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イベントレポート

済南ふれあいの場:日本アニメ交流会

 2025年5月24日午前9時から11時まで、済南ふれあいの場は山東師範大学長清湖キャンパス文淵楼A棟437号活動閲覧室において「日本アニメ交流会」を開催した。本イベントには山東師範大学外国語学院日本語学科の学生多数が参加し、松本彩花先生も同席する中、学生らとともに日本アニメの魅力を探求する場となった。
 冒頭、司会の楊洋さんが進行概要を説明した。その後、ふれあいの場のボランティア学生4名が「アニメ推広大使」として、テキスト・画像提示や動画編集等を駆使し、各々が選んだアニメ作品及びキャラクターを紹介し、参加者を日本アニメの世界へと導いた。

 初めに閔育歓さんは古典的少女漫画『神様はじめました』を取り上げた。家を失った少女・桃園奈々生が土地神となり、神使であるツンデレの妖・巴衛と繰り広げるハートフルコメディである。閔は「伝統的要素と現代的画風の融合」「主人公の勇敢な性格」「巴衛の一途な魅力」「繊細な作画」を高評価の理由として挙げた。

 続いて盧月暁さんはアイドル育成作『アイドリッシュセブン』を紹介した。音楽を志す少年たちが困難を乗り越え夢を叶える軌跡を、圧倒的なステージ演出と緻密なキャラクター描写で描く。盧は劇中楽曲を再生しつつ「各キャラクターの個性」「夢へのひたむきな姿勢」が作品の核心であり、前向きな姿勢を伝える点を強調した。

 三番手の沈瑞霖さんは異色の美食冒険譚『ダンジョン飯』を解説した。竜に喰われた仲間を救うため迷宮に挑む者たちが、魔物を食材に調理する奇想天外なグルメ活劇である。沈さんは「従来の冒険枠を超えた食材開発の創意性」が本作の真骨頂であり、緊張感と食への探究心が両立する点を指摘した。

 最後の季暁琳さんは『呪術廻戦』の人気キャラクター七海建人と、青春群像劇『スキップとローファー』を併せて紹介した。七海の「理性的かつ温かな人格美」が支持される背景を分析し、後者については田舎から上京した女子高生の成長を「劣等感の克服」「人間関係の葛藤」等のリアルな描写で捉えた点を評価した。思春期の普遍性が学生の共感を呼んだと述べた。

 上映中は熱心な鑑賞態度が見られ、爆笑が湧き起こる場面も多かった。シェア終了後のグループ討議では、参加学生が自由に意見を交わし、お勧めの作品を語り合うなど活発な交流が展開された。

 締めくくりに全員で記念撮影を行い、和やかな雰囲気のうちに幕を閉じた。本企画は日本アニメ文化への理解深化に寄与するとともに、日本語学習者間の交流促進及び中日文化交流の進展に資する成果を得たと言える。

翻訳者:唐鴻羽

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