流イベントは実地の視察や体験、グループディスカッション、成果発表、フィールドワークといった活動内容で行われました。
日本人学生が広州に到着した翌日、中日の大学生たちは広州刺繡の無形文化財をテーマにした実地体験活動を行い、永慶坊という広州の下町にある広繡の体験店を訪れ、広州刺繡の鮮やかな色彩、精緻な技法、多様な図案や立体感に感服し、広州の伝統文化に触れるよい体験になりました。
16日の午後、中日の大学生が外国語学院の101演講ホールで、中日の無形文化財に関する保護と継承を題とした成果発表を行いました。学内外の多くの学生が聴講に来てくれました。成果発表は3つの部分に分かれます。まず、各グループがオンライン交流会で得られた調査成果を発表し、とても充実した内容で独自な見解もありました。次に、観客に感想を寄せてもらいました。来場した教員がこの発表会を高く評価し、来場した学生も自分の体験や学んだことをシェアしてくれました。最後のゲームコーナーでは、会場が大いに盛り上がり、その後も遅くまで日中の大学生が交流を続けていました。
この活動の最終日、中日の大学生が一緒に広州の名所や古跡、その他の無形文化財を訪れ、実地視察を通じて広州の歴史や文化への理解を深めました。
この交流活動を通じて、我々が無形文化財への理解を深めただけでなく、行動を共にする経験を通じて友情を築き、相互の文化交流を促進する機会となりました。参加者の黎さんは、「私は中日の無形文化財の継承と保護について新たな理解を得ただけでなく、無形文化財に対する理解と愛情を深めました。また、日本人の学生さんたちとの交流を通じて言語と文化を相互に学び合い、国境を越えた深い友情を築くことができました。この経験は忘れられないものであり、私の人生の旅で貴重な財産です。」と活動の感想を述べました。また羅さんも、「今回の大学生交流活動で最も感じたことは、みんなが良い友人になったことです。短い5日でしたが、感動的な瞬間と思い出になることがたくさんありました。」と話してくれました。
広州ふれあいの場2024年度春季大学生交流事業は、学生たちに貴重な異文化交流の体験を与えました。参加者の皆さんがコミュニケーション能力を鍛えただけでなく、相互理解も深めることができました。今後も大学生交流事業を通じて、中日の民間友好交流を推進させていきたいと思います。文化交流を愛する多くの学生に参加を呼びかけ、文化の美を共に探求し、友情と理解を深めていきたいと願います。